大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2020年11月27日(金) 8:38 ~ 8:44
衆議院分館
第17委員室前
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 閣議案件について報告するものはございませんが、そのほか1点報告をさせていただきます。
タクシーの新たな運賃・料金サービスの導入についてです。
タクシーは、ドアツードアのきめ細やかな対応が可能な公共交通機関として、新型コロナウイルス感染症による影響下においても、エッセンシャル・サービスとして、事業を継続してきたところです。
今般、利用者の皆さま方の多様なニーズに応え、更なる利便性の向上を図るため、1つ目として、タクシーの複数回の利用分の運賃を予め一括して支払うことにより、通院など継続利用に便利で、また、一括清算により割安になることが期待される「一括定額運賃」を導入いたします。
2つ目として、需要の増減に応じ、迎車料金を変動させることで、新たな需要喚起が期待される「変動迎車料金」制度を導入させていただきます。
この2つの新たな運賃・料金サービスに係る申請を今月の11月30日から受付を開始することとしました。
また、配車アプリを通じ、タクシーに相乗りして運賃を割り勘する「相乗りタクシー」についても検討しておりますが、新型コロナウイルス感染症の感染状況を見極めつつ、導入時期を調整してまいりたいと思っております。
今後、ITも活用した新たな運賃・料金サービスの導入を通じ、多様なニーズに適切に対応してまいりたいと考えております。詳細については後ほど資料を配付いたします。
私からは以上です。
 

質疑応答

(問)「Go To トラベル」に関して、先日の政府の分科会において、感染拡大地域から出発する旅行についても除外を検討するよう提言がありました。
全国知事会からも同様の声が出ておりますけれども、運用の見直し等、お考えがありましたらお願いします。
(答)24日夜に、北海道、大阪府の両知事から西村大臣への通告を受けて、総理を筆頭とする関係閣僚が集まり、札幌市と大阪市を目的地とする旅行は、Go To トラベル事業の割引対象から外すことを決定しました。
これは御報告の通りです。
その翌日25日の新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言の中で、「今後の状況に応じて、当該地域からの出発分についても検討すること」が盛り込まれたことについて、しっかりと真摯に受け止めて行きたいと思っておりますので、引き続き、最大級の警戒感を持って感染状況をしっかりと注視しつつ、西村担当大臣をはじめ、関係閣僚と協議しながら、政府としてどのような対応をとるのが正しいのか、適時適切に対応を検討してまいりたいと考えております。
 
(問)Go To トラベルについてお尋ねします。
感染拡大が続く東京都の小池知事が、発着両方の旅行の観点から、全国的な視点を持って、国が一時停止や除外について判断すべきとの発言をしています。
これについての大臣の受け止めと、今後、東京において、Go To トラベルを一時停止するお考えがあるか教えてください。
(答)小池東京都知事の御発言について、正確なことは承知しておりませんので、コメントはできませんが、この一連のプロセスというのは、既に分科会の提言に基づいて定められているように、それぞれの地域の感染状況並びに病床のひっ迫度等は、数字では分かりますけれども、国が実態を把握するには限界があります。
例えば、私の地元の兵庫県では、ベッドの使用率が非常に高い状況にあります。
極めて数字が高いため、心配して確認してみると、兵庫県の場合は軽症者も含め、全てホテルではなく、病院に入院しているということでした。
しかしながら、いざという状況になった場合には、軽症者は用意しているホテルに移動ができ、実態としては、重症者に対してはまだ余裕があるとのことでした。
そうしたことは、なかなか数字だけでは分からないので、各都道府県知事に責任を持って判断していただき、その状況を踏まえた上で、Go To トラベルをはじめ、国としての施策をどう決定するかは国の責任でありますので、総理大臣を筆頭として、官房長官、西村担当大臣、田村厚生労働大臣、そして私の5人の関係閣僚会議において前回決めたということです。
これは、今後、東京に限るものではありません。
ややもすると、知事の責任であるとか、国の責任であるなど、何も対応がないかのように捉えられていますが、それは誤解であり、西村担当大臣は常に感染者数が増えている地域の知事と綿密に連携をとっていると私は承知しておりますし、そうした中で、関係閣僚会議においていろいろと検討し、政府としての決定がなされた後にGo To トラベルの所管大臣として、どのように対応するかを提議する。
そういう仕組みでありますので、東京都であろうと、他の地域であろうと、全く一緒だと思っております。
 

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