大臣会見

石井大臣会見要旨

2016年4月8日(金) 8:42 ~ 8:48
衆議院分館第17委員室前
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
このほか、私の方から1点御報告があります。
国土交通省生産性革命本部第2回会合の開催について申し上げます。
この度、国土交通省生産性革命本部の第2回会合を4月11日に開催いたします。
今回は、「社会のベース」のプロジェクトとして、「コンパクト・プラス・ネットワーク~密度の経済で生産性を向上~」、「土地・不動産の最適活用による生産性革命」の2つです。
次に、「産業別」のプロジェクトとして、「i-Shippingによる造船の輸出拡大と地方創生」、「オールジャパンで取り組む『物流生産性革命』の推進」、「トラック輸送の生産性向上に資する道路施策」、「観光産業を革新し、我が国の基幹産業に」の4つであります。
さらに、「未来型」のプロジェクトとして、「インフラ海外展開による新たな需要の創造・市場の開拓~成長循環型の『質の高いインフラ』の積極的海外展開~」、合計7つのプロジェクトを検討の上、選定する予定です。
詳細につきましては、この後、事務方から説明いたします。
私からは以上です。

質疑応答

(問)先日、東京メトロの半蔵門線でベビーカーが挟まれたまま発車したという事案がありました。
その後の国交省としての対応を教えてください。
(答)今回の事案を受けまして、4月5日に東京メトロの社長に対して直接、原因の究明と再発防止対策の徹底を図るよう伝えました。
また、鉄道局から全国の鉄軌道事業者に対して、列車出発時の安全確認の基本動作の徹底、警報装置が動作した時に執る措置の徹底などを4月6日に通達いたしました。
さらに、今回の事案についての情報共有と、各社の取組みなどについて意見交換を行うため、本日の午後、JR各社、大手民鉄等の安全担当者を集めて、緊急鉄道保安連絡会議を開催することとしました。
国土交通省としては、関係する鉄道事業者に対し、教育訓練の見直しなどを含め、安全対策を徹底するよう必要な指導を行ってまいります。

(問)北海道新幹線の関係で、4月1日に青函トンネル内で新幹線が緊急停止するという事案がありましたが、それについての受け止め等教えてください。
(答)この件については、JR北海道からは、新幹線用と在来線用のレールの間に金属片が落ちており、この金属片を介して列車を検知する電気が流れたことが原因と推定されるとの報告を受けています。
現在、JR北海道はこの金属片の調査を行っているところでして、その結果等を踏まえ、必要な対策を検討していくということです。
北海道新幹線は開業したばかりですし、また貨物列車と新幹線との共用走行というのは初めてという特殊性もあります。
JR北海道にはしっかりと原因究明を行っていただき、引き続き緊張感を持って安全・安定輸送に努めてもらいたいと思っております。

(問)ETC2.0の普及についてお尋ねします。
大臣はなるべく早くETC2.0に切り替えたいという意向はお持ちでしょうか。
(答)なるべく早くといいますか、ETC2.0は、従来のETCの自動料金収受機能に加えて、広域的な渋滞情報など大量の情報を提供することが可能だと。
また、経路が確認できることから環状道路等を利用した場合の料金を割り引くことも可能といった、従来にない多様なサービスを可能とする新たなシステムでございます。
現在のETCは5,220万台あるんですね。
ETC2.0はまだ40万台ですから、相当差はありますけども、徐々に現在のETCからETC2.0への移行を図っていくことが必要ではないかと思っています。
ただ、現在5,000万台以上ありますから、直ちにというわけにはいかないです。
併存する期間が相当あるのではないかと思います。
(問)今、二輪車は4月から現行のETCのキャンペーンをやるのですが、ますます代替えが進まなくなるのではないかと思いますが。
(答)二輪車については、まだETC2.0の販売が始まっておりません。
夏頃始まるのではないかという報道もありますが、まだ四輪車も普及はこれからという状況でありますから、四輪車の普及状況も見ながら、二輪車についても、その普及の方策は、今後検討していきたいと思っています。

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