大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2019年11月19日(火) 9:20 ~ 9:40
国土交通省会見室
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、私の方から報告するものはございません。
このほか、1点報告があります。
「気候変動を踏まえた水災害対策検討小委員会」の開催についてです。
11月7日に設置された「気候変動を踏まえた水災害対策検討小委員会」の第1回会合を、11月22日に開催することになりました。
気候変動で降雨量の増加等が懸念される中、台風第19号等で明らかとなった、河川・気象情報の発信や堤防の強化、土砂災害への警戒避難などに関する課題について、第1回小委員会で整理した上で、それぞれ別途の検討会等を設置して議論を行うこととしており、その成果を小委員会において総合的に検討してまいります。
小委員会では、こうした台風19号対応の検討も踏まえ、将来の気候変動の影響による降雨量などの外力の増大に対して、国・県・市のみならず企業・住民の方々などと連携し、ハード・ソフト一体となった流域全体で備える水災害対策について御議論いただく予定です。
今後のスケジュールとしましては、適宜、中間的な整理を行いながら、来年度の夏頃を目途にとりまとめいただく予定です。
詳細は後ほど資料を配付いたします。
私からは以上です。

質疑応答

(問)「桜を見る会」について、招待者の招待基準の明確化やプロセスの透明化を検討するということで、来年春の会については中止が決まりました。
まず、この点の受け止め。
そして、国土交通省でもこれまでの会において、推薦者の名簿を作って内閣府に提出しているはずなのですが、この際の推薦の基準であるとか、また、文書を保存しているかどうか、これについて教えてください。
(答)まず、招待基準の見直しについての受け止めということですが、私自身正直に言いますと、これまで一度も参加したことはないのですが、招待基準の見直しについては、内閣官房・内閣府において、適切に対応されるものと考えておりまして、それに合わせて国土交通省としても対応していかなければいけないと考えております。
また、国土交通省の推薦者名簿の保存期間は、10年です。招待者の選定にあたっては、内閣府からの推薦依頼に基づいて、事務次官、外局の長、局長クラスの2分の1、各種審議会、委員会等の長、各界功労者について推薦させていただいております。
各界功労者というのは、勲章、褒賞、国土交通大臣表彰を受賞された者、また、特殊法人・独立行政法人の長から推薦させていただいております。
(問)保存期間が10年ということですが、仮に公開・公表のリクエストがきた場合にはどのように対応されるのでしょうか。
(答)当然個人情報の取扱いには配慮しなければいけないと思いますが、そういった求めがあれば、求めに応じて適切に公開する予定であります。
(問)御自身は御参加をされたことがないということだったのですが、この問題を巡っては、議員枠ということが言われてますが、しかるならば、事務所を通じても、例えば、後援会の方とかの参加はないですか。
(答)私自身は出席をしたことはないのですが、事務所において「桜を見る会」の参加に相応しいと思われる方を、事務的にお伝えしていたことはあると、事務所から報告を受けております。

(問)「桜を見る会」の推薦者名簿の保存期間が10年ということですけれども、今年の春のものも含めて10年分今も保存されているという理解でよろしいでしょうか。
(答)そうです。
(問)破棄もしていないということですか。
(答)10年間保存しています。

