大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年5月6日(金) 11:52 ~ 12:00
国土交通省会見室
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

閣議後の記者会見を開始させていただきます。
今日の閣議では、国土交通省関係として特に御報告するものはございませんでした。

質疑応答

(問)仮設住宅の関係ですが、大臣がしきりに言われている2階建ての活用なのですが、現場の自治体からは上下の騒音の関係を懸念する声が結構多くて、慎重な姿勢のところが多いようなのですが、その点の対策等何かありましたらお願いします。
(答)2階建ての仮設住宅ですが、私が見ているものはコンテナ型の、積み上げ方式で、2階と1階の間の騒音対策もできるものと考えておりますし、特に今回は土地の確保が非常に難しいということから、早期に仮設住宅に入居していただくということを優先するのであれば、やはりそのようなことも考えていかなければならないと。
当然、お住まいの方の騒音対策ということも念頭にあるわけですが、そのようなことも一応確保しながら進めていきたいと考えております。

(問)仮設住宅の建設用地の確保についてですが、お盆までの希望者全員の入居に向けて、当該の自治体以外や県外での建設用地確保の必要性について、大臣の御所見をお聞かせください。
(答)用地が無ければ仮設住宅は建設できませんので、そういう意味では、県外も含めて用地の提供ということを念頭に置かなければと思います。
ただし、仮設住宅に入居される方が希望されないような状況だと、建ててもなかなか有効に利用されないということもありますので、自治体あるいは県の方と連携を取りながら、どうしても県外に用地を求めなければならないという場合には、自治体や県の御理解を頂きながら、そのような土地も模索しなければならないと思いますが、できるだけ自治体の方々が得た、避難所で生活をされている方々の御希望に沿う形での用地の確保に努めております。
しかし、どうしても足りない場合にはそういうことも想定されますので、今あらゆる努力をしているということだけ申し上げさせていただきます。
 今、NHKさんからの御質問がありましたが、昨日、NHKのニュースを聞いていたところ時報の話があり、電波時計の電波を出している所は福島県にあり、現在は電波を出していないそうです。
そこで非常に苦労をされ、いろいろと困っているという話がありましたので、これについて朝ニュースを聞いてからすぐに総務大臣に電話をしましたところ、総務省関係の所が行っているようでしたが、一所懸命、電波を再開するために復旧工事を行っているという話をしていました。
皆さんの中でも電波時計をされている方が多いと思いますが、3月11日以降電波が止まってしまい、現在、一所懸命復旧に努めているというという話を聞きましたので、これは国土交通省の管轄外なのですがお話しました。

(問)民主党の石井震災対策副本部長が昨日フィリピンで在留邦人らとゴルフを楽しんでいたということなのですが、震災対応が忙しい時期でのゴルフということで、大臣の受け止めはいかがでしょうか。
(答)これは幹事長に聞いてください。
私も今非常に大変で、そこまでコメントしている余裕はありません。

(問)高速道路の無料化と地方の高速道路の無料化は国会でも話題になっていて、官房長官は東北・常磐以外ということも言っていますが、現段階での国土交通省としての方針のようなもので決まっている範囲内で言えることがあればお願いします。
(答)総理も予算委員会等で御発言されていますし、今朝のニュース等を見ていますと、総理が東北道だけではなく常磐道も加えたらどうかという発言もされたと伺っておりますが、いずれにしても党の方でも、国土交通委員会の関係者、あるいは公明、自民党の関係者の皆さんからも、そのような意見を頂いていることも実態でありますから、これから国会内の各党の御意見等も踏まえて、どのような形で実現したらよいかという具体的な検討の準備は進めさせていただきたいと思います。
最終的には、各党、あるいは関係者の方々の御意見等も踏まえながら、今回の東日本大震災の被災地の復興に向けての1つの環境作りとして有効だと、政府の復旧・復興対策本部等でもそういう御認可を頂けるのであれば、そういうふうなことも行いたいと思います。
いずれにしても、民主党あるいは各党の状況、あるいは復旧・復興対策本部の御意見も踏まえながら対応してまいりたいと思います。
ただ、一部から渋滞を懸念する声もありますので、その辺をどのように考えるかですが、いずれにしても検討は行いたいと思います。

(問)常磐道や三陸道の建設についての質問ですが、復興のために、あるいは雇用対策上ということで、常磐道や三陸道の建設の前倒しの議論も出ているようですけれども、大臣はそれについてはどのようなお考えでしょうか。
(答)今回の大震災の経験から、道路というものが、単に経済のための道路というものだけではなく命を守るために必要な道筋だと、それも一本道だけではなく複数の道でネットワークを構成していくことが必要だという経験もしましたので、そういう意味から復興対策の1つとして、そのような視点での検討も当然行わなければならないと思います。
これも復興対策本部と連携を取りながら、私どもとしては検討を行っていきたいと思っております。

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