大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年9月5日(火) 10:52 ~ 10:57
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私から報告するものはありません。

質疑応答

沖縄県の是正指示取消訴訟に関する最高裁判所判決について

(記者)

普天間飛行場の移設計画に関する昨日の判決についてお聞きします。
改良工事を承認しない沖縄県に対して、国土交通大臣が行った是正指示が違法だと、県が訴えた裁判で、沖縄県の敗訴が確定しました。大臣の御見解をお願いいたします。

(大臣)

昨日の最高裁判決では、沖縄防衛局の変更承認申請を沖縄県知事が承認しないことは違法であり、変更を承認するよう指示した国土交通大臣の「是正の指示」が適法であることが確定したものと考えています。
国土交通大臣としては、知事において、今般の最高裁判決に沿って、速やかに変更承認がされるものと考えています。

道路の将来ビジョンについての考えや関係省庁との連携について

(記者)

道路行政についてお尋ねします。
昨今、特定原付ができて、自転車にも交通反則金通告制度が導入されようとしています。
しかし、歩道とか路側帯を電柱が占有した生活道路であるとか、橋梁に近づくと自転車道が途切れてしまう道路もあります。
国土交通省の担当ではありませんが、道路が繋がっているという点で、道路の将来ビジョンについて、国土交通省はどう考えていますか。
それと、関係省庁で話し合うことはあるのでしょうか。

(大臣)

道路行政の推進にあたっては、有識者や関係者で構成される社会資本整備審議会道路分科会等において、幅広い議論が行われているところです。
例えば、令和2年には、道路政策を通じて実現を目指す社会像と、その実現に向けた中長期的な政策の方向性として、社会資本整備審議会道路分科会において、「2040年、道路の景色が変わる」との提言がとりまとめられました。
例えば、「道路の景色が変わる」五つの将来像で、「通勤帰宅ラッシュが消滅」とか、「公園のような道路に人があふれる」とか、五つの将来像を示しています。
そういう将来像に向かって我々も努力していくのが、国土交通省の基本的な考え方ですが、本年7月に閣議決定された第三次国土形成計画では、移動や物流の支援のため、電動キックボード等の新たなモビリティをシームレスに利用できる走行空間等の整備を推進することが示されています。
国土形成計画についても新しい時代の道路のあり方についての提言がなされているところです。
国土交通省としては、これらの提言などを踏まえて、国民や地域のニーズ、それから社会の変化を考え合わせて、関係省庁も含む多様な意見も聴きながら、施策を推進していきたいと思います。
道路のあり方については、我々、警察庁ともよく連携して、関係省庁とも連携しながら、議論をしっかり今の社会に合った道路、そして、新しい時代を目指すこと、その先頭に立つような道路、そういう形で我々も道路政策を考えていきたいと思います。

沖縄県の是正指示取消訴訟に関する最高裁判所判決について

(記者)

冒頭の普天間基地の昨日の判決に関連してなのですけれども、先ほど大臣、今後、知事の方で速やかに承認されるものと考えていると仰った一方で、まだ知事の方の判断というのは示されていない状況だと思うのですが、仮に承認がされなかった場合に、代執行に向けた手続きが検討されるのでしょうか。

(大臣)

私は沖縄県知事において、今般の最高裁判決に沿って、速やかに変更承認がなされるものと考えています。
変更承認されない場合については、仮定の御質問ですので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。

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