大臣会見

繰り上げ石井大臣会見要旨

2016年8月15日(月) 10:35 ~ 10:46
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
このほか、私の方から1点御報告がございます。
先般のタイ・ベトナム出張について、簡単に御報告させていただきます。
タイでは、バンコク~チェンマイ間の高速鉄道について、今後、我が国の新幹線システムにより整備することを前提に、二国間の協力を具体化していくこと等を内容とする新たな鉄道協力覚書に署名し、新幹線システムの実現に向けた大きな前進を見ました。
また、我が国企業連合による初の車両・地上設備のトータルメンテナンス受注案件であるバンコクの都市鉄道パープルラインの開業式典に出席しました。
更に、タイの交通安全に対する取組に日本の知識と経験を活かして協力することに合意する覚書にも署名しました。
ベトナムでは、政府要人に対し、空港、都市開発、鉄道等のトップセールスを行うとともに、水防災と水資源の技術協力に関する新たな覚書の締結を行いました。
今回の出張によって、日タイ・日ベトナム間の友好協力関係を一層深めるとともに、我が国の質の高いインフラの海外展開について、両国の政府要人に対して有意義な働きかけができたものと考えております。
詳細は、事務方にお問い合わせください。
私からは以上です。

質疑応答

(問)先般、八ッ場ダムの事業費を増額したことに対して、地元自治体の方からはコスト削減を求めていた中で、遺憾だというようなコメントも出ているところなんですけれども、これに対して大臣の御所感をお願いいたします。
(答)八ッ場ダムは、首都圏を支える利根川において、治水・利水の両面から大きな役割を担う極めて重要な事業であり、関係都県等からもその重要性について御理解をいただいております。
本年6月に基礎掘削が9割方完了し、地質条件も含めて、残る工事の内容が概ね確定したことから、今後の所要額を精査いたしましたところ、コスト縮減の努力を行いましたが、それでもなお、事業費変更がやむを得ず必要となったものであります。
今後、関係都県等が変更内容の精査や確認を行うことになりますが、必要な情報を提供する等、事業費の変更について御理解がいただけるよう丁寧に対応してまいりたいと考えております。
引き続き関係都県等と緊密に連携をいたしまして、今般開始した法手続をしっかり進めるとともに、平成31年度までの完成を目指し、事業を着実に進めてまいりたいと考えております。

(問)閣僚の皆さんにお伺いしていることなのですが、本日15日靖国神社への参拝をしたか、あるいは御予定があるかお伺いします。
(答)私は特に予定はございません。
(問)行かれないということでしょうか。
(答)はい。

(問)2020年の羽田空港の発着枠が増えることに関連して、ANAホールディングスの片野坂社長が、歪んだ競争環境の是正が完全ではないとして国土交通省に傾斜配分を求めています。
大臣は、今の航空会社の競争環境について、どういう現状認識を持ってらっしゃるかということと、羽田の配分の方針についてお聞かせください。
(答)航空会社の記者会見そのもの自体にはコメントは差し控えたいと思いますが、公的支援により再生した日本航空と全日空との間の競争環境につきましては、これまで、羽田空港の国内線・国際線の発着枠の配分等により不適切に歪められているおそれは、一歩一歩、払拭されているものと考えております。
(問)2020年の配分の方針についてはいかがでしょうか。
(答)今後検討していくという状況です。
(問)払拭されているという話でしたが、完全に払拭されたという理解なのか、まだ途上なのか。
その辺についてどうお考えでしょうか。
(答)一歩一歩、払拭されてきているという状況だと認識しております。

(問)アメリカのデルタ航空が、成田空港からの路線の削減・廃止を発表しました。
アジアのハブ空港という機能が、別の国と争っていく中で、なかなか痛い撤退だと思いますが、今後のアジアのハブ空港機能をどういうふうに日本で担っていこうとしているのか、その戦略について改めてお願いします。
(答)今回の運休するということについては、デルタ航空の経営判断によるものでございますけれども、日本を発着する一部路線の運休は大変残念だというふうに思っております。
成田空港がアジアにおける国際ハブ空港としての地位を確立していくためには、引き続きアジア・北米間をは初めとする、国際線の乗継需要を取り込んでいくことが重要と考えております。
このため、現在、成田におきましては、国際線の乗継需要の高い時間帯において航空便のダイヤが適切に設定されるように、高速離脱誘導路を整備していくということや、また将来的に第三滑走路の整備に向けて関係自治体との協議など、容量の拡大に向けた取組を進めているところでございます。
また、新規路線の開設等に対する着陸料を軽減するなど、ハブ化促進に向けた国際線誘致のための空港利用コストの軽減にも取り組んでおりまして、引き続き、空港会社等とも連携しながら、成田空港の国際ハブ空港化の促進を進めていきたいと考えております。

(問)先ほどの日本航空と全日空の空港の発着枠の傾斜配分で、徐々に競争格差が是正されつつあるというような御認識がありましたけれども、そもそも空港の発着枠というのは、利用者の目線で決められるべきという観点もあるかと思うんですけれども、競争の是正の観点で、空港の発着枠を傾斜配分する妥当性について、どのようにお考えなのかお願いいたします。
(答)これは、いわゆる「8.10ペーパー」に基づきまして、公的支援により再生した日本航空と全日空との間の競争環境が、不適切に歪められることのないように、日本航空による新規投資、路線開設等を監視してきたということでございまして、これまでの措置より、先ほど申し上げましたように不適切に歪められている恐れというのは、一歩一歩、払拭されてきているという状況であると認識しているところです。
(問)大臣が仰ることは分かるのですが、ユーザー目線からいえばこれまでも過去3回傾斜配分を行っていて、例えばJALマイラーからすれば傾斜配分によってJALの路線がANAよりも少ないというのは不利益ですし、あるいは同じ便でも2社が飛ばすことによって競争になって価格が下がるとかそういう観点もあると思いますが、過去の公的支援によって、政府の施策によって歪んだ競争環境を修正するために、事後的な穴埋めに発着枠を使うことが妥当なのかどうかについて、お聞かせください。
(答)政府・与党の中で議論していく中で、いわゆる「8.10ペーパー」というのを作りまして、歪んだ競争環境というのを是正していこうという取組の中で進められてきたものでありますので、利用者の皆様にも御理解をいただきたいと思っています。

(問)かなり話が変わるのですが、国民的アイドルグループのSMAPが、解散を発表しました。
お聞きになったときの御感想と、何か関わり合いなどがもしありましたらお願いします。
(答)SMAPさんとは特に関わり合いはないのですが、解散の報道に接しまして、大変残念であると思いました。
ただ、グループのお一人お一人が、それぞれソロ活動を続けていかれるということですので、またファンの皆様の期待に応えるような活躍をしていただきたいと期待しております。
(問)何か特に好きな曲目とかはございますか。
(答)たくさんあります。

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