(問)広域避難がこの秋の災害で話題になりました。
そこでお尋ねしたいのですが、大きな地震が起きる度に、踏切が閉まったままで避難の障害になっているということが指摘されております。
7年くらい前に遡って話がされているわけですけれども、これが未だに解決されておりません。
踏切を開けることについて優る重要性というのが何かあって進まないのではないかと思うのですが、この重要性とはなんなのでしょうか。
それともう1つ、基本的に、災害時の避難で踏切は開けておくべきなのか、閉めておくべきなのか、大臣のお考えをお伺いしたいと思います。
(答)大きな地震等の災害が発生した場合に、踏切近くで列車が停止したり、停電によって長時間にわたり踏切が遮断状態になり、様々な声があるのも承知しておりますし、こうした長時間の遮断が緊急自動車の通行時の障害となり得る可能性があると承知をしております。
他方で、災害発生後に、列車の乗客の救済等のために、列車を駅や安全な場所に移動させるというケースもあったり、そういった移動させなければいけないということからも、ずっと開けっ放しにして開放するということは事故につながる危険性があると考えられます。
今、国土交通省としては、鉄道事業者に対して、警察、消防等と連携し、1つは、災害時において緊急自動車の通行に支障を及ぼさないよう、優先して解放する踏切の指定というのが1つと、2つ目には、指定した踏切の地震後の状況等に関する情報共有方法など緊急連絡体制の整備を行うよう要請しているところであります。
こうした取組によって、災害時における踏切の長時間遮断による様々な支障が生じないように、引き続き関係機関と連携して対応していくようにしていきたいと考えております。
ですから、どちらがいいかという二者択一ではなく、適時適切に今御指摘もありますので、そうしたことも踏まえながら、もう一度鉄道事業者とも連携を取って、長時間遮断することによって、避難に悪影響が及ぼさないようなことは配慮しなければいけないと考えています。
(問)議論の中で、標識を作って迂回路を説明すべきだということも国土交通省は指導しているのですが、踏切のところに迂回路がここにありますということを表示するようにと、そのことも鉄道事業者の多くはやっておりませんし、京急の踏切事故が起こった場所でもそういうことはありませんでした。
しかも、全体的に踏切の問題を議論するのかと思いきや、現在では、緊急車両に限って通行を円滑にするようにという限定的なものになっております。
現実に江東5区では、250万人の人が避難するのに3日間かかると言われています。
そういった状況の中で、通行できるものを緊急車両だけに限るということが現実的に可能なのでしょうか。
(答)今回、台風19号等々で、対策の根本的な見直しも行うということで小委員会を立ち上げますので、今の御指摘のことも、東京の東部がそうした大規模な避難が必要になる可能性があるという報道もありますので、その点はしっかりと受け止めたいと思いますし、迂回路云々について承知をしてないところです。
(事務方)迂回路を示す件については、一部そういった取組をやられているところもありますし、そういったものがこれからも事例を展開するなどして拡がっていくように、我々も取り組んでいきたいと思っております。
(答)いずれにしても、もう一度鉄道事業者に、しっかりと先ほど冒頭申し上げたような徹底も含めて再確認したいと思っております。

(問)港区の区報によると、成田空港に対する騒音と落下物の影響で、区民が大変迷惑しているということで、1月12日にはみなとパーク芝浦、1月22日には六本木ヒルズで、羽田空港の機能強化というタイトルで明会が開かれるということなのですけれども、港区には日本の中にある海外の領事館が半数ございまして、約100の領事館がありますが、この領事館の方からは、騒音だとか落下物というので影響は一切受けていないと、成田の方は、今回の台風でも海外から来る飛行機が1日の3分の1しかCIQ、税関とかその他が開いていないので、到着できないので大変迷惑がかかったので、こういった時に落下物とか騒音だけで成田空港を拡大するというのは、運動が止まってしまっていると、もっと羽田を活用してほしいという声が強いのですが、いかがでしょうか。
(答)それは港区の情報ですか。
(問)港区で出しております、「広報みなと」という区報です。
(答)お話は、最後の羽田空港をもう少し活用しろという御趣旨ですか。
(問)そうです。今回の台風を見ても、日本の各空港が今のままでは水没するところもたくさん出るので、いずれ航空機はオスプレイのようなヘリコプター化、大型化したものが使われて、空港のビルも円形になり、その上に離発着すると。そのために航空局の人たちが今後各県に力を尽くしていくことができると思いますので、成田よりかは羽田空港に旅客便ができるだけ多く着くようにと。
(答)首都圏空港の機能強化については、来年東京オリンピック・パラリンピックがありますし、今後、首都圏の国際競争力の強化ですとか、今増加している訪日外国人旅行者のスムーズな受け入れなどを実現するために、首都圏の空港の機能強化は必要だと考えております。
今、御指摘の羽田空港の機能強化に関する具体的な方策につきましては、専門家の方や東京都等を交えてこれまでも検討、協議を重ねてきました。
その結果、羽田空港の飛行経路の見直しによる容量拡大をお願いせざるを得ないという結論に至っております。
ただ、羽田空港の機能強化に向けましては、騒音とか落下物の懸念も地元住民の方でお持ちの方もいらっしゃるので、これまで5巡にわたって住民説明会を開催させていただき、情報の提供に努めてまいったところです。
実は昨日から6巡目となる住民説明会を開始しているところでして、今後も様々な機会を捉えて丁寧な説明を行い、そして出来るだけ多くの方々に理解を得られるよう、当然のことながら落下物等の事故が起こらないように飛行会社にもしっかりと指導しながら、この話は丁寧に進めていきたいと考えております。

