大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年7月4日(火) 10:49 ~ 10:58
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣から)G7都市大臣会合について

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私の方から報告するものはありません。
このほか、私から1点報告があります。
今週末の7日(金)から9日(日)まで、香川県高松市において、G7都市大臣会合およびその関連行事を開催します。
今回のG7都市大臣会合は、「持続可能な都市の発展に向けた協働」をテーマに、G7各国の都市が直面している課題と、その解決に向けた協働のあり方について、G7各国の大臣等と議論を行った上で、成果をとりまとめたいと思っています。
私からは以上です。

質疑応答

G7都市大臣会合に向けての意気込みと狙いについて

(記者)

幹事社の方から質問を2点。
まず今おっしゃられたG7都市大臣会合の関係で、日本で初開催ということになるのですが、改めて大臣の意気込みと今おっしゃった成果、狙いを伺えたらと思います。

(大臣)

G7都市大臣会合は、昨年9月にドイツで初めて開催され、私自身もこの会合に参加しました。
G7の大臣会合の中では、比較的この都市大臣会合は新しくできた会合です。
今回の会合では、日本が考える「持続可能な都市の発展」に向けた政策や、協働のあり方を世界に発信しつつ、G7における議論をリードしていきたいと思っています。
具体的には、「ネットゼロ、レジリエンス」、「インクルーシブ」、「デジタル」をテーマとした各セッションと、ウクライナに関する特別セッションを開催し、議長国として、これらの課題の重要性についてG7各国で認識を共有し、施策の方向性の一致を目指したいと思います。
また、国、地方、民間等の多様な主体による協働のあり方についても議論し、これらの内容を盛り込んだ成果をとりまとめたいと考えています。
これに加えて、各国の大臣や関係者が日本に集まる機会を通じて、開催地を含む我が国の豊かな観光資源など、我が国が有する魅力を世界に発信したいと思います。
冒頭申し上げましたが、これまで都市大臣会合は開かれてこなかった、しかし昨年から開かれるようになりました。
やはりこの気候変動の中、またいろいろな社会の構造が分化、対立構造ができていく中で、都市がどうあるべきかは、これから大きな課題になってくるのではないか、それを価値観を共有するG7でしっかり議論しておくことは非常に重要だと思い、昨年、私是非第2回を日本で開催したいと提案し、今回実現されたものです。
しっかり共通認識を得られるように頑張っていきたいと思います。

大雨の被害状況および今後の対応について

(記者)

2点目ですが、大雨の関係で、先週から九州などで記録的な雨が降っておりますけれども、特に熊本県で線状降水帯が複数回発生するなど、現在も予断を許さない状況が続いています。
国土交通省で現段階で把握している被害状況や今後の対応についてお聞かせください。

(大臣)

まず、今般の豪雨により、お亡くなりになられた方とその御家族に対し、心よりお悔やみを申し上げます。
また、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
活動の活発な梅雨前線の影響により、線状降水帯が発生するなど、西日本を中心に記録的な大雨となっています。
これまでに判明している被害状況ですが、熊本県の木山(きやま)(がわ)や山口県の粟野(あわの)(がわ)など、全国10水系15河川で氾濫が確認されています。
引き続き、詳細な被災状況について調査してまいります。
土砂災害については、全国で28件発生しており、大分県()布市(ふし)では土砂崩れにより人家1戸が全壊し、住民1名が行方不明となっています。
道路については、熊本県山都町(やまとちょう)内の国道445号で橋が流出する被害が発生しており、現在、国道や県道では、土砂崩れなどにより、54区間で通行止めとなっています。
今後、道路の早期復旧や支援に努めてまいります。
鉄道については、JR美祢(みね)(せん)など複数の路線において、橋梁倒壊や土砂流入の被害が発生しており、本日午前7時時点で、2事業者10路線で運転を見合わせています。
引き続き、事業者と連携し、早期復旧や代替交通手段の確保に努めてまいります。
国土交通省では、福岡管区気象台と九州地方整備局が共同記者会見を実施するとともに、17のダムで事前放流を実施するなど、迅速な対応にあたりました。
また、防災ヘリコプターによる上空からの調査を行うとともに、自治体にTEC(テック)FORCE(フォース)JETT(ジェット)、災害対策車両を派遣し、被害の全容把握と被災自治体の支援にあたっています。
今後も各地で雨量が多くなる見込みであり、災害の危険度が高まるおそれがあります。
国民の皆さまにおいては、地元自治体や気象台から発表される避難情報や気象情報に留意して、災害から身を守る行動をとっていただきますよう、お願いいたします。
国土交通省としては、引き続き、被災状況の把握、被災地の早期復旧・復興に向け、地域に寄り添いながら、現場力を最大限発揮し、全力で対応してまいりたいと決意しています。

JR美祢線の橋梁倒壊等について

(記者)

今の質問に少し関連してなのですけれども、大雨による影響で運休している山口県のJR美祢線について伺います。
今もお話があったのですけども、鉄橋流失など被害が大きく、再開時期は不明で、またここはJR側が自社単独で維持困難とするローカル線でもあって、そもそも運転再開されるのかという不安も地元にはあるのですけども、斉藤(さいとう)大臣の受け止めと、先ほどもありましたけれども、国としてどのように対応するのかというお考えをお聞かせください。

(大臣)

6月29日からの大雨により、JR美祢線では、橋梁倒壊や土砂流入等の被害が発生し、今、全線で不通となっています。
現在、JR西日本において、被災状況の調査が進められているところですが、被災した橋梁の復旧には、時間を要することが見込まれると聞いています。
このため、通勤・通学などの地域住民の生活の足を確保する観点から、本日よりバス代行輸送が開始されました。
国土交通省としては、まずはJR西日本の被災状況の調査を把握した上で、適切に対応してまいりたいと思っています。

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