委員長記者会見要旨（令和6年7月23日）

令和6年7月23日（火）14:00～14:07
国土交通省会見室
武田委員長

発言要旨

　運輸安全委員会委員長の武田でございます。
　ただいまより、7月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1．事故等調査の進捗状況　

　はじめに、毎月の定例会見から新たに調査対象になった事故及び重大インシデントは、航空・船舶モード合わせて6件ございます。

　航空モードは、6月21日に福島県南相馬市鹿島区内において、農薬散布のため飛行中の無人航空機を着陸させようとした際、機体が接地した後に制御不能となって補助者に接触し、当該補助者が負傷した事故、続きまして6月22日にANAウイングスが運航する航空機が、和歌山県日高郡みなべ町付近を飛行中に与圧系統に不具合が発生し、機内の気圧が低下した重大インシデント、3件目が7月7日に福島県のふくしまスカイパークにおきまして、小型飛行機が着陸した際に機体の胴体後方下部が離着陸地帯に接触した重大インシデント、4件目が7月14日に北海道北見市内の場外離着陸場におきまして、滑空機が着陸した際に強めの接地となり、搭乗者が負傷した事故、また、7月20日にオリエンタルエアブリッジ機が対馬空港に着陸して滑走中、鳥と衝突して機体が損傷した事故の5件でございます。

　船舶モードは、7月2日に北海道苫小牧港において、旅客フェリー シルバーブリーズが消波ブロックに衝突した事故の1件でございます。

　運輸安全委員会は、いずれの事案についても事故調査官を派遣し、調査を開始しています。今後、必要な調査を行い、収集した情報や資料の整理・分析を進め、原因を究明してまいります。

　事故等調査の進捗状況については、資料1をご覧いただければと思います。

　本日、私からは以上でございます。
　何かご質問があればお受けいたします。

2．質疑応答

（JAL機／海保機衝突事故関連）

問：　1月の羽田の事故に関連しまして、調査の進捗状況をお教えいただければと思います。
答：　情報収集やその整理・分析は鋭意進めておりますが、その内容につきましては、調査の内容に関わる話になりますので、お答えできませんけれども、発生から6か月となりました。法令上、事故発生から1年以内に最終報告書の公表ができない場合は、調査の経過について公表することとされております。最終報告書を目指しておりますが、それができなくても、経過については公表するということですので、皆様にお伝えできるように、情報収集やその整理・分析を鋭意行い、早期公表に向けて進めていきたいと思っております。

資料

• 資料1　調査の進捗状況［PDF 574KB］