大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2021年2月2日(火) 10:00 ~ 10:08
国土交通省会見室
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で1点、報告があります。
本日の閣議で、当省提出の「特定都市河川浸水被害対策法等の一部を改正する法律案」、いわゆる「流域治水関連法案」が閣議決定されました。
この法律案は、気候変動の影響により、激甚化・頻発化する水災害に対応するため、地域のあらゆる関係者が協働して取り組むハード・ソフト一体となった「流域治水」の実効性を高め、強力な推進を図る法的枠組を整備するものであります。
詳細は後ほど配付させていただきます。
閣議案件とは別に1点、御報告をさせていただきます。
国道325号阿蘇大橋(あそおおはし)の開通日についてです。
平成28年4月の熊本地震により被災した国道325号阿蘇大橋の復旧については、熊本の2度にわたる震度7の大地震で、南阿蘇村(みなみあそむら)立野(たての)地区では、大規模な斜面の崩壊が起こりました。
また、尊い命が失われるという痛ましい被害もありました。
加えて、熊本と大分を結ぶ国道57号や、阿蘇大橋の落橋により国道325号も分断するなど、重要な幹線道路にも甚大な被害が発生したところです。
発災から、間もなく5年という歳月が経ちますが、これまで、令和元年9月に県道熊本高森(くまもとたかもり)線、また昨年10月には国道57号北側復旧道路や現道部が開通するなど、着実に復旧を進めてきたところです。
唯一の通行不能区間となっていた、国道325号阿蘇大橋区間については、3月7日日曜日に全線開通することとなりました。
この開通により、熊本地震により寸断されていた国道と県道が全て開通することとなります。
私も足を運びましたが、阿蘇大橋は、極めて急峻な立野峡谷(たてのきょうこく)を渡る大変大きな橋の難工事で、通常は約3年程度の工期を要するところですが、国内最大級の機材を導入し、工期を約半分の1年6か月で完成させるなど、早期開通に取り組んできたところです。
この間、地元の皆さまには、国道325号の通行止めにより大変御迷惑をおかけしておりましたが、今回の開通で、迂回が解消し、これまでの半分の約30分の移動時間で済むことになります。
この開通により、地域住民の皆さま方の生活の足の確保はもとより、阿蘇観光の玄関口としてのアクセスルートの回復により観光活性化に大いにつながることを期待しています。
詳細は事務方にお問い合わせいただきたいと思います。
私からは以上です。
 

質疑応答

(問)緊急事態宣言の延長が発表される見通しとなりましたが、「Go To トラベル事業」の延期についてのお考えと、一部地域、一部の感染が収束しつつある地域で、一部だけで再開という声もありますけれども、その辺のお考えをよろしくお願いします。
(答)まず、2月8日以降の緊急事態宣言、並びにそれに付随してのGo To トラベル事業のあり方については、本日、専門家による感染状況及び見通し、医療提供体制等に関する議論があり、その後、夕刻に新型コロナウイルス感染症対策本部において、政府として緊急事態宣言の取扱いを決め、その上でGo To トラベル事業の取扱いを決定することになっておりますが、現時点ではまだ何も決めておりません。
いずれにいたしましても、政府を挙げて、緊急事態宣言下、コロナウイルスの感染状況を早期に収束させることを最優先にしていきたいと思っております。
今日の決定次第で後ほど検討し、御報告させていただきます。
 
(問)ミャンマーで軍によるクーデターが起きましたが、国土交通省が主導する海外インフラの主要80プロのうち、10が確かミャンマーだと思いますが、今後どのように現地の状況をウォッチして対応されていくか、基本的な考え方を教えてください。
(答)昨日、ミャンマーの中で様々な政治的な動きがありましたが、今後どういう状況になるか確定しておりませんし、極めて関心をもって注視してまいります。
ミャンマーに対する設備投資は国土交通省関連だけではなく、数多くの日本企業がミャンマーの将来に向けて投資案件も抱えております。
国土交通省も数多いインフラ関係の投資もありますし、建設関係においても、私自身、一昨年の12月に出張した際に交流をしたり、URや関係者と同席しやりとりをしております。
そうした案件も継続していきたいと思っておりますが、ミャンマーの政治状況が落ち着くまで、しっかり注視していかなければいけないと思っております。
 

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