平成28年5月13日

　港湾を、より安全に、効率的に、高度に利用していくためには、技術開発が大きな役割を果たしています。これまで、国土交通省港湾局では、具体的かつ中期的な技術開発の目標を示す「港湾の技術開発にかかる行動計画」を定期的に策定し、技術開発を進めてきました。今般、平成28年から概ね7カ年で、国等が推進する港湾分野の技術開発における重点開発分野などを掲げた「港湾の技術開発にかかる行動計画」を、平成28年4月に策定しましたので、お知らせします。平成28年熊本地震においては、港湾は、被災地への支援物資の拠点として重要な役割を果たしております。本行動計画の中でも、重点技術開発分野の一つとして、国民の安全・安心の確保のための技術を掲げております。
 
　また、本行動計画を進めるにあたっては、開発された技術の現場導入を促進することを目的として、「港湾技術パイロット事業」を導入し、港湾事業におけるライフサイクルコストの低減や将来を見据えた生産性の向上等を図っていきます。
 
　さらに、国土交通省では、人口減少時代においても持続的かつ力強い経済成長を実現するため、本格的なi-Constructionへの転換や新技術の活用により生産性を高める「生産性革命」の取組をスタートしたところです。本行動計画では、海上や水中という特殊な現場環境において、施工や維持管理をより安全かつ効率的に実施するため、ＩＣＴを活用した新技術の現場への導入を積極的に実施し、港湾事業全体のスマート化を目指します。