大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2021年4月30日(金) 10:35 ~ 10:44
国土交通省会見室
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、私の方から1点報告があります。
岩井茂樹国土交通副大臣より辞職願が提出されましたので、本日の閣議で、本日30日付けで岩井副大臣を免ずることが決定されました。
後任の国土交通副大臣の任命については、官房長官が本日午前中の記者会見で発表されると承知しております。
閣議案件のほかに、私の方から1点報告があります。
宿泊事業者による感染防止対策への支援についてです。
4月23日に概要のみ発表させていただいておりました、「地域観光事業支援」措置の一環として、宿泊事業者による感染防止対策等への支援について、その詳細を御説明させていただきます。
本事業では感染状況にかかわらず全ての都道府県を対象に、宿泊事業者が感染拡大防止策の強化等に取り組む際の費用について、国土交通省として幅広く支援していくことといたしました。
具体的には、宿泊施設における感染症対策に要するサーモグラフィや空気清浄機等の必需品の購入費用、感染症対策の専門家による検証のための費用などのほか、ワーケーションスペースの設置や非接触チェックインシステムの導入といった、前向きな投資なども御支援できる内容としております。
本事業における各事業者への補助額等の詳細は都道府県が設定できるものとしますが、大規模施設にあっては最大500万円までの支援を可能とします。
本事業は、これまでも発表しておりますが、地域観光事業支援措置のメニューと同様、都道府県が主体として実施する事業について、国が財政的な支援を行う仕組みですので、今回発表した内容・詳細については、都道府県にしっかりと周知し、新型コロナウイルスの影響で深刻な打撃を受けている宿泊事業者の皆さまに対し、都道府県による支援措置が速やかに届くよう、働きかけてまいります。
なお、今発表した支援策の予算規模は総額で約1000億円を予定しております。
詳細は後ほど資料を配布いたします。
また、既に発表済みの地域観光事業支援措置に基づく旅行需要喚起策については、既に合計18県から補助金の交付申請があり、その中で、岩手県、秋田県、栃木県、山梨県、島根県、山口県、高知県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県、以上11の県に対し交付決定を行っており、交付決定を行った各県においては、各県の判断に基づき域内旅行に対する支援策が順次実施されていくものと承知しております。
地域観光事業支援措置については、先日発表しましたように、12月末までの期限の延長と、感染状況が厳しく今すぐにこうした県内の観光支援ができないところについては、前売り宿泊券割引事業に対する支援というメニューの追加、そして、今日発表しました支援策を含めて、総額約3300億円の支援策となります。
新型コロナウイルスの影響で深刻な打撃を受けている宿泊事業者に対し、これらの支援策が届くよう、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
私からは以上です。

質疑応答

(問)JR東海が、先日、リニア中央新幹線の品川-名古屋間の工事費について、従来見込みより約1.5兆円増加する見通しを発表しました。
これに対する大臣の受け止めと、政府として追加支援を検討するのかお聞きします。
合わせて、2027年の開業について、JR東海は非常に困難との見方を示していますが、延期までは言及していません。
これに対する大臣の受け止めと、政府として今後、開業時期を変更しないのか、説明を求めていく考えはないのかお尋ねします。
(答)4月27日、JR東海からリニア中央新幹線に関し、品川-名古屋間の総工事費が、従来の予定額5.5兆円から1.5兆円増加し、約7兆円となる旨の発表があったことは承知しております。
この増額に関し、JR東海は、総工事費の増加が発生したものの、リニア中央新幹線については引き続き建設を着実に進めていくこととしており、また、開業目標を新たに設定したものではないと言われていると承知をしております。
国土交通省においては、リニア中央新幹線の事業実施状況について、引き続き注視してまいりたいと考えております。

(問)冒頭の岩井副大臣の辞任に関連してお伺いします。
岩井副大臣は静岡県知事選に出馬されるお考えを表明されましたが、静岡県知事選ではリニア中央新幹線の静岡工区の対応のあり方というのが争点の1つになると考えますが、大臣、どのような論戦を期待されるかお聞かせいただければと思います。
(答)今回、岩井副大臣が副大臣を辞職されて静岡県知事選に出馬されるということは、あくまでも御本人の政治的判断でありますので、私から岩井さんの政治的な決断に対してコメントするというのは控えさせていただきたいと思います。
岩井副大臣におかれましては、昨年9月18日から225日間にわたり、副大臣として私を支えていただき、国土交通行政の各分野で御活躍いただいたところです。
特に、災害対策や観光行政、地域公共交通の維持・活性化等の分野で御尽力いただき、改めて深く感謝申し上げたいと思います。
御本人から、これまで政治家として培った経験等を活かしながら、地元の静岡のために力を尽くしたいというお話がありましたので、岩井さんなら、今申し上げましたような様々な国土交通副大臣としてのキャリアを活かして、静岡県も色々な課題があると承知していますので、その全般に力を発揮していただけるのではないかと期待しているところです。
特に具体的な何か総括があるかということは、私も承知はしてないので、コメントは差し控えたいと思います。

(問)羽田空港におきまして、今、民間企業でPCR検査や抗体検査などが始まっておりますけれども、例えばそういった事業を国で料金を支援するですとか、そしてまたその検査で陽性反応が出た場合に、航空運賃の当日キャンセルを自己負担しなければならないというようになっているのですね。
そういった当日キャンセル分の負担が大きいので、そういった場合に検査をしようという意欲を削ぐような形になっているのですけれども、そういった部分に国の支援ということはお考えがございますでしょうか。
(答)正確な事実は確認して、事務方から説明します。

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