大臣会見

太田大臣会見要旨

2014年9月5日(金) 11:00 ~ 11:14
国土交通省会見室
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で私から報告する事項はございません。
 1点御報告をさせて頂きます。
離島における車検の負担軽減策についてであります。
離島振興法等の対象である311の離島のうち、国の検査場や民間車検場、出張検査で車検を受けられているのは約2割の66の島であります。
他の島では、本土等にフェリーで車を輸送するということになっています。
負担を軽減してほしいという声や、出来るだけこの島に検査をしてくれるようにとか様々な要望がございまして、色々検討させて頂き、4つの対策をとりまとめを致しました。
 1つ目はニーズに応じた出張検査の実施です。
実施場所や回数の増加、実施時期の調整等、島民のニーズを適切に踏まえまして、出張検査の機会拡大を図ります。
 2つ目は車検を受けられる期間の延長です。
車検証の有効期間の満了の前に、有効期間を失わずに車検を受けられる期間を現在1ヶ月となっています。
これを2ヶ月に延長します。
ですから、なかなか出張検査等が早まったり色んなことがあって車の事情がありますが、今まで1ヶ月前ということになります。
今度は2ヶ月前でも出来るということになりますから、車検の期間の2年間はそのままのため、2ヶ月前になりますと次の検査は2年2ヶ月後でいいということになります。
 3つ目は災害特例の柔軟な適用です。
台風等によりましてフェリーが長期間欠航するという場合等に車検証の有効期間を延長したいというふうに思います。
延長は、欠航の状況等に応じて弾力的に行います。
4つ目は相談窓口等の設置です。
地方整備振興会におきまして島民の方々向けの整備に関する相談窓口や出張検査時の臨時相談所を設置致します。
これらの対策によりまして、島民の方々の車検を受ける機会が拡大して負担軽減が図られるものと考えています。
 これらの対策はこの秋から準備を出来るだけ早く整えて速やかに実施をしたいと考えており、また、もう一つ車検を受けられる期間の延長という項目がありましたが、これについては省令の改正が必要なために、平成27年4月から実施する予定としております。
 私からは以上です。

質疑応答

(問)リニア中央新幹線の実施計画の申請がされましたけども、認可はいつ頃されるのかという目処があれば教えて頂きたいのと認可にあたってのポイントを大臣がどのようにお考えかを教えて下さい。
(答)8月26日にJR東海から全国新幹線鉄道整備法に基づきまして、中央新幹線に係る工事実施計画の申請を受けました。
現在、審査中であるわけですが、技術基準等への適合、そして環境への配慮、工事費や完了予定時期、これらの主に3つの観点から審査を行っています。
全体的には長大トンネル、それも山岳部にあるということ、土かぶりとかそういうことの圧力というようなこと。
それから建設残土が多数発生するということ。
土質の問題、環境への影響、様々な懸念がありますから、事務方にしっかり審査を行うよう指示をしているところです。
いつ認可するかということですが、今後のスケジュールは審査をしっかりやるということを今指示しておりますので、現段階では決まっておりませんし、申し上げる段階にございません。

(問)週末に関西に出張されるということですが、主な目的とまた個別に要人と会われる予定があれば教えて下さい。
(答)関西空港が20周年ということになりますから、この20周年の記念行事に出席をさせて頂きます。
あわせて、関空は非常に大事なところでもありますから、関空の中とかLCCの状況とかその辺について視察をする時間をとっております。
そこには大勢の方が来られると思いますので、会談ということではないですが、色々意見交換ができるのではないかと思っています。
特段、今どの人ということは決まっておりませんが、松井大阪府知事を始めとする方々が来られると聞いておりますし、議員の方も来られると聞いています。
その後、梅田北の方に行きまして、梅田北の開発状況については注目すべきものですから、御堂筋のスタート地点、梅田の北側ということになりますが、かねてから視察をという声も関西から聞いておりますものですから、これをさせて頂くと。
それから、京都に行きまして、知事とはこの間お話をしましたが市長と話をと考えておりまして、海外に行かれてその日に帰ってくる時間が遅いという話も聞きましたので、今のところ翌日(9月7日)の朝に市長の要請を受けるという、今のところ大枠はそういう状況です。
市長との中では、特に福知山等についてはこの間知事とも話をしましたが、桂川など水害とかそういうことがありますから、一つは水害の状況をよく話をしたいし、それから観光では、アメリカのあるところの発表によればやっぱり京都は世界でナンバーワンということで、益々大事なことになると思いますので、特段の方向性があるわけではありませんが、そういうことも話をしたいと思っています。
(問)関空のコンセッションもあるのですが、それについては何か確認されたりしますか。
(答)これは式典のことでもありますし、この間方向性を出しているところでもありますから、特段中身についてどうこうということではなく、少なくとも明日はその時間はありません。

(問)土砂災害に関連して、昨日、都道府県の担当者向けに緊急周知と緊急点検についての説明会が行われました。
今回は時間的な目処を区切って行動をするように求めていらっしゃるわけだと思いますけれども、大臣としてどのような効果を期待していらっしゃるのか、どのような姿勢を期待しているのかありましたら教えてください。
(答)これはあくまで、広島市における土砂災害というものを受けまして、総理のほうからも、この土砂災害危険箇所等の緊急周知及び特に警戒避難体制、ソフト面ということの緊急点検について言及がございましたものですから、我々としてもここは、その方向性を出そうということがありまして、具体的に展開したということです。
広島市における土砂災害につきましては、警戒区域は一部しか指定されていなくて、住民が避難行動をとることが出来ないという状況がございました。
この全国的に住民の皆様に、自分の住んでいる地域の土砂災害の危険性を認識して頂いて、危険が迫ったときにどう行動していったらいいのかと、一番基本的なことであるとともに一番重要なことでありますので、そのことを重視して、土砂災害危険箇所について都道府県と市町村が連携して、広報誌への掲載や公共施設への掲示等による緊急周知を実施することと致しました。
また、情報伝達方法や避難場所の周知状況等の警戒避難体制の緊急点検を実施するということにさせていただいたところです。
昨日は都道府県の担当者の方に、ご指摘のとおり、周知・点検の目的や実施方法について説明を行いまして、緊急周知については1週間以内にこれを目途に開始すると言うこと、緊急点検は1ヶ月以内を目途に実施することを要請したということです。
十分その趣旨を各都道府県は理解して頂けたと考えておりまして、迅速な対応を期待をしているところです。
これからもそうした今迫って、今日も昨日もという状況でありますものですから、できるだけ点検をするということもそうなのですが、現場作業ということなので、全体的には、注意喚起ということをさせて頂いたということでございます。
(問)その件について、昨日プレスに一切事前の告知がなかったのですが、非公開にした狙いはあるのでしょうか。
(答)それは特段私は承知しておりません。
(問)これは非常に関心がある説明会だったと思うので、これからやる際はぜひ告知してください。
(答)そうですね、はい。

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