サイクル安全

安全・安心な自転車社会のために

  • 自転車事故のない安全で安心な社会の実現

    2017年に発生した自転車乗用中の死亡事故のうち、自転車を運転する側に法令違反が認められたケースは約80%もの高水準でした。言い換えるならば、自転車利用者が交通ルールを守って走行していれば防ぐことができたかもしれない事故といえるのです。このような不幸な事故を減少させるには、自転車走行環境を整備するだけではなく、自転車利用者が交通ルールをしっかり守ることが大切です。

    今後は、自転車交通事故ゼロを目指し、「自転車安全利用五則」を活用した交通ルールの周知、自転車運転車講習制度の着実な運用、ヘルメット着用の広報啓発など、人々の安全意識向上に向けた取り組みを積極的に行っていきます。

  • 自転車の安全な走行に欠かせない
    点検整備の大切さを訴求

    自動車やオートバイとは違い、自転車の整備は軽視されがちです。しかし、自転車の整備不良などに起因する交通事故は少なくありません。このような事故を防ぐためには、消費者が自転車を購入する際に安全性の高い製品を選んだり、購入後に定期的な点検整備を行う必要があります。

    その実現にあたり、安全性の高い自転車製造や点検整備に関する知識や高い技術を持つ人材の育成をサポートしていきます。

  • 「自転車安全利用五則」を活用し、
    通行ルールの認知を図る

    運転免許を必要としない気軽な乗り物であるためか、自転車走行時のルールを理解していない人が多く、それが原因で事故となるケースが多々見られます。事故を未然に防ぐには、自転車に乗る全ての人たちに通行ルールを覚えてもらう必要がありますが、ルールを学ぶ機会の少ないことが大きな課題となっています。そこで、自転車の通行ルールをまとめた「自転車安全利用五則」を利用した広報活動や、ヘルメットの着用が重大事故の被害軽減につながっている事実から、自転車を利用するときにはヘルメットを着用するよう訴求していきます。

  • 交通安全に関する教育の充実を目指して

    小・中学校における交通安全教育として、近年は自転車シミュレーターを活用したり、スタントマンが事故を再現するスケアード・ストレイトなど、児童・生徒による参加・体験・実践型の交通安全教室が実施されています。
    今後は、さらに一歩踏み込み、海外の交通全教育法なども取り入れながら、教育内容の充実を図っていきます。