大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2021年3月5日(金) 8:37 ~ 8:44
衆議院分館
第18委員室前
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件について、報告するものはございません。
このほか、私の方から1点報告があります。
高速道路の4車線化についてです。
令和元年東日本台風、また、令和2年7月豪雨など、昨今、災害が激甚化・頻発化する中で、4車線化された高規格道路において、災害時に速やかに緊急車両の通行が確保されるなど、災害に強い道路ネットワークの有用性が再認識されたところです。
また、暫定2車線となっている区間を有する全国の知事・市町村長の首長の皆さま方からも4車線化についての強い要望を受けております。
先月21日、福島県沖を震源とする地震により発生した常磐自動車道の相馬(そうま)新地(しんち)IC間の被災現場に足を運びましたが、この区間が4車線区間であれば、残りの2車線の活用により、通行止めが更に早く解消できたのではないかと認識を強くしたところであり、早期に当該区間の4車線化を行うよう、事務方へ指示したところです。
先般の地震を含む災害による被災状況や、渋滞状況、更には事故発生状況などを総合的に勘案した上で、来年度に新たに着手する4車線化の候補箇所として、常磐道の被災した区間も含めた計14箇所、約86キロメートルの区間を選定しました。
今後、当初予算成立後の事業許可へ向け、必要な審議プロセスや手続き等を進めてまいりたいと考えております。
詳細は後ほど資料を配布いたします。
私からは以上です。
 

質疑応答

(問)「Go To」の再開についてお聞きします。
緊急事態宣言が1都3県で2週間延長される見通しとなりました。
地域限定も含めて、この2週間でのGo To 再開について、大臣のお考えをお聞かせください。
(答)緊急事態宣言については、正式には、本日最終的な判断が下されるものと思っています。
いずれにしても、緊急事態宣言下では、政府を挙げて感染収束に全力を挙げるということなので、国土交通省としては感染早期収束に向けて最大の努力をする。
これが第一です。
また、緊急事態宣言が2週間延長となり、解除されなかったということは、「ステージ4」と「ステージ3」の間にあるとの認識が一般論かと思いますので、このような状況の中では、Go To トラベル事業のこれまでのルールから考えると、すぐ再開ということにはならないと思っています。
他方で、観光関連事業の皆さまにヒアリングを続けておりますが、大変厳しい状況が続いているのも事実です。
また、先日2月27日、全国知事会から御要望をいただき「Go To キャンペーン事業については、感染状況などの地域の実情を踏まえ、例えば、感染が落ち着いている地域の宿泊施設をその地域の住民が利用する場合など段階的に再開するなど、感染状況に応じつつ、適切かつ弾力的に運用すること」との緊急提言もいただいているところです。
同時に、いろいろ調査を進めておりますが、感染状況が落ち着いている自治体では、自治体独自の旅行・観光への支援が行われているところです。
今、全国各地でそうした独自の支援がどのように行われているのか、また、観光に対する支援について、全国の首長の皆さんがどのように考えているのか。
国だけが行うというのではなく、地元の要望に応えるというのが大事だと思っております。
そうしたことを踏まえて作業を進めているところであり、現時点では具体的なことは申し上げられませんけれども、そうしたことを勘案しつつ、早期の収束に向けて努力することに加え、我々の所管業務の観光関連を守らなければならないので、併せて精力的に検討していきたいと考えております。
 
(問)Go Toなのですが、これまで、緊急事態宣言が全面的に解除された場合に、もう一歩踏み込んで検討するという状況だったかと思うのですけれども、延長になったことによって、また同様の条件で、全面解除になった場合に一歩踏み込んで検討する様な状況になるのか、それとも、感染が収束されている地域については先に検討を進めていくのか、その辺りを教えてください。
(答)それについては、全く議論をしている状況ではありませんけれども、国民の皆さまの命と暮らしを守るということが政府の責任ですので、感染状況と医療体制の現状の把握と見通しについては、感染症の専門家の皆さんの御助言をいただきながら、政府全体として判断する。
これは基本です。
その判断の下で、それぞれの事業をどうしていくのかということは、そうした段階において、政府全体で議論していかなければいけません。
国土交通省だけで行うものではありません。
仮の話ですが、もし2週間延長と決められたら、その間に決着を付けるべく、国、地域を挙げて行うということですので、御質問についての対応は検討しておりませんが、現状は、原則を曲げて今すぐ再開を考えることは難しいと思っております。
(問)現時点では、全面解除が、もう一歩踏み込んで検討を進めていく上での条件だと。
(答)その原則で進めてきましたけれども、これは仮の話ですから言っても仕方ないのですが、ずっとある地域だけ再開が難しいような状況が続く場合にも、その原則を貫くことが正しいのかどうかということは、まだ何も検討していないということです。
そういう状況についてどうするのかということは、政府全体で考えなければいけないのではないかと思っています。
 
 

ページの先頭に戻る