国内の19の世界遺産が所在する自治体や関係者が一堂に会し、世界遺産の観光面における活用について意見交換し、地域間の連携を深めるとともに、世界遺産の魅力を広く発信する第2回世界遺産サミットが平成11月13日(金)に和歌山県、公益社団法人日本観光振興協会、「世界文化遺産」地域連携会議主催で開催され、行政関係者や観光関係者、一般の方を含め、約500名の方々が参加しました。
【第1部】
基調講演では、「熊野古道」がある和歌山県と姉妹道提携が締結されている「サンティアゴ巡礼道」があるスペイン・ガリシア州観光局プロモーション部長マリア・カルメン・ピタ・ウルゴイティ氏が『サンティアゴへの道』における保全と活用について講演されたほか、世界遺産が所在する19自治体関係者が「世界遺産サミット開催要綱の制定」と「世界遺産の「保全」と「活用」についての施策提案」の審議が行われ、地域間で様々な連携を深め、国内外への魅力発信を積極的に進める等の内容が「和歌山県サミット宣言」として宣言されました。
【第2部】
次世代の取組発表として、田辺市立明洋中学校の生徒が、英語で熊野古道を案内する語り部の取組を実践形式で発表したほか、記念スペシャルセッションでは、本村健太郎氏(弁護士/世界遺産検定マイスター保持者)、久保美智代氏(旅する世界遺産研究家)、仁坂吉伸氏(和歌山県知事)により、各地の世界遺産の魅力についてのディスカッションが行われました。
また、会場では、各世界遺産の観光PRブースや、地元の物産展が行われ、終始参加者で賑わっていました。
次回第3回世界遺産サミットは、平成28年度に岩手県で開催予定です。