平成27年8月12日

　8月10日、ブラジル・リオデジャネイロにおいて「第5回日伯官民ラウンドテーブル」を開催しました。両国から行政機関、海洋開発・造船・舶用品関連の企業・団体に加え、商社・金融機関等から71名の参加を得て、オフショア石油・ガス開発生産計画に関する最新情報や、ブラジル進出の我が国海事関係企業が直面する課題等について活発な情報・意見交換が行われました。

　伯側からのプレゼンテーションでは、昨年からの原油価格の急落、ブラジル経済の成長鈍化を受け、既存の生産計画を大幅に見直して６月に公表された石油公社ペトロブラスの中期事業計画及び2020年以降の開発・生産見通し、ブラジルにおけるローカルコンテンツ規制の政策方針等の日本側の関心の高い項目について情報提供が行われました。日本側からは日本企業のブラジル海洋市場参入支援に利用可能なJOIN(（株）海外交通・都市開発事業支援機構)を活用した新たな政策ツールの説明や、日本の舶用事業者による企業・製品紹介が行われました。質疑においても、両国のこの分野に対する高い関心を反映して、活発なやり取りが交わされました。

　現在のブラジルの社会・経済は大きな混乱状況にあり、今回のラウンドテーブルは逆風の環境のもとで開催されましたが、結果として多くの参加者を得て、両国の理解と協力関係を一層深めるうえで大変有意義なものとなりました。（別紙参照）