航空

イレギュラー運航の発生状況(平成16年6月)

(航空運送事業の用に供される航空機(5.7トンを超える飛行機又は路線を定めて旅客の輸送を行うもの))
No.
発生日 運航者 航空機型式 便名 出発地 目的地 着陸地 概要 備考
1. 6月2日 日本エアコミューター ボンバルディア式DHC-8-402型 JAC3747 鹿児島空港 屋久島空港 鹿児島空港 上昇中、操縦系統の一部の不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
2. 6月3日 全日本空輸 エアバス・インダストリー式A320-200型 ANA619 東京国際空港 鹿児島空港 東京国際空港 飛行中、第2エンジンの抽気系統の不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
3. 6月5日 ジャルウェイズ ボーイング式747-200B型 JAL717 成田国際空港 バンコク 那覇空港 飛行中、機内後方の客席上部の手荷物収納庫付近から煙が発生したため航空管制上の優先権を要請するとともに目的地を那覇空港へ変更した。煙発生時には客室乗務員により直ちに消火活動が実施されたが、臭いが機内に一時充満した。また、着陸後の点検により本件は当該手荷持収納庫裏の蛍光灯がショートし煙が発生(瞬時)したことが判明した。 当該便はジャルウェイズが日本航空インターナショナルから運航を受託し、運航していたものである。
4. 6月5日 エアーニッポンネットワーク ボンバルディア式DHC-8-314型 ANA4829 札幌飛行場 釧路空港 札幌飛行場 飛行中、副操縦士席側の姿勢指示器に不具合が発生したため引き返した。  
5. 6月6日 エアーニッポンネットワーク ボンバルディア式DHC-8-402型 ANA1617 大阪国際空港 高知空港 大阪国際空港 飛行中、昇降舵の不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
6. 6月6日 ノースウエスト航空 ボーイング式747-200型 NWA8 成田国際空港 シアトル 成田国際空港 飛行中、第1エンジンの滑油圧力の低下を示す計器表示があったため当該エンジンを停止の上引き返すとともに航空管制上の優先権を要請した。  
7. 6月7日 スカイネットアジア航空 ボーイング式737-400型 SNJ711 東京国際空港 熊本空港 宮崎空港 飛行中、3油圧系統のうち1油圧系統の油圧が低下したことを示す計器表示があったため目的地を宮崎空港に変更した。  
8. 6月7日 ジャルウェイズ ボーイング式747-200B型 JAL76 成田国際空港 ホノルル 成田国際空港 飛行中、第4エンジンの火災を示す計器表示があったため当該エンジンを停止の上引き返すとともに航空管制上の優先権を要請した。 当該便はジャルウェイズが日本航空インターナショナルから運航を受託し、運航していたものである。
9. 6月8日 中日本エアラインサービス フォッカー式F27マーク050型 ALS537 名古屋空港 松山空港 名古屋空港 飛行中、第2エンジンの防氷系統の不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
10. 6月8日 オリエンタルエアブリッジ ボンバルディア式DHC-8-201型 NGK319 長崎空港 福江空港 長崎空港 上昇中、前脚が確実に格納されていないことを示すライトが点灯したため引き返した。  
11. 6月9日 日本航空ジャパン ダグラス式MD-90-30型 JLJ3131 名古屋空港 釧路空港 帯広空港 飛行中、外気温度計測用センサーのヒーターの不良を示す計器表示があったため目的地を帯広空港へ変更した。  
12. 6月9日 日本トランスオーシャン航空 ボーイング式737-400型 JTA611 那覇空港 石垣空港 那覇空港 上昇中、前脚が格納されていないことを示す計器表示があったため引き返した。  
13. 6月12日 全日本空輸 ボーイング式747-400型 ANA2179 成田国際空港 大阪国際空港 大阪国際空港 飛行中、4油圧系統の内1油圧系統の油量低下を示す計器表示があり、大阪国際空港に着陸したが、前脚ステアリングが不作動となり滑走路上で停止した。その後牽引車により駐機場へ移動するまでの間、当該滑走路が閉鎖された。  
14. 6月13日 日本航空ジャパン ダグラス式MD-90-30型 JLJ2375 大阪国際空港 長崎空港 大阪国際空港 飛行中、主脚の格納扉が確実に閉じられていないことを示す計器表示があったため引き返した。  
15. 6月14日 日本航空ジャパン ダグラス式DC-9-81型 JLJ2809 新千歳空港 青森空港 新千歳空港 上昇中、胴体尾部内の温度が高いことを示す計器表示があったため引き返した。  
16. 6月16日 全日本空輸 ボーイング式767-300型 ANA875 東京国際空港 秋田空港 東京国際空港 上昇中、3油圧系統のうちの1油圧系統の作動油量が低下したことを示す計器表示があったため引き返した。  
