報道・広報

国際海事機関(IMO)第9回貨物運送小委員会(CCC 9)の開催結果概要

令和5年10月4日

 令和5年9月20日から29日にかけ、国際海事機関(IMO)の第9回貨物運送小委員会(CCC 9)が開催されました。今次会合では、液化水素の海上運送に係る国際基準について審議が行われ、我が国の提案をもとに基準の改正案がとりまとめられた他、船舶における水素やアンモニアの燃料利用の安全基準について検討されました。

1.液化水素運搬船の暫定勧告の見直し
 我が国は、水素サプライチェーンの構築に向けた液化水素運搬船の商用化の動きを踏まえ、
これまで小型の船舶にのみ対応していた液化水素の海上運送に係る国際基準(ばら積み液化水
素の運搬に関する暫定勧告)を大型の船舶にも対応させるための基準改正をIMOに提案し、議
論を主導してきました。
 今次会合では、我が国が、有志国等からなる非公式通信作業部会でとりまとめた基準の改正
案が審議され合意されました。この改正案は来年春に開催されるIMOの第108回海上安全委員
会(MSC 108)において採択される予定です。
 
2.代替燃料の安全ガイドライン
 国際海運からの温室効果ガスの排出削減のため、水素やアンモニアを燃料とする船舶の開発
が我が国を含め世界中で進められており、IMOにおいてそれらを燃料とする船舶の安全ガイド
ラインの検討が行われてきました。
 今次会合では、我が国は、水素やアンモニアのリスク及び特性を考慮しつつ安全性を確保す
ることを前提として、
[1]設計上に自由度を持たせること、
[2]実現することが可能な規則とすべき
との観点から具体的な規則案に関する文書を提出しました。
 審議の結果、我が国提案の内容等が合意され、会期間通信作業部会を設置して、来年9月に
予定されている次回会合(CCC 10)に向けて引き続きガイドライン案を検討することとなりまし
た。
 
上記事項の詳細や、その他の審議事項は別紙をご参照ください。上記事項の詳細やその他の審議
事項は別紙をご参照ください。

※ 会合が開催されていない間、メールベースで審議を行うグループ。

添付資料

報道発表資料および別紙(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

(1. 関係)国土交通省海事局検査測度課危険物輸送対策室 川邉、本多
TEL:03-5253-8111 (内線44-177、44-173) 直通 03-5253-8639
(2. 関係)国土交通省海事局安全政策課 齋藤、八田
TEL:03-5253-8111 (内線43-562、43-564) 直通 03-5253-8631

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