大臣会見

繰り上げ大畠大臣会見要旨

2011年8月15日(月) 10:45 ~ 10:54
国土交通省会見室
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

閣議後の記者会見を始めさせていただきます。
今日は敗戦後66年目の8月15日でございます。
閣議の中で国土交通省関係で御報告すべき案件はございませんので、閣議案件以外のことについて1件御報告をさせていただきます。
利根川流域分割図等の情報公開請求訴訟判決への対応についてでございます。
8月2日に東京地方裁判所において、利根川流域分割図等の情報を開示しなさいという判決が言い渡されました。
これまで流域分割図等については、これを開示すると、地域住民を含めて不当に国民の間に混乱を生じさせ、あるいは特定の者に不当な利益を与えるおそれがあるとして、非開示としてまいりました。
しかしながら、今回の判決を受けて、改めて情報公開法の趣旨を踏まえ、関係行政機関ともいろいろと協議を重ねてまいりましたが、これらの図面を開示しても、必ずしも不当に国民の間に混乱を生じさせるおそれがあるとはいえないという判断をし、さらに官房長官及び法務大臣の御理解をいただいた上で、明日16日の控訴期限を待たずに、控訴をしないことといたしました。
これを踏まえて、国土交通省としては、判決に従い、速やかにこれらの図面を開示する所存でございます。
なお、私も図面を見ましたが、あの図面だけで、いろいろと利用して云々という可能性は非常に低いのではないかという感じを持ちましたので、以上のような判断に至ったところでございます。
以上です。

質疑応答

(問)民主党代表選が今月中に行われる見通しとなりましたけれども、この代表選については次期総理を選ぶということになるわけですけれども、大臣の目から見て、国土交通省あるいは日本が今抱えている課題も踏まえて、どのような総理が望ましいのか、総理になられる方に対して注文、もしくはこういう点が大事だという御指摘があればお願いします。
(答)菅総理が、3条件が整えば若い人に後は委ねたいという発言をされまして、岡田幹事長等からは、8月28日だと思いますが、代表選挙を実施して次期総理を選出する過程に入りたいというお話が出ております。
御質問のように、これからどのような総理が相応しいかということですが、1つは、この1年間の国会の動きと参議院議員選挙以降の状況を見ますと、参議院においては野党が過半数を制している「ねじれ国会」と称する状況が続いているということ、さらには3月11日の東日本大震災を受けての今日の日本国の状況を考えますと、まずは自民・公明両党の野党と信頼関係を築ける誠実な人が総理になるべきなのではないかと考えております。
それから、その総理の下で、東日本大震災に対する復旧・復興、それから原子力対策、さらには雇用、経済対策、あるいは世界との連帯をどのような形で行っていくのかということ、特にアジア諸国との信頼を築きながら、どのような形でアジア諸国と連携してアジアの経済全体をリードしていける国となるのかということ、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中国、それぞれの国も様々な状況にございますが、それらの諸外国と一緒に、世界全体の平和と経済的な困難を乗り切るための日本としての役割を果たしていかなければならないという厳しい環境にあるわけですが、それらを乗り越える胆力のある政治家がリーダーになるべきだろうと私は考えております。

(問)大臣は、夏休みの日程は、何日から何日までどのようにとられるのでしょうか。
(答)政治家というものは夏休みは基本的には無いです。私は、13日に通常のお盆で、昨日は知り合いの所でいろいろとお話を頂きました。
明日は、送り盆と言いまして、御先祖様をお墓にお連れするという風習がございまして、それを行い、また、知人等との意見交換を行って、それでおしまいです。
17日は少し日程が緩やかなので、人間ドッグに行きまして、体調を全面的に検査して、調整をして、18日以降に備えるということであります。
菅総理からは、先週だったと思いますが、8月末の頃が一つのめどだろうと思いますが今国会を力一杯それぞれの省庁の大臣として仕事をしっかりとやってほしい、というお話もありましたので、いろいろと揺れ動いておりますが、大臣としての職責をしっかりと果たしたいと考えております。

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