大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年8月4日(火) 11:16 ~ 11:32
国土交通省会見室
金子 一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議では、当省に関係するもので政令が3件、「高齢者の居住の安定確保に関する法律の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」と「高齢者の居住の安定確保に関する法律施行令等の一部を改正する政令」と「港則法施行令の一部を改正する政令」の決定がございました。それから、閣議前に「安全保障会議」が開催されました。中身のついては、河村官房長官がまとめてご報告致します。閣議案件以外で1点ご報告がございますが、本日、広域ブロックの概ね10年間のグランドデザインをとりまとめた「広域地方計画」を決定しました。また、この将来像の実現に向けた5年間の社会資本整備の具体的方針として、「地方ブロックの社会資本の重点整備方針」を策定しました。この2つの計画は、地方の自治体、経済団体等からなる協議会等での熱心な検討の成果を踏まえたものです。地域主導であると思っています。地方の想いを十分に受け止めて、その実現に積極的に取り組んでいきたいと思っています。私からは以上です。

質疑応答

(問)北海道開発局のヤミ専従のような勤務時間中の違法な組合活動について、総務省の指示の下での国交省の調査で明らかになりましたが、この件についての大臣の所感をお願いします。
(答)全く国民の信頼を裏切るものであり、心からお詫びを申し上げます。第三者委員会を設置致しまして今回の調査結果の検証、再発防止対策の検討を行い、再発防止、綱紀保持の徹底に全力を尽くして参ります。厳しくいきます。

(問)先週末に自民党のマニフェストが発表になって、各党のマニフェストが出揃いましたが、大臣は各党のマニフェストをご覧になって感想がありましたらお願いします。
(答)民主党は、政策とマニフェストは違うと言っていますが、国民に通じるのですかね。マニフェストが出ているのに政策ではありませんと。何を信じればいいのかと。アフガニスタンのインド洋給油では、国会審議では大反対でしたが、開けてみたら容認、でもよく見たら民主党が政権とっても来年1月末までただちに撤退はできない。本来なら国会で反対しているならただちに撤退の方向の行動を起こすんでしょうよ。経済政策で自民党と一番違いがあったと思っております。今日の「朝ズバ」って番組でこれが指摘されたのが一つ象徴的かなというところです。子供手当2万6000円、良いんだけども経済全体が低迷していて所得が減っていくことをどうするんだと。自民党は経済成長、経済全体を伸ばしていくというところでははっきりしていると思います。来年後半には35万円、そこから先でありますけれども、2%の経済成長で家計の所得100万円、ある意味はっきりそこを目標として経済成長を掲げてきている、そこが大きな違いであると思います。もう一つは安全保障、教育で大きく違うんだろうなと思いますけども、安全保障の面で武器、輸出、麻薬、我が国みずから、私のところの海上保安庁で北朝鮮への輸出を阻止するということについて民主党は審議を放棄されてしまった。我が国自身を自分で守れなくてどうするんだと、意見集約ができなければまとめられない、そんなことでいいのか。大きな点で言えばまだまだありますけどこんなところだと思います。

(問)大臣、北海道開発局について厳しくいきますと仰いましたけど、それは組織を廃止も含めて検討されていくということか。
(答)これまで度々職員が関わる談合も含めて不祥事を起こしてきており、やっぱり本当の抜本的な改革をしないとダメだと思っております。報告もいただきまして、これが北海道開発局自身による調査でありますけども、自らの調査だと限界がありますので第三者の目で見て、麻生総理がこれまで言っていた見えない組織、二重組織と見えない組織というのがありますけども、見えない組織となっていないか。1号俸1等級上げるのに北海道開発局の組合の了解を取らなければいけない、或いは仕事を1つアウトソーシングするのに組合の了解を取らないと出来ないという慣行があったと。ヤミ専従をもっとはるかに超えている問題だと思っております。徹底してやっていかないと、他の支分局を考える上でも少し違う要因があるのではないのかなと思います。そういう意味で、解体を含めて考えてもらいたいと思っています。

(問)解体も含めて考えてもらいたいというのは第三者委員会のことですか。
(答)とりあえずは第三者委員会でその実態を更に調べてもらう訳ですから、その結果を見てから、基よりどうするかということになりますけど、第三者委員会でそういう厳しい目を持って調査をして頂きたいと思います。

(問)今回、違法な組合活動を行っていた人の人数が944人とかなり大規模な人数が出たんですけど、何故それ程の人数が関わっていたかと、組織の問題をどのように捉えていますか。
(答)労使の慣行で、無許可専従を防止するための労使の覚書が要因になってしまったという歴史的な経緯があるものですから、その経緯等々も含めてやってもらいたいと思っています。

(問)解体という意味ですが、廃止も含めてという意味で宜しいのでしょうか。
(答)どのようにやるのか、機能と組織はまた違います。そのように分けて考えて、いいんじゃないですか。他の地方分権、他の整備局との組織再編がこれから議論になってくる訳ですから、そういうものも合わせて考えていく必要があると思います。

(問)地元の案件で2点伺いたいのですが、岐阜1区の選挙区で前回の野田聖子さんとバッティングしました佐藤ゆかりさんを支持した自民党員の一部が今回民主党新人の後援会を立ち上げたということを地元紙が報じましたが、大臣は地元の自民党岐阜県連の会長というお立場ですのでこの案件にどう対処されるのか、それが一つともう一つは地元選挙区の方では現職閣僚というお立場ですので公務と全国各地への応援遊説等が相次いでいて地元入りが中々ままならないという状況だと思いますが、改めて候補者の一人として決意の程を伺いたいのですが。この2点お願いいたします。
(答)後者から答えさせて頂きますけれども確かにこれまで鹿児島、四国松山、愛媛、香川、滋賀等々の応援、長野県も含めて週末応援に入っておりますので地元の部分が手薄になっている。幸いにして選挙期間が長いものですから告示までの間、地元で、井戸端会議のような細かい会合、解散直前から今ずっとやっておりまして、従来以上に、多分前回以上の選挙態勢を敷いてやっていると思います。その上で、他候補の応援をする立場であると思います。前者については報道で聞きましたし、県連の選対会議でもその問題、昨日の選対会議には私出られませんでしたが、その話も出て影響のないようにしていきたいし、していけると伺っています。必要があればまた県連会長として対応したいと思っています。

(問)日本航空がシステムトラブルを起こしましたけれども、最近割と日本航空関係でトラブルが相次いでいますけれども、特にその辺のご所見はありますか。
(答)今仰ったシステムトラブルは8月2日の件ですか。日本航空もJR東日本も色々起こっているよね。特に日本航空は大きな支援をこれから受ける時にこういうところで齟齬を来さないように、乗客に迷惑を掛けないように頑張って欲しいと思います。

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