大臣会見

石井大臣会見要旨

2017年5月26日(金) 8:48 ~ 8:55
衆議院分館第18委員室前
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

閣議案件で、私の方から1点御報告がございます。
本日の閣議におきまして、「平成28年度首都圏整備に関する年次報告」、「平成28年度土地に関する動向」及び「平成29年度土地に関する基本的施策」並びに「平成28年度水循環施策」が閣議決定されました。
詳細は、事務方にお問い合わせいただきたいと思います。
私からは以上であります。

質疑応答

(問)本日、通訳案内士法及び旅行業法の一部改正法が成立予定ですけれども、大臣の御所感をお聞かせください。
また、附帯決議の内容についても国土交通省としての取組についてお考えをお聞かせください。
(答)通訳案内士法及び旅行業法の一部改正案は、地域における訪日外国人旅行者の受け入れ環境の整備と、旅行の安全や取引の公正の確保の観点から、通訳案内士法及び旅行業法について、所要の見直しを行うものであります。
具体的には、通訳案内士制度の業務独占から名称独占への見直しを通じました通訳ガイドの量の確保と質の向上、2点目には、旅行業法の規制緩和によります地域の観光資源・魅力を生かした体験・交流型の旅行商品の企画・販売の促進、3点目には、ランドオペレーターに対する登録制の導入等を通じた業務の適正化を主な内容としておりまして、訪日外国人の満足度を高め、リピーターを増加させることが期待をされます。
また、ランドオペレーターに係る規制につきましては、訪日ツアーの質の確保とともに、軽井沢スキーバス事故対策検討委員会がまとめた総合的な対策の一つに位置付けられておりまして、旅行者の安全・安心の向上にも資するものと考えております。
一方、法案審議において、通訳案内士の国内外での認知度の向上や就業の機会の確保、悪質ガイド防止策の推進等を内容とする御意見をいただき、附帯決議を頂戴したところです。
これを踏まえまして、今後、旅行業者等が一括して通訳案内士を検索できるデータベースの構築、旅行業者やランドオペレーターに対して有資格の通訳案内士を積極的に活用する呼びかけ、JNTO(日本政府観光局)による訪日外国人への通訳案内士のプロモーションなどにより、通訳案内士の認知度の向上と就業機会の確保を図ってまいります。
また、これらに併せて、観光地における悪質ガイドの実態調査や外国人旅行者に対するパンフレットの配布、悪質ガイド対策関係省庁連絡会議の開催、中国をはじめとします各国の観光当局と連携した悪質な旅行業者に対する指導の強化などの悪質事案の防止対策を講じることにより、訪日外国人旅行の質の向上を図ってまいりたいと考えています。

(問)他省庁の話で申し訳ないのですが、加計学園をめぐって文部科学省の前事務次官の方が、昨日、かなり異例の会見を開いたと思うのですが、大臣として、どうお感じになっているかお聞かせいただけたらと思います。
(答)所管外でございますので、コメントは控えさせていただきます。

(問)成田空港について伺いたいのですが、昨日、夏目成田国際空港株式会社社長が機能強化案の見直しについて表明されたのですが、大臣はどのように受け止められるのか、そして見直しをいつぐらいに地元に提示するお考えでしょうか。
(答)成田空港の深夜・早朝時間帯に離着陸回数を増やして欲しいという提案をしておりましたが、これに関しましては先日千葉県知事、また周辺の市町長さんからも御要請をいただいて、私の方からは機能強化と住民の方の平穏な生活の確保との両立を図るよう検討するように指示をすると申し上げましたので、その一環かと思いますが、具体的なスケジュールについては承知をしておりません。

(問)今日閣議決定された「土地白書」についてですが、空き地の増加が問題になっているというのがありましたが、大臣の所感をお願いします。
(答)土地白書では、上昇基調の地価等の土地に関する動向に加えまして、近年増加している空き地等の現状や課題、活用事例等について報告しております。
空き地はうまく活用することで地域の資源となる一方で、適正な管理が行われなければ、雑草が繁茂するなど社会的害悪を及ぼすだけでなく、管理が放置された状態が続けば、所有者不明土地などの国土の荒廃にもつながることから、その活用と適正な管理が重要です。
このため、本年1月に「空き地等の新たな活用に関する検討会」を設置しておりまして、6月のとりまとめに向けて地域における空き地等の有効利用・適正管理を促す仕組みなどについて検討を進めているところです。
今後増加する空き地等の対策にしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
 

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