大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年12月8日(金) 9:01 ~ 9:07
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私から報告することはありません。

質疑応答

リニア中央新幹線静岡工区有識者会議の最終報告書が手交されたことについて

(記者)

リニア中央新幹線の国の有識者会議で環境保全についての報告書が昨日公表されました。
これで水資源を含めて二つの論点についてまとめられたことになりましたが、大臣の受け止めと今後の国としての方針をお聞かせください。

(大臣)

リニア中央新幹線 静岡工区有識者会議については、昨年6月以降、南アルプスの生態系などの環境保全に関し、科学的・客観的な見地から、計14回、活発な議論がなされ、昨日、報告書がとりまとめられました。
とりまとめにあたり、これまで御尽力された中村(なかむら)座長を始め委員の方々に、深く感謝を申し上げたいと思います。
国土交通省としては、リニア中央新幹線の建設工事について、地域の御理解と御協力が得られるよう、報告書を踏まえ、課題解決に向けた取組みを着実に進めることにより、引き続き、早期整備を促進してまいりたいと思っています。
なお、本日、JR東海に対して、報告書でとりまとめられた内容にしっかりと取り組むよう、直接、JR東海社長に、対面で、求めたいと考えているところです。

与党整備新幹線PT九州新幹線西九州ルート検討委での森山委員長指摘について

(記者)

九州新幹線西九州ルートに関する最近の動きについて伺います。
6日に整備促進に関する与党検討委員会が開催され、年内に佐賀県と協議して、早期に一致点を見出すようにという指示が、森山(もりやま)委員長から鉄道局に対してありました。
すでに鉄道局次長から佐賀県副知事に調整に向けた連絡があったという情報が、昨日の県議会で答弁があったようです。
日程含め月内の佐賀県との協議について具体的にどう対応していくか教えてください。
加えて、森山委員長は終了後の記者ブリーフィングで他地域の新幹線整備への影響を危惧しているというお話の中で、西九州ルートの議論がこのまま出来ないなら計画路線から外さないといけないというような強い言葉も使われていました。
このことに対しての受け止めも併せてお願いいたします。

(大臣)

6日(水)に開催された与党九州新幹線西九州ルート検討委員会において、森山委員長から、国土交通省に対して、佐賀県との協議を年内に行うこと、その結果を、年明けの検討委員会に報告すること、との御指摘があったと承知しています。
国土交通省としては、整備計画路線の確実な整備に目途を立てることが最優先の課題であると考えており、鉄道局において、佐賀県との協議の実施に向けて調整してまいりたいと考えています。
引き続き、新幹線整備の必要性、重要性について御理解をいただけるよう、佐賀県との議論を積み重ねてまいりたいと思います。
後半部分の御発言ですが、国土交通省としては、まずは、整備計画路線の確実な整備に目途を立てるようしっかりと取り組むことが最優先の課題であると、先ほど申し上げましたが考えていまして、引き続き、佐賀県の御懸念・御指摘も踏まえながら、新幹線整備の必要性、重要性について御理解をいただけるよう、佐賀県との議論を丁寧にしっかりと積み重ねてまいりたいと思っています。
 

(記者)

今の西九州ルートの検討委員会に関連してお尋ねします。
森山委員長は検討委員会後の記者団の取材に「ルートに関して1回決めたことは、決めたとおりでは駄目だというふうには思っていない」とおっしゃっていて、ルートに関連してなのですが、現時点で与党検討委員会が最良とする佐賀駅を経由する以外のルートについて検討する余地はあるのか、現時点の大臣のお考えをお伺いしたいです。

(大臣)

今佐賀県との協議の中で「幅広い協議」と呼んでいますが、協議の中でそれぞれこれまで、例えばこのルートについてはこういう技術的課題があるということをお示ししてきたところです。
それも含めて今どういうルートが可能なのか、また、両者の認識を一致させるべく協議が進んでいると認識しています。
まだこれだと決めたわけではありません。
このルートが非常に優先するとか、このルートを優先して検討したい、とかそういう段階ではありません。全ての選択肢を俎上に上げながら検討しているということだと思います。

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