大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年5月12日(火) 8:49 ~ 9:01
参議院 議員食堂
金子 一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議では私の方からは特に申し上げること、我が省に関係のあるものはありませんでした。以上です。

質疑応答

(問)昨日民主党の小沢代表が西松建設問題を受けて辞任を表明致しました。まず大臣の所感を教えて下さい。
(答)どの時点でお辞めになるのだろうかということが関心事項だったのですが、昨今の世論調査でその変化を受けてお辞めになるという結論をしたのだろうなと思います。ただ、昨日の記者会見を拝見していましたが、説明責任を果たしているという感じはあまりなかったです。政権交代のためということは印象付けられたと思います。

(問)地方出先機関の合同庁舎の建設問題ですが、地方分権改革推進委員会で統廃合論議が進む中で凍結されずに12事業について今計画が進んでいます。これについて地方分権改革推進委員会から如何なものかというご指摘が出ていますが。
(答)地方分権改革推進委員会は総理の諮問機関ですし、この合同庁舎は国の事業なので、地方分権改革推進委員会は同じ政府の中なので違った方向でやる訳がない。昨年末から今年度の予算についても官邸を含めて摺り合わせしながらやっているので、少なくとも齟齬を来さないようにやりたいと思っています。

(問)仙台の庁舎は建設が凍結になっていますが、一方で盛岡の計画が進んでいるということについても、地方分権改革推進委員会の方で矛盾はないのかという指摘が出ています。
(答)地方分権改革推進委員会の中身は秋以降だそうなので仙台と長崎は平成21年度に工事に入るということで凍結すると。盛岡については、これは設計ですから進めていくと。盛岡は合同庁舎ですが、今も法務局、労働基準局等々でしょう。これは48年以上経っているような老朽化した建物なので、設計はスタートするということでやっているようです。ただいずれにせよ、繰り返しになりますが、地方分権改革推進委員会と方向は違わないよう摺り合わせしながらやってもらうという予定になっています。

(問)統廃合論議が秋に勧告としてまとまるということなんですが。
(答)勧告としてまとめるのではなくて、勧告を受けてこれからいよいよ本格的に議論が始まるということです。勧告はもう出てます。

(問)小沢代表の辞任ですが、政府与党にとってはどのように作用すると思われますか。
(答)色んな意味で影響は相当大きいと思いますよ。言われているような「政治と金」という話は、我々が思っている以上に、どちらかというと西松事件はむしろ民主党、小沢さんへの影響の方が与党に比べてはるかに大きいですから、そういう意味では、政治の焦点としては「政治と金」の問題よりはやっぱり「経済対策」だと思うんです。どなたが代表になられるのか、これからですけれども、民主党はどういう経済対策を国民に示されるのかは我々としても非常に注視しているテーマです。焦点はむしろ経済だと思いますので、その違いを出していくということで、我々としてはより国民に分かり易く説明出来得るかどうかが試されますからこれは大変だと思います。

(問)小沢代表が事件を受けて企業団体献金の全面廃止を提唱された訳ですが、「政治と金」の問題は総選挙の主たるテーマにはならないとお考えですか。
(答)閣僚ですとか、或いは自民党の中に「政治と金」のスキャンダルめいた話がだーっとある場合は正にそれが焦点になるのだと思いますけど、小沢さんの事件なものですから、国民的関心は、「政治と金」、或いは「企業献金禁止」というのはそんなに民主党も焦点にし難いのではないでしょうか。あれだけ企業献金を受けておきながら企業献金廃止ですと言って、今度はきれいになりますと言ってもそれは自己弁護に過ぎないではないですか、という印象を持っていて、どちらかというと、勿論「政治と金」の話もテーマの1つにはなると思いますけど、国民の関心はむしろ経済、ボーナスも下がりますし、3月期決算も悪い決算が出ますし、色んな意味でこちらの方に関心が集まるんじゃないかと思います。

(問)小沢代表の件ですが、党首討論の直前に辞任されたというタイミングについてはどう思いますか。
(答)やっぱり出たくなかったんでしょう。その前の週末の世論調査で辞めるべきだというご意見がわーっと出て来ますとなかなか党首討論にお出になりにくかったのではないですか。

(問)先程説明責任を果たしていないというご所見をお話になりましたけれども、代表を辞められたとしても「政治と金」の部分については、国民への理解はなかなか得にくいのではないかとお考えですか。
(答)特定の所からこれだけ多額の金を得ていたということ、小沢さんが適法に処理していると言っても、「そのことはどう説明するの」ということに対する国民の理解はとても得られているとは思いません。

(問)新たな代表が選ばれると思いますが、どなたがなると一番自民党にとっては厄介ですか。
(答)これは、よく出る質問ですが、それぞれ皆さん特徴を持っておられますから、どなたでも大変です。

(問)国会の会期を大幅に延長するとの報道が昨日一部ありましたが、大臣ご自身は国会会期についてどのようにお考えですか。
(答)予算については、今度の小沢さんの辞任で予算を通してから代表選挙ということを仰っているようですから、比較的早く通すだろうと思いますが、他の法案、予算関連法案についてまで言及されている訳ではありませんし、また新代表がどういうスタンスで、代表に選ばれた瞬間にこの国会でどういう対決姿勢をとられるのか、あるいは違いを見せながら、いずれすぐに選挙ですから、選挙を目の前にするとそれなりの違いを出していくことが必要でしょうから、代表が決まってからでないと国会の会期日程が決まらないのではないですか。国対委員長も替わるでしょう、当然ですけどね。そうするとどこで違いを出そうとするのか、代表によってお考えが違うのかもしれません。

(問)麻生総理についても自民党の中で中堅の方々が、麻生さんではない方で選挙に臨んだら良いのではないかという声がちらほら上がってきているような話を聞いていますが、それについてどのようにお考えですか。
(答)各紙の世論調査は着実に上がり始めてきているので、そのような声はあったとしても今の段階ではあまり広がらないのではないかと思います。

                           

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