17. 6月16日 日本航空インターナショナル ボーイング式777-300型 JAL1033 東京国際空港 新千歳空港 東京国際空港 上昇中、客室与圧系統に不具合が発生したため引き返した。  
18. 6月17日 ノースウエスト航空 ダグラス式DC-10型 NWA6 成田空港 ポートランド 成田空港 飛行中、第2エンジンが火災を示す計器表示があったため当該エンジンを停止の上引き返すとともに航空交通管制上の優先権を要求した。  
19. 6月17日 日本航空ジャパン エアバス・インダストリー式A300B4-2C型 JLJ1671 東京国際空港 出雲空港 東京国際空港  飛行中、高揚力装置(前縁スラット)の不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
20. 6月19日 日本航空ジャパン エアバス・インダストリー式A300B2K-3C型 JLJ1185 東京国際空港 女満別空港 東京国際空港 離陸直後、左主脚が格納されていないことを示す計器表示があったため引き返した。  
21. 6月20日 日本エアコミューター 日本航空機製造式YS-11A型 JAC3749 鹿児島空港 屋久島空港 鹿児島空港 離陸直後、航空交通管制用自動応答装置に不具合が発生したため引き返した。  
22. 6月20日 ユナイテッド・パーセル・サービス ボーイング式747-100型 UPS6947 香港 新千歳空港 成田国際空港 離陸直後、第2及び第4エンジンの排気ガス温度が、一時規定値より高い温度となり、飛行を継続したが、整備措置のため目的地を成田国際空港に変更した。  
23. 6月21日 日本エアコミューター 日本航空機製造式YS-11A型 JAC3723 鹿児島空港 奄美空港 鹿児島空港 離陸直後、航空交通管制用自動応答装置の不具合が発生したため引き返した。  
24. 6月21日 ニュージーランド ゙航空 ボーイング式767-300型 ANZ93 オークランド 名古屋空港 名古屋空港 飛行中、機長が急病となったため、航空交通管制上の優先権を要請した。 本事案は、航空法第76条の2に規定される重大インシデントに該当する可能性があるものの、発生場所が公海上であったことから、その取り扱いは、当該機の登録国であるニュージーランド航空当局の判断に委ねられる。
25. 6月22日 日本航空ジャパン ダグラス式DC-9-87型 JLJ1820 北九州空港 東京国際空港 東京国際空港 着陸した際に、降着装置の不具合により主脚の格納扉を開けたまま着陸したため、滑走路上で停止した。自走時に支障となる当該扉を閉じる措置を完了し、自走で駐機場へ移動する間、当該滑走路が閉鎖された。  
26. 6月24日 カリタ・エアー ボーイング式747-200型 CKS2844 ソウル(インチョン) アンカレッジ 成田国際空港 飛行中、第3エンジンの火災を示す計器表示があったため、当該エンジンを停止し、航空交通管制上の優先権を要請し、成田国際空港に目的地を変更した。  
27. 6月24日 ジェイエア ボンバルディア式CL-600-2B19型 JAR2231 大阪国際空港 山形空港 大阪国際空港 離陸直後、空調装置の不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
28. 6月25日 ジャルエクスプレス ボーイング式737-400型 JEX2201 大阪国際空港 仙台空港 大阪国際空港 上昇中、外気温度計測用センサーのヒーターの不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
29. 6月25日 日本航空ジャパン ダグラス式DC-9-81型 JLJ3533 福岡空港 仙台空港 福岡空港 飛行中、第2エンジンの出力を示す計器及び排気 カ ゙ ス温度計器の針に振れが認められたため引き返した。  
30. 6月27日 日本航空インターナショナル ダグラス式DC-10-40型 JAL964 ソウル(インチョン) 関西国際空港 ソウル(インチョン) 上昇中、第2エンジンの防氷系統の不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
31. 6月29日 ユナイテッド航空 ボーイング式747-400型 UAL890 成田国際空港 ロサンゼルス 成田国際空港 飛行中、高揚力装置(前縁フラップ)の不具合を示す計器表示があったため引き返した。  
32. 6月29日 ノースウエスト航空 ボーイング式747-200型 NWA918 成田国際空港 アンカレッジ 成田国際空港 飛行中、第1エンジンの燃料供給系統の不具合を示す計器表示があったため、航空交通管制上の優先権を要請の上引き返した。  

(注)

鳥衝突、被雷等によるものは含まない。
外国航空会社のものは、初期報に基づくもの。



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