大臣会見

石井大臣会見要旨

2019年2月1日(金) 9:42 ~ 9:48
参議院本館
議員食堂
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から報告するものはございません。
以上であります。

質疑応答

(問)羽田空港についてお聞きします。
横田空域を通る新たな飛行経路について、米国側と基本合意に至ったとのことですが、実現に向けた今後の課題と国土交通省の御対応についてお聞かせください。
(答)羽田新経路の横田空域の通過につきまして、米国側と従来から必要な調整を行っていたところでありますが、29日に米側と基本合意に至ったところであります。
引き続き必要な調整を進めていきたいと考えております。
新飛行経路の導入に向けましては、丁寧な情報提供を行い、できる限り多くの方々に御理解をいただくことが重要と考えており、昨年12月より5巡目となる住民説明会を開催しています。
これまでに寄せられた騒音や落下物等に関する御意見や御要望を踏まえまして、騒音の影響をできる限り軽減するための飛行高度の引上げ、世界に類を見ない落下物防止対策基準の策定等に取り組んでおります。
国土交通省としては、引き続き、住民説明会等で寄せられております御意見や御要望等を踏まえまして、騒音・落下物対策等の充実を図り、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会までの新飛行経路の実現に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。

(問)羽田空港の件で引き続き質問ですけれど、発着枠の増枠分の各国への配分については、いつ頃までに結論を出されるのか、お考えをお聞かせください。
(答)国土交通省としましては、2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの増便を目指し、現在、地元への御説明に取り組んでおります。
こうした中、各国への配分につきましても、2020年東京オリンピック・パラリンピックまでの増便に間に合うよう、必要な準備を進めているところであります。
具体的な時期につきましては、お答えを差し控えさせていただきます。

(問)本日付けでANAウイングスに対して業務改善勧告を出されますが、大臣としての所感をお聞かせください。
(答)先月3日にANAウイングスの乗務予定の元機長から制限値を超えるアルコール数値が検出される事案が発生したことを受けまして、本日、同社に対して業務改善勧告を、また、元機長及び副操縦士に対して航空業務停止処分を行うこととしております。
ANAウイングスにつきましては、昨年12月に厳重注意を受けているにもかかわらず、また、航空業界全体として飲酒に関する意識の向上や飲酒に関する航空法等の遵守の徹底が強く求められている中、同様の事案を繰り返し、更に運航乗務員間で口裏合わせまでして隠蔽を図るなど、これらの違反行為等が安全上重要な問題であるという認識や法令遵守への意識が組織的に欠如していると言わざるを得ず、極めて遺憾であります。
国土交通省としましては、ANAウイングスにおいて再発防止が確実に図られ、安全運航のための体制が維持されるよう、引き続き厳格に指導監督を行ってまいります。

(問)3月1日から120km規制が実施されることになりました。
日本で初めてですが、この受け止めをお願いいたします。
もう1点、120kmは依然として可能性がある場所として1割足らずであります。
国土交通省として、更なる引上げに何かできることがあれば教えてください。
(答)高速道路の速度規制の件ですが、先日、警察庁が新東名の新静岡ICから森掛川IC間及び東北自動車道の花巻南ICから盛岡南IC間において、来月から規制速度を時速120kmに引き上げる試行を行うと発表されたことは承知しております。
この試行の結果を、我々としては当面、注視していきたいと考えております。
高速道路の設計速度は、その区間の地形、交通量、求められる機能等で決められます。
設計速度を引き上げるためには、曲線半径や縦断勾配の緩和などの改良工事が必要となります。
設計速度の引上げにつきましては、警察庁の試行の状況及び利用される交通状況等を踏まえ、今後検討していきたいと考えております。

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