大臣会見

太田大臣会見要旨

2013年8月27日(火) 10:57 ~ 11:07
国土交通省会見室
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件について、私の方から報告はございません。

質疑応答

(問)来週、東京でAPEC交通大臣会合が開かれることになっているかと思います。
大臣が議長をお務めになりますが、どういうふうに議論をお進めになって、どういう成果を期待されているかをお聞かせください。
(答)9月5日に東京でAPEC交通大臣会合を行います。
21の国と地域で、今のところ(各国から)12名大臣が出席するという大変重要な会議になると思います。
テーマはAPEC域内の高質な交通を通じた連結性の強化になっております。
テーマには高質な交通、連結性ということがありますが、あわせてもう1点申し上げると、インフラ整備の促進ということがあると思います。
APECは全体的には広域にわたりますから、物理的に離れているという各国、地域の状況でありますが、ヒトとモノの交通を盛んにしていく、そして統合していくことが極めて大事で、そのためには質の高い交通の追求ということが大事にもなってきます。
より利便性の高い、より安全な、より環境に配慮した、そうした質の高い交通を追求し、そして技術的にも協力をしていくというのが課題になって、それが高質な交通ということで表現されております。
連結性の向上というのがテーマに掲げられておりますが、これは交通で各国、地域を繋げていこうと、そしてより強い統合性をもっていこうということの試みでございます。
ヒト・モノの円滑な流れを阻害している様々な要因がありますが、これを如何に除去していくかについて議論をしたいということでございます。
そしてもう1点は、そのためには基盤となるインフラ整備の促進ということが大事になってくるということで、交通インフラへの投資というのがどの国も財政難ということではありますが、そこを協力してやっていこうということでございます。
そういう意味では、APEC域内の高質な交通を通じた連結性の強化というテーマを掲げて、1つ目には「連結性の向上」、2つ目には「インフラ整備の促進」、そして3つ目には「質の高い交通の追求」、この3つの点について議論をするというのが今回のAPECの交通大臣会合でございます。
責任者が一堂に会して大臣が12名出席を予定しているということでありますので、活発で忌憚のない議論をして、成功したいと思っておりますし、議論の成果は「大臣共同声明」としてまとめて、会議終了後に発表したいと思っております。
また、会議は5日に行いますが、翌6日には5つのコースに分かれて各国から来ている方々が東北の被災地も含めて視察する、あるいは名古屋等に行く、様々な形で交通インフラを視察する5つのコースを用意しております。
各国の交通担当大臣等に日本の交通インフラをPRして、インフラ輸出の促進ということにつながり、更に各地域を回って頂く中で、観光促進につながるということに大変期待しているところでございます。
非常に重要な会合でもございますから、力を入れて成功に導きたいと強く決意をしているところであります。

(問)29日にJR東海によるリニアモーターカーの走行試験が山梨で再開されると聞いております。
大臣も試乗されると伺っておりますが、改めてこのリニアに対する期待についてお聞かせ頂けますでしょうか。
(答)山梨リニア実験線においては、42.8㎞への延伸工事等が順調に終わりまして、8月29日から時速500㎞での走行試験が再開されるということになりました。
私も山梨リニア実験線の出発式に参加し、試乗をしたいと思っております。
超電導リニアは時速500㎞で浮上走行するという全く新しい我が国独自の高速鉄道技術であります。
高速鉄道のイノベーションとして世界に発信をするということで、我が国の鉄道技術の高さを世界にPRすることになりますし、そして技術大国としての自信・自負と将来への大きな希望を国民に与えることになると考えております。
これは東京・名古屋間を40分、そして東京・大阪間を1時間程度で結ぶということになります。
三大都市圏間の人の流れを劇的に変えて、そして国民生活や経済活動にも大きなインパクトを与え、そして意識が非常に高まっていくということが期待をされると思いますし、また三大都市圏を結ぶ大動脈のリダンダンシーという観点からも極めて重要で、災害対応の上でも大事であると認識をしております。
重要なプロジェクトでありますので、国としてもJR東海の考え方を踏まえつつ、必要な支援をしていきたいと考えているところです。

(問)先程のAPEC交通大臣会合についてですが、取材をする時の事務局はどこがやられているのでしょうか。
(答)国土交通省総合政策局国際政策課が窓口になりますので、お知らせしたいと思っております。

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