報道・広報

住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告(第2回)
~スマートウェルネス住宅等推進事業の調査の実施状況について~

平成30年1月25日

 国土交通省では、平成26年度からスマートウェルネス住宅等推進事業により、住宅の断熱化が居住者の健康に与える影響を検証する調査への支援を行っております。昨年1月には第1回中間報告を行いましたが、その後の調査による検証結果(室内環境と血圧など健康関連事象)をもとに新たな知見が得られつつあることから、実施事業者が第2回中間報告を行います。


1.調査全体の概要
 ○事業期間 :平成26~30年度(5年間)(予定)
 ○検証内容 :断熱改修を予定する全国約1,800軒の住宅および居住者約3,600人を対象として、改修の前後における、
          居住者の血圧や生活習慣、身体活動量など健康への影響を検証する
 ○実施事業者:(一社)日本サステナブル建築協会(平成26~29年度の実施事業者※1
          (全国各地の医学・建築環境工学の学識者からなる委員会(スマートウェルネス住宅等推進調査委員会※2)を設置)
  ※1:今回の中間報告は平成28年度末までの成果に基づき得られた知見等に関する内容となります。
  ※2:スマートウェルネス住宅等推進調査委員会の委員については、別添の名簿をご参照下さい。
 

2.第2回中間報告の概要
  ○平成28年度までに、断熱改修を予定する住宅について1,680軒、3,441人の改修前調査を実施するとともに、断熱改修を
   実施した住宅について403軒、676人の改修後調査を実施した。
  ○得られたデータに基づき検証を行ったところ、住宅室内環境と血圧など健康関連事象との関連が確認された。
 
  ・得られつつある知見-1:  個人属性、生活習慣、室温から血圧を推計するモデルを作成。起床時の室温の低下による
                   血圧上昇への影響は、高齢になるほど大きい。(別添資料:P2)
    ・得られつつある知見-2:  室温の低い家に住む人ほど、起床時の血圧が高血圧となる確率が高い。(別添資料:P3)
    ・得られつつある知見-3:  室温の低い家に住む人ほど、動脈硬化指数と心電図異常所見が有意に多い。(別添資料:P3)
    ・得られつつある知見-4: 断熱改修後に起床時の血圧が有意に低下。(別添資料P4) 
    ・得られつつある知見-5: 就寝前の室温が低いほど、夜間頻尿リスクが有意に高い。(別添資料P5)
      ・得られつつある知見-6:  断熱改修後に夜間頻尿回数が有意に減少。(別添資料P6)
 
  ※詳しくは、別添の資料をご参照下さい。
 

3.第2回中間報告会の開催案内
 ○第2回中間報告の詳細について、報告会を開催致します。
  主 催:(一社)日本サステナブル建築協会
  日 時:平成30年1月29日(月)13:30~17:00
  会 場:JA共済ビル カンファレンスホール(東京都千代田区平河町2-7-9)
  定 員:300名
  参加費:無料(登録制)
  ※詳しくは、下記URLをご確認下さい。
    一般社団法人日本サステナブル建築協会:http://www.jsbc.or.jp/
 

中間報告・取材等に関するお問合せ

    スマートウェルネス住宅等推進調査委員会 幹事 伊香賀俊治   
   (慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科 主任教授)    
   TEL:045-566-1808(直通)、FAX:045-566-1770

添付資料

報道発表資料(PDF形式:201KB)PDF形式

別添名簿(PDF形式:153KB)PDF形式

別添資料(PDF形式:1527KB)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省住宅局安心居住推進課 企画専門官 大島 敦仁、 課長補佐 山崎 尚
TEL:03-5253-8111 (内線39853または39857) 直通 03-5253-8952 FAX:03-5253-8140
国土交通省住宅局住宅生産課 企画専門官 北田 透
TEL:03-5253-8111 (内線39458) 直通 03-5253-8940 FAX:03-5253-1629

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