大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2020年2月7日(金) 8:47 ~ 8:54
衆議院本館
議員食堂
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、私の方からまず1点御報告があります。
本日の閣議で、当省提出の2本の法律案が閣議決定されました。
1本目は、「持続可能な運送サービスの提供の確保に資する取組を推進するための地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律案」です。
これは、人口減少の本格化、運転者不足の深刻化等に伴って、公共交通の維持・確保が厳しさを増している中、地域の暮らしと産業を支える移動手段を確保することがますます重要になっていることに対応して、地方公共団体主導で公共交通のサービス改善と地域の輸送資源を総動員する取組の推進を図るものです。
2本目は、「都市再生特別措置法等の一部を改正する法律案」です。
これは、安全で魅力的なまちづくりを推進するため、災害レッドゾーンにおける開発規制の強化、安全なエリアへの移転の促進等の措置を講じるとともに、多様な人々が集い、交流する「居心地が良く歩きたくなる」空間を官民一体となって形成するための措置を講じるものです。
2法案とも、詳細は後ほど資料を配付いたします。
閣議以外に1点御報告があります。
香港発のクルーズ船・ウエステルダム号の取扱いについてです。
昨日6日の持ち回り閣議において、8日に那覇港に入港予定であったウエステルダム号に乗船している外国人について、船舶内において感染症の発生のおそれがあることに鑑み、上陸を認めないことが了解されました。
この措置を受けて、国土交通省としては、早速、この船舶に対して入港しないよう強く要請するとともに、全ての港湾管理者に対して、本措置の趣旨を踏まえて適切に対応するよう要請を行ったところです。
また、このような動きを踏まえ、本日、国土交通省新型コロナウイルス感染症対策本部を開催し、私より各部局に対し、症状がある有症者を乗せた船舶についての情報の把握などの措置の徹底を指示する予定であります。
詳細は事務方にお問い合わせください。
私からは以上です。

質疑応答

(問)ウエステルダム号の件について今お話がありましたが、このほかにも日本に寄港が予定されているクルーズ船がどのくらいあるのか。
また、寄港の際の対応についてお願いします。
(答)船舶運航会社等へのヒアリングによると、現時点で、本年2月に、ウエステルダム号を除き、外国籍クルーズ船2隻が我が国に寄港予定となっております。
そのほか日本籍船も2隻ございます。
また、ウエステルダム号以外の外国籍クルーズ船への今後の対応については、昨日の政府対策本部におきまして、総理から「今後も同種事案を認知した場合においては、速やかに同様の措置を取る」旨の御発言があったところであり、個別の船舶の実情に応じまして、政府全体の方針に従って、適切に対応を行ってまいる次第であります。

(問)ウエステルダム号についてですが、この船社への要請というのは何か根拠法というか法律に基づく対応でしょうか。
(答)先ほど申し上げましたとおり、昨日6日の閣議了解を受けて、同船に対し我が国の港に入港しないように要請をいたしました。
(問)乗組員の数、うち日本人数とかがわかれば教えてください。
(事務方)後で事務方にお問い合わせください。

(問)同じくウエステルダム号はじめ、入港しないようにする要請ですが、期限はいつまでになるのでしょうか。
(答)ウエステルダム号についてですか。
(問)クルーズ船をはじめ、日本への関連する船の入港をさせないという今回の措置の期限はいつまであるのでしょうか。
(答)昨日の閣議了解は、ウエステルダム号に限った措置です。
それ以外につきましては、2月6日に閣議了解されました、当分の間、本邦への上陸の申請日前14日以内に湖北省における滞在歴のある外国人及び同省において発行された同国旅券を所持する外国人については、特段の事情がない限り、出入国管理及び難民認定法第5条第1項第14号に該当する外国人であると解するものとする、ということが原則です。
それとは別に、ウエステルダム号は先ほど申し上げたようなことがなされるということです。

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