航空

超軽量動力機の発動機停止

平成12年11月14日公表
(1)概要

10月1日、超軽量動力機 クイックシルバー式MX?スプリントTOP-R582L型機が、17時40分ごろ、山口県小野田市の場外離着陸場から離陸した後の上昇中に、突然、発動機が停止し、海上に着水した。同機の搭乗者に負傷はなかった。


(2)航空局の調査結果(原因等)

発動機クランクケース内の空気圧を燃料ポンプに伝えるビニール・チューブが、クランクケースのパルス・フィッティング取付け部付近で破断していた。

パルス・フィッティング取付け部付近のチューブ内面が熱により劣化するとともに亀裂が発生し、その進行とともに機体の振動が加わり、チューブが破断に至ったことから燃料ポンプの機能が喪失して発動機への燃料供給が阻害され、発動機が停止したものと推定。


(3)再発防止策

 航空局は平成12年10月25日付けで、財団法人 日本航空協会を通じて同様の燃料系統を装備した超軽量動力機等の愛好者に対し、今回の事例を周知させ、注意喚起を行った。



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