大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年6月10日(金) 9:50 ~ 9:59
参・本会議場中庭側廊下
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

閣議では特に国土交通省関連はございません。
明日で被災後3ヶ月を迎えますが、現在も非常に多くの仕事を行っており、これまで行ってきたことの現状をよく点検しながら、これからなすべきことは何かということで、現在の状況を総点検することが必要であろうと思います。
これからなすべきことを整理して、今予算化していないもので必要なものは第二次補正予算で全て予算化を行い、第2次補正予算の内容を詰めていくことが必要なのだろうと思います。
同時に、東北地方整備局、運輸局も一所懸命がんばっていただいておりますが、各市町村に行って、今どういったことで何を、現在の状況にプラスして行うべきかということを御用聞きをしながら、2次補正に備えて積み上げを行い、行うべきことを行っていくということが必要な時を迎えていると考えております。
もちろん仮設住宅の建設については、お盆の頃までに希望される方は全員入れるように準備を行うということで、総理からも御指示をいただいておりますので、このことをしっかりと念頭に置きながら、実現できるように今全力をあげているところであります。
それに加えて申し上げるとすれば、今お話ししたように、第2次補正予算に向けて、これまでの国土交通省としての仕事をもう一度点検して、被災者の方々の生活の再建に向けて最大の努力をしていく必要があると思っております。

質疑応答

(問)冒頭の発言に関連してですが、2次補正の編成のタイミングについてどうあるべきかということに対するお考えと、菅総理の後継について党内からいろいろな意見が出ておりますけれども、大臣としてはどういう資質、条件を持った方が適切と考えられるかお願いします。
(答)2次補正については、1次補正の中に考えられることについては入れておりますが、それに加えるべきものがあれば、全部整理をして準備は進めるということです。
どのような段階で2次補正予算を編成するかという動きが見えませんけれども、それに遅れることがないように準備だけはしておきたいと思います。
それから2点目のお話ですが、こういう状況で特に参院でのねじれということがありますから、なかなか思うような形で物事が進まないというのが実態であります。
特に歳入関連の法律案が成立する目途が全く立っておりませんから、このことについても、政権としては責任ある形で歳入の関連法案が通るような状況を作らなければなりませんので、是非、挙国一致の政治を行える体制をつくって、国難とも言える東日本大震災、原子力事故対策、そして日本のこれからを考えての経済対策、そういうことをしっかりと取り組める体制をつくることが大切だと思います。

(問)八ッ場ダムの関係なのですけれども、先日8日の日本学術会議の検討会で、ダム建設の根拠になっている基本高水流量について、その一部が妥当であるということが有識者によって認められるような結果が出つつある状況なのですが、それについて受け止めをお聞かせ下さい。
(答)河川局から報告は受けておりませんが、昨日から今日にかけて、新聞の紙面で拝見しました。
いずれにしても、八ッ場に限らず全てのダムについて、あり方検討会で一つの考え方を提示していただいております。
その考え方に従って適切に整理を行って、一つの結論を得るということで、利根川については一つの課題として基本高水の話がありました。
基本高水もそのような形で一つの結論を得ていただいたということですから、これを加味してお約束通りにきちんと結論が得られるように私としても努力をしていきたいと思います。

(問)一切の予断を排して検証を行う姿勢の中で、今回の一つの決定というのは前進と捉えて良いのでしょうか。
(答)前進というか、一つの考え方として整理したときに基本高水を検証するということが入っていましたから、その過程を一つ踏んでいただいたと私は受け止めております。

(問)野田財務大臣を代表選に推す動きがございますが、大臣は野田大臣の資質と言いますか、どのような方だと御覧になっていますでしょうか。
(答)優秀な方だと思います。

(問)代表、総理としてはどうでしょうか。
(答)それは選挙の結果ですから。

(問)仮設住宅の件ですが、総理の指示でお盆までに全員入居という目標に向けて行っているわけですが、仮にそれまでに総理が代わったとしてもその約束は続くということでしょうか。
(答)仮設住宅の建設は総理のために行っているわけではなくて、被災された方々が一日も早く避難所を出て、将来の自分自身の人生というものをしっかりと考えて再起していただくための大事な拠点だと思いますから、私は現在の方針でしっかりと進めていきたいと思いますし、総理自身もそれぞれの仕事をしっかりと行っていこうとおっしゃっておりますので、このことは私自身としても総理の問題と切り離してしっかりと行っていきたいと考えております。

(問)被災地での仮設住宅の評判は、完成してもニーズに合わなくて入りたくない、入らない被災者も多いと現状では聞いておりますけれども、大臣はどのように認識されておりますでしょうか。
(答)私も宮城県内のものを見てまいりましたが、素晴らしい仮設住宅でありました。
このことについては自治体の方で厚生労働省と連携を取りながら行っていただいておりますから、いろいろ事情はあると思うのですが、ぜひ御理解をいただいて入居していただきたいと思います。

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