大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年6月7日(火) 9:46 ~ 9:54
参・本会議場中庭側廊下
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

閣議後の記者会見を始めます。
閣議の中では国土交通省関係で人事関係がありましたが、この他に、私の方から1点、御報告をしたいと思います。
それは、応急仮設住宅の進捗状況でございます。
先週5月31日に、3万戸完成させたいということで努力をしてきましたけれども、1週間程度遅れる見込みということを申し上げました。
本日時点で約2万7,000戸が完成して、さらに建築工事が終了したものを含めると2万9,700戸ということで、大変申し訳ないのですが、300戸ほど足りません。
明日、3万戸を超えて、3万100戸が完成する見込みであります。
現地の報告を受けましたが、低気圧等の悪天候で工事が遅れてしまった、申し訳ないということでありまして、避難所生活されている方が1日も早い仮設住宅への入居を待ち望んでいるという状況の中で、1週間といえども遅れてしまったことは申し訳なく思っているところであります。
今後とも、更にピッチを上げて、総理が予算委員会等で発言されました「お盆までに希望される方は全員仮設住宅に入れるように」ということを何としても現実として実施できるように努力をしていきたいと思います。
さらに、自由民主党の長島議員からも御指摘いただきましたけれども、避難所生活をされている方々が自分はいつどこの仮設住宅に入れるのかということを明確にしていくために、8月中旬までに仮設住宅がどこの町に何戸建設されるのかという状況を整理をして、自治体を通して、避難所生活の方々がいつ自分は仮設住宅に入れるのかということを把握していただけるような体制をとりたいと思います。
同時に、仮設住宅に入られるまでの間、仕事等でどうしても避難所にお住まいされる方以外の、例えばお年寄りの方々等で、仮設住宅に入られるまでの間、旅館等にでも行きたいという方は旅館等にお泊まりいただけるような体制をとって、いろいろと委員会でも報告されましたけれども、熱射病等で病気になることがないようにという方針に則って、今後対処していきたいと考えているところです。
なお、避難者の方々が現在も10万人を超すということでありますが、なぜ避難所生活の方が減らないのか、実態を少し調べさせていただきました。
皆さんの方でも少し調べていただきたいのですが、私どもの5月25日時点の情報では、公表されている避難所の避難者数が、830施設で8万2,147人です。
公表されている避難者数というのは、旅館・ホテルの避難者数2万1,380人が含まれていますし、在宅通所者の方も含まれているということで、これを引きますと、1次避難者数は4万5,327人というデータもありますので、私達が一所懸命に仮設住宅を建設しますが、厚生労働省にも正しい情報を把握するように努力してもらいたいというお願いをしております。
私どもも1日も早く避難所での生活を切り上げることができるように、今後とも努めてまいりたいと考えております。

質疑応答

(問)菅総理の退陣の時期を巡って、閣僚内や与野党からいろいろな意見がでていますが、大臣の御意見としてはいかがでしょうか。
(答)これは政治家としての判断だと思いますが、いずれにしても総理がお決めになることでありますから私から特に申し上げることはございませんけれども、このことによって政治が混乱して、東日本大震災の対応ですとか、原子力事故の対応ですとか、そういう実務的な業務に支障がないように早急に一つの結論をつけることが大事なのではないかとは思います。
特にその他は申し上げることはございません。

(問)自民党、公明党を含めた大連立についても意見が様々出ておりますけれども、大臣のお考えはいかがでしょうか。
(答)これについては、私も昨年の9月17日から閣僚をさせていただいておりますが、いずれにしても参議院の方で逆転しておりますので、政策等々がなかなか前に進んでいないということが実態でありますから、特に歳入関連法案が通る見通しが全くないという状況を考えますと、当然ながら、東日本大震災と原子力事故対応と同時に、国民の皆さんに迷惑を掛けないためには、そのようなことを体制として整えることが大事なのではないかという感じを持っております。

(問)JR北海道で昨日また事故がありまして、前に火災を起こした列車と同じ型の列車だったのですけれども、それに対する受け止めと新たな再発防止策というものはお考えでしょうか。
(答)これについては煙が出たという話は聞いておりまして、詳細の報告はまだ分析中ということであります。
前の事故と同じように徹底してこの原因が何なのかということを追求して、少なくともこの類似の原因で、お客さんの安全が損なわれることがないように、徹底した原因究明と再発防止を鉄道局へ指示をしたところであります。
またそれが明らかになりましたら御報告を申し上げたいと思います。誠に申し訳なく思います。

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