報道・広報

平成28年の水害被害額(確報値)を公表
~岩手県で統計開始以来最大の被害額(約1,680億円)~

平成30年3月23日

 国土交通省では、昭和36年より、水害(洪水、内水、高潮、津波、土石流、地すべり等)による被害額等(建物被害額等の直接的な物的被害額等)を暦年単位でとりまとめています。1
 平成28年の水害被害額は、全国で約4,660億円となり、平成19年~28年の過去10カ年で2番目に大きい被害額となりました。
 都道府県別では、被害額1位の岩手県は統計開始以来最大、2位の北海道は昭和56年に次ぐ被害額となり、2道県で平成28年水害被害額の全体の約7割を占める結果となりました。

【被害の特徴】

◆水害被害額は、全国で4,660  ※平成19年~28年の過去10カ年で2番目に大きい

水害被害額の算出に当たって使用する係数(都道府県別家屋1㎡当たり評価額等)の平成28年単価への更新や都道府県からの報告内容の更なる精査を行い、暫定値※2(約4,620億円)から約40億円増加。

◆都道府県別の水害被害額上位3県は、以下のとおり。

1位:岩手県 (水害被害額:約1,680億円)  ※昭和36年の統計開始以来最大
2位:北海道 (水害被害額:約1,650億円)  ※昭和56年(約2,325億円)に次ぐ被害額
3位:鹿児島県(水害被害額:約  190億円)

◆主要な水害による水害被害額及び概要

○平成28年台風第10号(水害被害額:約2,820億円)
(平成28年8月28日~31日に生じた台風第10号による被害額)
・岩手県では、多量の土砂や流木を含む洪水により、河川沿いの狭隘な低平地の大部分が浸水したことや記録的な集中豪雨による急激な水位上昇に伴い、小本(おもと)(がわ)沿川の要配慮者利用施設などで逃げ遅れによる被害が発生した。

・北海道の石狩(いしかり)(がわ)水系空知(そらち)(がわ)では、堤防決壊で南富良野町の市街地が浸水し、多数の床上・床下浸水が発生した。

梅雨前線豪雨(水害被害額:約410億円
(平成28年6月18日~7月5日に生じた梅雨前線豪雨による被害額)
・梅雨前線に伴う大雨により、熊本地震で地盤が緩んでいた熊本県内では、土石流やがけ崩れ等が発生した。

・九州地方整備局管内の緑川(みどりかわ)水系、白川(しらかわ)水系、六角(ろっかく)(がわ)水系、(きく)池川(ちがわ)水系の4水系6河川において反乱危険水位を超過し、筑後川水系花月川において堤防護岸が約30mにわたって損傷した。




※1:調査結果は「水害統計」として全国の都道府県、大学、図書館等に配布する他、政府統計の総合窓口(e-Stat) (https://www.e-stat.go.jp/)にて公開予定です。
※2:一部調査中のものを含んだ都道府県からの報告を基に、平成27年の単価を用いて算出した水害被害額。(平成29年7月10日公表)

お問い合わせ先

国土交通省水管理・国土保全局 河川計画課河川経済調査官 関澤
TEL:03-5253-8111 (内線35312) 直通 03-5253-8445  FAX:03-5253-1602
国土交通省水管理・国土保全局 河川計画課経済係長 恵藤
TEL:03-5253-8111 (内線35325) 直通 03-5253-8445  FAX:03-5253-1602

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