大臣会見

太田大臣会見要旨

2013年5月21日(火) 9:43 ~ 9:52
参議院分館第24委員会室前
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議で、北海道旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社の代表取締役会長及び社長の人事につきまして、ご了解を頂きました。
これらの人事は、正式には6月下旬に開催される各社の株主総会及び取締役会で決定される予定で、国土交通大臣が認可するということになっております。
詳細は後ほど資料を配布いたしますので、事務方にお尋ね頂きたいと思います。
以上です。

質疑応答

(問)公共交通機関でのベビーカーの利用についてですが、共通のルールを作っていくという話がありますが、今現在大臣のお考えと、今後どのようにされていかれるかを教えて頂ければと思います。
(答)ベビーカーの利用者の使い易さと言いますか、階段があったりして本当に大変だとか、あるいはエレベーターを使いたいと言っても、他の人達が優先されるのではないかと思って躊躇するというようなことがありまして、出来るだけ公共交通機関、特に鉄道等においての駅や車両の中も含めてベビーカーが使い易いと、配慮をしてもらっているということを更に進めていきたいという強い要望が様々なところから出ていまして、これを推進して行こうということで、今検討しているところです。
一つはバリアフリー法のガイドラインの問題です。
バリアフリー法のガイドラインの中に、実はこのベビーカーの規定が殆どありませんので、ガイドラインにベビーカーの規定を入れるということをさせて頂き、もう一つはベビーカーの利用に配慮するという統一マークというものを目指していく、マークを付けるということとそれが全国的に統一されていないということがありますので、マークを統一していくという方向を検討し、そして利用に係るルール、今度はベビーカーを持って乗る側が車内では畳んで欲しいとか色々なことがありますが、そういうことについてもしっかり対応していただけるようにという、色んな意味でそうしたマークの作成や利用に係るルール作りなど、これらを検討しようということで、関係省庁等と連携しながら協議会を立ち上げていきたいと思っています。
ベビーカーの問題は以上でありますが、それだけでは無くて、マタニティマークを駅の中にもっと貼ってもらいたいとか、高速道路のパーキングでは4月から5月初旬にかけて、東、中、西日本全てにわたって駐車スペースにマタニティマークが全部貼ってあるというところまでもっていきましたから、今度はマタニティマークもそうでありますが、ベビーカーということについても配慮をして子育ての人たちを応援すると、4月7日(日)にマタニティマークについてスタートを切りましたが、その時に、アグネス・チャンさんがNPO法人代表として来られ、アグネス・チャンさんが、これはむしろ愛情のマークです、みんなでそういう配慮をしているんですよと言ったことを知った妊婦さんや、子育てでベビーカーを使っている人たちが、大変色んな愛情を感じたり、社会全体でそういうことをしてもらっているなということを感じていただけるような、社会全体で応援をするということに持っていきたいと思っています。
まずはガイドラインとそれから統一マーク、そしてそれらについての協議会ということをさせていただきたいと思っています。

(問)東日本大震災で天井裏の配管、もしくは間仕切り壁といった非構造部材が倒れることで、少なくとも2名の方が死亡したという報道がありますが、それに関して天井は今、耐震基準があるんですが、それ以外のことについては無いということで、今後調査の把握状況をどのようにされていくのか伺います。
(答)学校などは一番象徴的だったのですが、いわゆる構造物では無い、そこに付属している天井や照明を始めとする非構造部材、これを耐震化を図るということで進めさせていただいて、平成25年度予算にもそうしたことは付けてきているということです。
これは非常に遅れていますから、文部科学省の管轄になりますが学校などでも30パーセントぐらいなので、これを大きく進めていきたいと思っています。
天井以外の付属物で空調関係や照明関係など色んなことが構造物には付いていますから、そこが地震によって落下して死傷者が出ることは避けなくてはいけません。
構造物を耐震化したわけですから、その次に天井に限らず非構造部材の耐震化ということを大きく意識改革をして進めていきたいと思っています。
ここには公共的なものもあれば、いわゆる普通のビルも相当ありますから、補助の仕方やそういうことについては検討することが必要でありますが、少なくとも現時点でそうした報道もあるということを重く受け止めて調査を開始するよう指示をするということでいきたいと思っています。
緊急にそういうことも含めて非構造部材関係についての調査をすることにしたいと強く思っています。

(問)耐震基準を新たに作ることも考えられるということでしょうか。
(答)耐震基準の問題というよりも非構造部材の落下というものが非常に危険ですよということで、いわゆる震度7や震度6に対応する耐震基準の問題というよりは、非構造部材の耐震化という幅広い概念の下で注意を喚起するということが非常に大事だと思います。

(問)大変トラブルが頻発してますJR北海道の社長の交代人事について大臣の御所見をお願いします。
(答)ここはそうしたトラブルとの関係というよりも、JR北海道の中での事故が色々でていることについて先般も関係の方に私は話もし、注意もさせて頂きました。
「そこは緊張して取り組んでいきます」という返事でありましたが、人事に限らずそこは現在の役に就いている方も大変意識をしているところでありますので、JR北海道の鉄道を挙げて安全対策を一層注意して取り組んで頂きたいと思います。

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