大臣会見

太田大臣会見要旨

2014年3月18日(火) 9:35 ~ 9:44
国土交通省会見室
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。

質疑応答

(問)羽田の国際線発着枠が今月3月末に拡充されると思います。
エアラインであったり空港の準備が進んでいるところかと思いますが、訪日客の拡大であったり経済の活性化について大臣の期待することについてお考えをお聞かせください。
(答)羽田空港におきましては、今月末に国際線を3万回増枠して、現在は近距離アジア路線のみ就航している昼間の時間帯に、欧州や東南アジア向けの中長距離路線も就航することになります。
この増枠によりまして、都心から近い羽田空港における需要の多いいわゆる高需要、そしてビジネス路線の増強が図られることになります。
日本最大の国内航空ネットワークとの乗り継ぎができるということで利便性が大いに向上します。
これによって、首都圏はもとより日本全国におきまして、諸外国との間における物流がかなり活発化し、訪日外国人旅行者数あるいはビジネスの機会がかなり増大するということを大いに期待しているところです。
特に昼間の時間帯で欧州や東南アジア向けの中長距離路線ができるということはかなり大きい要素だと思います。

(問)それに関連してですが、羽田空港や成田空港の更なる機能強化について小委員会(首都圏空港機能強化技術検討小委員会)で議論されているところかと思いますが、こちらの検討状況と取りまとめの時期等について教えてください。
(答)これまで4回にわたって小委員会を開催しまして、管制・運用面や施設面の課題など、首都圏空港の機能強化にかかる様々な論点について活発な御議論を頂いているところです。
しかしながら、技術的な精査を要する事項がまだ残っておりまして、取りまとめにはもう少し時間がかかるとこのように聞いています。
今後、4月以降でできるだけ早く首都圏空港の機能強化にかかる技術的な選択肢を整理して、御報告したいと考えているところです。
3月末は時間が越えてしまいますが、できるだけ早くというふうに考えております。

(問)先週の会見で、(3月)14日から海保のガルフ5)をマレーシアに派遣して、マレーシア政府の要望に基づいてマレーシア航空機の捜索をしているというお話があったんですけれども、その後11日の段階でマレーシア空軍が当該航空機がマレー半島を横切ってインド洋方面に飛行していることを確認していることが明らかになりました。
14日の段階では、もうその海域にはマレーシア航空機が墜落したはずはないということをマレーシア政府が把握していたということになりますが、二国間の信義にもとる行為だと思うのですが、大臣の御所感はいかがでしょうか。
(答)13日午後に海上保安庁の航空機ガルフ5)1機及び職員12名が現地に派遣をされて到着して、14日、15日の両日にマレー半島の東側の海域で捜索救助活動を実施したという報告を受けています。
しかし、別途派遣された海上保安庁職員3名が海上保安庁機の後方支援を行うほか、現地の航空救難調整本部において捜索救助空域の設定に関する助言をしまして、マレーシア政府に感謝されたと聞いています。
こうした事案が起きたときに、どういうふうに海上やそういうものを捜索するかという手法自体が十分ではなかったというような状況だったようです。
それで海上保安庁のこの職員が、我が国ではこういう形で捜索をしてますとかですね、色々な手法についてアドバイスをしたようで感謝されているという状況です。
そういう意味では、15日にマレーシア政府が最近の情報に基づいて陸地も含めて捜索範囲を拡大する決定を行ったところですが、現在各国の捜索範囲の分担等の検討を行っているというふうに聞いています。
海上保安庁の航空機も現地で待機しているという状況で、どうもその辺の、どういうふうに各国が協力して、どういう分担の下で、どういう具体的な捜索を行うかというその手法も含めて、十分ではなかったようです。
そういう意味では信義というよりも、その辺の具体的なことでスタートをさせて頂いたのが15日以降ということのようです。
捜索救助活動はそれを整えて、本日から再開される可能性が高いというふうに聞いているところです。
その辺は各国の派遣された航空機も含めて、もう一遍その範囲、そして捜索方法、そうしたことについて調整がされて、今日再開される可能性が高いということを聞いています。
そういう意味では信義というよりも、そうしたかなり技術的なことや方法論とかが整理がされて、海上保安庁のアドバイスというものも取り入れられたという状況だと思います。

(問)2点確認させて下さい。
大臣としては、11日の時点で分かっていた情報をマレーシア側が隠していたという認識ではないということで良いのでしょうか、ということが1点、もう1点は今後捜索に海自の航空機が参加する場合、3つの場所が考えられると思いますが、マレーシアの領海・領土上、公海上、第三国の領海・領土上という可能性があると思いますが、海自はどこまで捜索に参加出来るのか、つまり第三国の領海・領土上の捜索にも参加は出来るのでしょうか。
(答)具体的にどこの範囲ということが言われ、指定をされたり相談をしてということですから、その辺は私は詳細をよく承知しておりませんが、その辺も含めて、どの国がどこをやるかという分担が決まるのだというふうに承知しています。

(問)隠していたかどうかということは如何でしょうか。
(答)海上保安庁の職員がこういう方法でということで、それが取り入れられて感謝されているという状況からいくと、その辺はちょっと詳細は調べてみないと分かりません。

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