大臣会見

石井大臣会見要旨

2019年1月18日(金) 10:20 ~ 10:34
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から報告するものはございません。
このほか、私の方から2点御報告がございます。
1点目は、「ダボス会議出席」についてであります。
1月22日から24日にかけてスイスを訪問いたします。
スイスでは、「ダボス会議」として知られる世界経済フォーラムの年次総会に出席をいたしまして、モビリティ分野に関する会議である「グローバル自動運転・都市交通カウンシル」に、共同議長として参加する予定であります。
詳細は後ほど資料を配付いたします。
2点目は「関西国際空港連絡橋」についてであります。
ネクスコ西日本では、ゴールデンウィークまでに、連絡橋を完全復旧することを目標に作業を進めてきたところであります。
工場における損傷した橋桁の修復作業等が順調に進んだことから、天候が安定し、作業に支障が生じなければ、2月12日及び13日の夜間に修復した橋桁の架設を行うことといたしました。
橋桁の架設を始め、その後の舗装、照明設置等の工事が順調に進めば、3月中には、現在実施している対面通行規制を解除し、上下線各2車線の4車線を確保できる見込みとなりましたのでお知らせいたします。
なお、6車線での完全復旧については、これまでどおりゴールデンウィークまでに完了する目標で作業を進めます。
詳細は後ほど資料を配付いたします。
私からは以上であります。

質疑応答

(問)航空会社の飲酒問題についてお伺いいたします。
本日18日が、12月21日付けで日本航空、全日本空輸、スカイマーク等5社に指示した飲酒問題の再発防止策の報告期限だと思いますけれども、現在の状況について教えてください。
また、その報告を受けての国土交通省の対応についても併せてお願いいたします。
(答)運航乗務員の飲酒事案に関する対応として、昨年12月、日本航空に対して事業改善命令を、全日本空輸、ANAウイングス、スカイマーク、日本エアコミューターに対して厳重注意を行うとともに、客室乗務員の飲酒事案に関する対応として、今月11日、日本航空に対して業務改善勧告を行っており、本日各社から再発防止策が報告されるものと承知しております。
現時点での報告状況については事務方にお問い合わせいただきたいと思いますが、国土交通省としては、各社から報告される内容を確認してまいります。
その上で、今後の再発防止策の実施状況について、5社を含む全ての航空会社に対し、立入検査により緊急に確認を行います。
また、「航空従事者の飲酒基準に関する検討会」において、客室乗務員等への飲酒ルールについて検討を進めるなど、航空の安全に対する信頼をできる限り早く回復できるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。

(問)冒頭にありました「ダボス会議」なんですけれども、共同議長としてどのような議論をとりまとめていきたいか、意気込みも含めてお願いします。
(答)ダボス会議に国土交通大臣が参加するのは初めてとなります。
私が共同議長を務めます「グローバル自動運転・都市交通カウンシル」は、世界経済フォーラムの第4次産業革命センターの下に設置されるものであります。
この会議は、世界のモビリティ分野におけるリーダー達が集まる場でありますので、自動運転やMaaSといった新モビリティの分野における政府の役割等、今後議論すべき論点を提起し、共同議長として国際的な議論をリードしてまいりたいと考えております。

(問)森友学園の国有地売却に関しての質問です。
値引きの根拠とされていた写真に関して、国土交通省が確認中だとしていた業者、藤原工業がいますが、昨日我々の取材に対して、「報告書の写真は確認をせず送ったもので、同じ穴の写真を使い回してしまったのであろう」と答えています。
それに関して、大臣の受け止めと今後国土交通省としてどのように対応していくか教えていただけますか。
(答)工事業者の発言そのものは報道では承知をしておりますが、直接の詳しい中身は承知をしておりませんので、それに関してはコメントを控えたいと思います。
なお、この写真に関しては、これまでも国会において御指摘をいただいておりまして、工事関係者に確認を行っておりますが、未だ回答をいただけていない状況でございますので、まずはしっかりと回答いただきたいと思っております。

(問)向こうから回答はきていないということなのでしょうか。
(答)現状、まだ回答いただいていないという状況でございますので、速やかに回答いただけるようお願いしていきたいと思っています。

(問)今日一部報道で、管制官の飲酒検査の義務化を検討しているという報道があったのですが、事実関係と、もし検討しているなら検討状況を教えてください。
(答)航空管制官の飲酒に関しましては、現状は勤務前の飲酒を自粛し、酒気帯びの有無を含めた勤務前の健康状態の確認を行うこととしておりまして、全官署にアルコール検知器は備えられているところであります。
今般のパイロットの飲酒問題を踏まえまして、パイロットと直接やりとりを行い、航空の安全を担う航空管制官につきましても、業務開始前に検査を義務付けることも含めて、現在、具体的な実施方法等について検討を進めているところであります。
いずれにしても航空の安全確保に万全を期すよう必要な措置を講じてまいりたいと考えています。

(問)今の管制官に関して、航空会社で飲酒不祥事が相次いでいる中で、昨日、大阪で管制官の方が酒気帯び運転で書類送検されるという事案がありましたが、それについて大臣の御所感をお伺いさせてください。
(答)これは業務云々ではなく、自動車事故ということですね。
大阪空港事務所の航空管制官が飲酒した上で事故を起こした件について、17日に書類送検されたことを確認しております。
公務中の事案ではありませんけれども、航空の安全を担う国家公務員にあるまじき行為でありまして、誠に遺憾と思っております。
事件の内容及び今後の予定等につきましては、捜査が継続中でありますので、コメントは控えさせていただきますけれども、事実関係が判明次第、厳正に対処してまいりたいと考えています。

(問)今日が飲酒問題の報告の期限ということで、日本航空がLCCとかANAが新規路線など、いろいろな新しい業務を今やろうとしている中で、こういった新しい業務への影響ですとか、新しい事をやるに際して、こういう飲酒問題が出たことへの御懸念を改めてお願いします。
あと、立入検査後の対応とかもお願いします。
(答)新しい業務をやるにしろ、現在の業務をやるにしろ、飲酒問題についてはきちんと対応していただくことが必要でありますので、その再発防止策等を本日報告される予定でありますので、その中身をしっかりと確認していきたいと思っております。
立入検査等については、事務方にお問い合わせいただきたいと思います。

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