報道・広報

津波・高潮災害を対象にハード・ソフト両面から検討中の「港湾防災ガイドライン」について、次回会合で完成させることに合意
~ 「第13回日ASEAN港湾技術者会合」及び「港湾防災セミナー」の開催(報告) ~

平成28年3月2日

国土交通省港湾局は、タイ王国運輸省海運総局と協力し、2月23日及び24日の2日間にわたり、タイ・バンコクにおいて、「第13回日ASEAN港湾技術者会合」及び「港湾防災セミナー」を開催しました。
日ASEAN港湾技術者会合は、日ASEAN交通連携の枠組みのもと、ASEAN各国の港湾技術の発展を目的として2004年から毎年開催しており、昨年度からは、ASEAN諸国を対象とした港湾防災ガイドラインの作成に関する議論を行っています。本年度の会合では、津波・高潮災害を対象にハード・ソフト両面から検討中の「港湾防災ガイドライン(案)」について、ASEAN各国の防災担当者間で意見交換を行い、来年度開催予定の第14回会合で完成させることについて合意しました。
また、会合に先立って開催された「港湾防災セミナー」では、セミナー参加者からの活発な質疑を通じて、我が国の港湾防災に対する高い関心が寄せられました。
 
■第13回 日ASEAN港湾技術者会合
1.日時:平成28年2月24日(水)
2.議題:(1)ASEAN諸国における沿岸災害と港湾防災の取組みについて
       (2)我が国の港湾における津波・高潮防災技術について
       (3)港湾防災ガイドライン案について
3.参加者:ブルネイ、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タ
イ、ベトナム各1名、日本5名 (計13名)
4.主な成果
  ・ASEAN各国の防災担当者より、各国の沿岸災害と港湾における防災の取組みについて報告がなされ、
   各国の防災担当者間で港湾防災の重要性に関する認識が深まった。
  ・我が国の港湾における津波・高潮防災技術に関し、参加者から高い期待が寄せられた。
  ・「港湾防災ガイドライン(案)」について、各国の状況を踏まえた議論を行い、来年度の会合で完成させることについて合意した。

      
                    会合の様子                  参加者によるプレゼンテーション

■港湾防災セミナー
1.日時:平成28年2月23日(火)
2.内容:(1)「チャオプラヤ川流域における複合災害の低減」
         国立カセサート大学 スティサック・ソーラランプ氏
       (2)「高潮・津波災害と日本における対策」
         京都大学 名誉教授 、(一財) 沿岸技術研究センター
沿岸防災技術研究所長  髙山 知司氏
       (3)「港湾空港技術研究所における沿岸防災・減災に係る研究活動」
                   (国研)港湾空港技術研究所 国際研究官 佐々木 秀郎氏
3.参加者:日ASEAN港湾技術者会合参加メンバー及びタイ港湾関係者等(50名程度)
4.主な成果
  ・スティサック・ソーラランプ氏から、タイにおける複合災害の低減方策について話題  提供がなされた。
  ・髙山氏から、高潮・津波災害の発生メカニズムや、我が国が経験してきた高潮・津波災害の教訓等について情報提供がなされ、
    同様の災害リスクを抱えるASEAN各国からの参加者間で、港湾防災の重要性に関する認識が深まった。
     ・佐々木氏から、(国研)港湾空港技術研究所における沿岸防災分野の研究活動等について情報提供がなされ、
       参加者からは、ASEAN各国に対する我が国の港湾防災技術の展開に対して、ハード・ソフト両面から高い期待の声が寄せられた。
 
    
         セミナーの様子                    セミナー出席者
 
 
 

添付資料

記者発表資料(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省港湾局産業港湾課首席国際調整官 中川
TEL:(03)5253-8111 (内線46468)
国土交通省港湾局産業港湾課国際企画室 野上
TEL:(03)5253-8111 (内線46468) 直通 03-5253-8679 FAX:03-5253-1651

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