報道・広報

監査委員に大須賀英郎氏が任命されました
~国際油濁補償基金第25回総会等の結果概要~

令和2年12月9日

国際油濁補償基金(IOPCF)第25回総会等が令和2年12月2~4日まで、新型コロナウイルスの影響によりオンライン形式で開催されました。
今次会合では、基金の健全な運営を監査する役割を担う監査委員会(定員6名)について選挙が行われ、大須賀英郎氏((一財)航空保安協会理事長)が新たに委員に任命されました。


国際油濁補償基金(以下「基金」)とは、タンカーの事故により巨額の油濁損害が発生した場合に、被害者に対して補償を行うために設立された国際機関(本部:ロンドン)です。基金は、タンカーで運ばれた油を受け取る事業者(石油元売り事業者等)が負担する拠出金により運営されており、日本は、インドに次ぐ2番目の拠出国です。
今次会合には、我が国から国土交通省、在英国日本国大使館、石油海事協会、(一社)日本船主協会、(公財)日本海事センター、学識経験者等が出席し、我が国意見の反映に努めました。
なお、今回は新型コロナウイルスの影響を踏まえリモート開催となったことに伴い審議時間が短縮されたことから、多くの議題は情報提供に留められ、重要とされる議題についてのみ審議が行われました。

主な結果(詳細は別紙をご参照ください)
1. 監査委員選挙について
基金の運営全般を監査する監査委員会(定員6名)について、3年の任期満了に伴う監査委員選出のための選挙が、オンライン投票ツールにより実施されました。選挙の結果、日本が推薦した大須賀英郎氏が最大の63票を獲得し、新たに委員に任命されました。

2. 不適切な保険会社の問題について
補償の拒否や事実と異なるブルーカード(※)を発行する保険会社の問題に関し、監査委員会(委員長:春成誠氏(元海事局長))からの最終報告が行われました。
今回は時間がなかったため、将来の会合で審議することとなりました。
※ブルーカード:保険内容が条約に適合していることを証明する証書

3. 条約改正を検討するワーキンググループ設置提案について
基金最大拠出国のインドから、将来的な条約改正を議論するワーキンググループ設置の提案が行われました。今次会合では、審議の時間が限られていたことから各国のコメントのみ受け付けることとなり、将来の会合で具体的な審議が行われる予定です。

お問い合わせ先

国土交通省海事局国際油濁補償基金対策室 丸田、尾崎
TEL:03-5253-8111 (内線43-268) 直通 03-5253-1545 FAX:03-5253-1642

Get ADOBE READER

別ウィンドウで開きます

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。
左のアイコンをクリックしてAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください(無償)。
Acrobat Readerをダウンロードしても、PDFファイルが正常に表示されない場合はこちらをご覧ください。

ページの先頭に戻る