(問)先ほどの「桜を見る会」の議員枠の関係でもう少しお伺いしたいのですが、他の議員でもあったと思うのですが、大臣の場合、党なのか、どこの求めで、議員枠を事務的に伝えたことがあるということですが、どこに伝えて、いつ頃何人くらい伝えられたのか分かる範囲でお願いします。
(答)党本部からそういう枠の話があったのではないかと思います。
正確ではないので確認させてください。
ほとんど参加はしてないのではないかと思います。

(問)明日、10月の訪日外国人の数が発表になりますが、先月、朴(ぱく)韓国長官、文化体育観光相とお会いになって、「ハタチの一歩」のお話をされました。
今月もまだ少し、全体としてはワールドカップもあったと思うのですが、何か日韓関係で、今何か進展がありそうだとか、航空便も冬ダイヤが始まって1番厳しい時期ですが、何か更新できるようなお話があれば教えてください。
(答)青年交流をということで、私の方からは「ハタチの一歩~20歳初めての海外体験プロジェクト~」をこの秋に行うことで韓国へ35名参加すると。
同じようなことで、韓国側からもお願いしますと、この前申し上げたとおりでございます。
それを受けて、北海道旭川と韓国の都市間で青年がこちらへ来るということが始まったのは事実なのでそれが少しきっかけだと思います。
多分、韓国の航空会社も厳しい状況でありますので、本来は、この前大分に出張に行く機会、国会がなければ、韓国の観光業者を九州にお呼びしてそうした会合をやろうと思ったのですが、ちょっと延期という形で次の機会を目指しております。
それと、私が出来る範囲で続けてやらなければいけないと思っていまして、21日の木曜日の夜6時半から韓国の観光公社東京支社が開設50周年の行事として「韓国観光の夕べ」というものが都内でありますので、そこに参加して交流を深めたいと思っています。
なかなか政治の状況が膠着状態にあるのでドラスティックに好転しないかもしれませんが、観光大臣同士としては、少しながらでも前に進めていこうということでありまして、そうした旭川の案件も、大事に成功させていきたいなと思っています。

(問)改めて桜を見る会についてですが、事務所のことになりますが大臣御自身はあまり御関心がないと言うことでしたが、趣旨としては後援会の方が過去に参加したことがある、ただし、あまりタッチもしてないので詳しくは大臣自身も記憶に無いというか認識しておられないということでよろしいでしょうか。
(答)私の地元は神戸でして、神戸から来てもらうというのは大変なことですので、神戸のというより、いろんな意味で東京の事務所でもお世話になった方で希望されている方、おかしい言い方かもしれませんが、呼んでは困るような方を呼んではいけないと言うことで事務所の方で推薦させていただいて、多分、分かりませんが、恐らくごく僅かです。
多分、毎年2名か3名かと。
正確には分かりませんが、調べれば出てくると思いますが。

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