自動車

豊田自動織機の型式指定申請における不正行為について

令和6年4月5日時点

1.経緯、国土交通省の対応

     
日付 対応の概要 関連リンク
令和5年
3月17日(金)

【豊田自動織機より報告】

● 現行の産業機械用エンジン4機種において、以下のような不適切行為があった。

  • 部品の製造ばらつきの影響を調べるため、劣化耐久試験の途中で行う排出ガス試験の内1回を、エンジン部品を交換して実施
  • 劣化耐久試験において、一部の試験結果が異常値と考え、同性能の別エンジンの排出ガス測定結果と差替え
  • 劣化耐久試験結果を踏まえ、燃料噴射装置を改良。改良後同試験をやり直さず、推定値を試験結果とした
  • 排出ガス試験の一部で規定のエンジン運転条件の成立が困難であったため、本来設備側で設定を行うところ、エンジン側の制御ソフトの一部を変更

● 不適切行為があった4機種のうち、フォークリフト等用ディーゼルエンジン2機種については、排出ガス基準を満たしていない。

● 同社は、不適切行為のあったエンジン及びそれを搭載した車両について、自主的に出荷を停止する。

● 事案の全容解明及び再発防止策を検討するため、外部有識者による特別調査委員会を設置する。

(株)豊田自動織機の排出ガス性能に係る型式指定申請における不適切行為について(令和5年3月17日報道発表)

【国交省】

○ 同社の報告を踏まえて、以下のとおり同社に指示を行った。

  • 過去のエンジンを含めた事案の全容の解明と再発防止策を策定すること
  • リコールの必要なものは速やかに実施すること
  • ユーザーへの丁寧な説明や対応に努めること

○ 今後、豊田自動織機に対し、速やかに調査を実施し、事実確認を行った上で、厳正に対応する。

3月20日(月)~

【国交省】

○ 豊田自動織機に対し立入検査を開始

4月11日(火)

【豊田自動織機よりリコール届出】

● ジェネオ等2車種についてリコール届出

リコールの届出について(トヨタ トヨタ ジェネオ 他)(令和5年4月11日報道発表)
4月18日(火)

【国交省】

○ 豊田自動織機に対する聴聞の実施について公表

自動車製作者に対する聴聞について(令和5年4月18日報道発表)
4月25日(火)

【国交省】

○ 豊田自動織機に対する聴聞を実施

4月26日(水)

【国交省】

○ フォークリフト等用エンジン2機種について型式指定の取消し

自動車製作者に対する行政処分を行いました(令和5年4月26日報道発表)

【国交省】

○ フォークリフト3型式について型式認定の取消し

令和6年
1月29日(月)

【豊田自動織機より報告】

● 同社の特別調査委員会の調査等により、新たに以下の事項が判明。

  • 令和5年3月17日に報告があった4機種を含め、産業機械用の現行エンジンの全機種(5機種)で排出ガス試験等に係る不正行為を確認したこと
    ※フォークリフト等用エンジン4機種、建設機械用エンジン1機種
  • 同報告で基準不適合としていた2機種に加え、建設機械用の現行エンジン1機種でも基準不適合を確認したこと
  • 自動車用の現行エンジン3機種で出力試験に係る不正行為を確認したこと

● 同社は、産業機械用の現行エンジン5機種のうち令和5年4月26日に型式指定が取り消された2機種を除く3機種、及び自動車用の現行エンジン3機種について、自主的に出荷を停止する。

● 同社は、新たに基準不適合が確認されたエンジンが搭載された建設機械のリコール措置に向け、建設機械メーカーと連携して対応を行う。

● 同社は、特別調査委員会の調査結果及び提言を踏まえ、再発防止に取り組む。

(株)豊田自動織機のフォークリフト等用エンジンの排出ガス試験等に係る不正行為の報告について(令和6年1月29日報道発表)

【国交省】

○ 同社の報告を踏まえ、以下のとおり指示を行った。

  • 同社において、国土交通省が基準適合性を確認するまで、現行エンジンの出荷を停止すること
  • 同社において、ユーザー等への丁寧な説明や対応に努めること
  • 同社において、新たに基準不適合が確認されたエンジンが搭載された建設機械のリコール措置に向け、建設機械メーカーと連携して対応を行うこと
    ※届出は当該エンジンの供給先である建設機械メーカーが行う。
  • 同社が自動車用エンジンを供給する自動車メーカーにおいて、ユーザーへの丁寧な説明や対応に努めること
  • 建設機械メーカーにおいて、オフロード法の趣旨に則り、リコール措置に向けた対応を行うとともに、ユーザーへの丁寧な説明や対応に努めること

○ 今後、以下のとおり対応を行う。

  • 同社へ立入検査を行い、不正行為の事実関係等の確認を行う。
  • 国土交通省及び(独)自動車技術総合機構において、全ての現行エンジンの基準適合性について、技術的に検証を行う。
  • 立入検査及び基準適合性の検証結果を踏まえ、道路運送車両法等に基づき厳正に対処する。
1月30日(火)~2月13日(火)

【国交省】

○ 豊田自動織機並びにトヨタ自動車及び日野自動車に対する立入検査を実施

2月22日(木)

【国交省】

○ 立入検査の結果を公表

○ 特に不正行為が悪質な産業機械用の現行エンジン3機種の型式指定の取消し手続きを開始

○ 豊田自動織機に対し是正命令を発出

(株)豊田自動織機の不正事案に関する国土交通省の対応について(令和6年2月22日報道発表)

【国交省】

○ 豊田自動織機に対する聴聞の実施について公表

自動車の装置の製作者に対する聴聞の実施について(令和6年2月22日報道発表)

【日立建機より改善措置の届出】

● 令和6年1月29日に基準不適合と報告された建設機械用エンジン(型式:1KD)が搭載された建設機械について、改善措置届出

特定特殊自動車に係る改善措置の届出について(令和6年2月22日報道発表)
2月27日(火)

【国交省】

○ 自動車用エンジン3機種について、基準適合性等に関する検証結果を公表し、出荷停止の指示を解除

(株)豊田自動織機の不正事案に係る基準適合性等の検証結果について(令和6年2月27日報道発表)
2月29日(木)

【国交省】

○ 豊田自動織機に対する聴聞を実施

3月5日(火)

【国交省】

○ 産業機械用の現行エンジン3機種について型式指定の取消し

自動車の装置の製作者に対する行政処分を行いました(令和6年3月5日報道発表)
4月5日(金)

【国交省】

○ 「自動車の型式指定に係る不正行為の防止に向けた検討会」の設置を公表

第1回「自動車の型式指定に係る不正行為の防止に向けた検討会」を開催します(令和6年4月5日報道発表)

2.基準適合性等に関する検証結果について(順次公表)

3.不正行為の通報窓口について

お問い合わせ先

国土交通省 物流・自動車局 審査・リコール課
電話 :03-5253-8111(内線42313、42314)
直通 :03-5253-8595

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