第23回都市再生機構分科会議事要旨

第22回都市再生機構分科会議事要旨

都市再生機構分科会議懇談会(第23回)議事要旨

  

1.日時

平成22年7月23日(金)13:30~15:30

 

2.場所

 中央合同庁舎3号館4階特別会議室(東京都千代田区)

 

3.出席者(五十音順、敬称略)

 来生 新、小林 重敬、嶌 信彦、長沢美智子、野城 智也

 

4.議事
 
・平成21年度業務実績評価(第2回)について

 ・業績勘案率の決定について

 

5.議事概要

○平成21年度業務実績評価調書()について事務局から説明がなされた後、討議が行われ分科会として概ね了承され、最終決定については分科会長に一任することとした。

○業績勘案率の決定について事務局及び機構から説明がなされた後、分科会として了承された。

 

主な質問・意見は次のとおり

 

<平成21年度業務実績評価(第2回)について>

・目標未達成となった「ニュータウン用地の供給・処分」と「ストック再編着手戸数」は、不動産市況が影響しているとあるが、これをどう評価するか。

・マーケットが介在する部門について、自己の努力で計画どおりできないところがあるのは当然。市場原理をうまく使うことが独立行政法人の1つの目標なので、計画に対する達成度だけで評価しなくてもよいのではないか。

・「不動産市況の環境が整うまで」ということだが、今の経済状況下では一体いつになるか分からない。民間なら、市況の回復を待たずにあるところで損切りするが、機構もどこかで決断することが必要ではないか。また、状況が好転したら、計画よりも多く処分するなどの柔軟性も必要ではないか。ずっと土地を保有したまま市況の好転を待っていても金利がかかる一方なので、どのようにすれば経営上得かという比較も必要。処分基準のようなものを決めてもらえば分かりやすい。

・B評価となったストック再編着手戸数は、中期目標を達成できそうにない印象がある。無理にやっても出来ない目標なのであれば、中期目標を変更するということを検討してはどうか。制度上、中期目標は変更できるのか。また、無理な目標を立てているのだとしたら、それをどう評価したらよいのか。

・賃貸住宅事業からあがった利益をどのように活用するかという点は、URの経営陣が考える話なのか、それとも評価委員会がそこにまで踏み込んで議論をすべきなのか。社会経済情勢が激しく変化する中、機構が保有する限られた資源をいかに配分し、有効活用していくべきかといった議論に焦点を当てるべきではないか。

・UR賃貸住宅では空家が増えてきているようなので、子育てや介護のために活用するということを増やしていくべき。こういう取組みは、UR賃貸住宅の「売り」「目玉」になるはずである。躊躇せずに進めてもらいたい。

・福祉事業や資格を持った人に賃貸住宅を優先賃貸したりすることはできるのか。

・新たな取り組みとして職員を介護施設等に派遣しているようだが、ただ派遣するだけではなく、その成果を還元して業務に反映してもらいたい。

・一般管理費の削減であるが、初年度で13.2%も削減しているのは、どのようなところが効いているのか。人件費を除いているが、それを含めた場合、トータルでどれくらいの削減になっているのか。

・機構の中期目標・中期計画においては、評価すべき項目が大きな「くくり」となっている部分があり、その中に評価の高い事項と評価の低い事項が混在するため、結果的にA評価となる項目も少なくない。また、ある項目が達成しているからといっても、相対的に、項目間の重要度の違いを考慮する必要もあり、小さな達成が、大きく評価されてもよくない。URの成果がきっちり評価できるように検討が必要である。

・国交省の成長戦略でも「インフラの輸出」というのがあるが、URでもこれまで培ったノウハウ等を活かして事業の海外輸出等は検討していないのか。それにより、職員に違ったモチベーションも出てくるのではないか。民間と連携して積極的に出て行ってもよいのではないか。

・海外に出ていくというのは簡単なことではない。宗教・文化の違いなどのリスクも存在し、当たれば大きいが、失敗したときのダメージも大きいので、慎重に考えた方がよい。

・給与水準について、URの中には、民間からスカウトされるような人もいるはずなので、全体の給与水準の管理をする一方で、いい人材が引き抜かれないような、職員の士気を維持するような給与体系があってもよいのではないか。給与体系がこのままでよいとは思わない。

 

<業績勘案率の決定について>

・「不祥事が起こった当時の担当役員ではない」というような書き方はあまり濫用すべきではない。民間企業などでも、在任前に生じた不祥事について、不祥事が発覚した時の責任者が責任をとる例はあるので、このような言い方が「当たり前」だとは思ってはいけない。

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