大臣会見

羽田大臣会見要旨

2012年8月3日(金) 8:33 ~ 8:39
衆・本会議場 中庭側廊下
羽田 雄一郎 大臣

閣議・閣僚懇

本日の国土交通省関係の閣議案件は、特にございません。

質疑応答

(問)高速ツアーバスについてですが、新しい基準になりましてまだ日にちがあまり経ってませんが、昨日東北自動車道で高速ツアーバス事故が起こりました。
これに対する大臣の受け止めと、基準の見直し等の考えがありましたら教えて下さい。
(答)昨日東北自動車道において、高速ツアーバスがトラックに追突した後中央分離帯に衝突し、多数の乗客の皆さんが負傷する事故が発生しておりまして、事故で怪我をされた方々に、心から御見舞を申し上げさせて頂きます。
高速ツアーバスの安全対策については、この夏の多客期の安全確保のために、緊急対策として重点監査、過労防止対策等の強化をすでに実施している最中であり、このような状況で事故が発生したことは大変遺憾に思っております。
事故原因については調査中でありますけれども、国土交通省では事故を起こした貸切バス事業者及び旅行業者に対して、特別監査等の実施をするとともに、改めて全ての高速ツアーバス事業者に対して、安全確保の再徹底を指導させていただいた所であります。
緊急対策の更なる徹底を図るために、地方運輸局が行う夏の一斉点検強化などにより、一層の事故防止に努めていきたいと考えております。

(問)昨日、日本航空が第一四半期の決算がありまして、前年を相当上回る数字になりまして、今日一部報道では再上場が承認されるという話もあり、不公平論が出てますけれども、今後日本航空に対して制約を設けるとか、そのようなお考えはありますでしょうか。
(答)日本航空の再上場については、企業再生支援機構及び日本航空において、適切に検討・対応されているという認識をさせて頂いております。
具体的なスケジュールについては、まだ、国土交通省として承知している段階ではないということでございます。
公平公正な競争というものが大変重要であると思いますし、何よりも安全運行ということが基本でありますので、国土交通省としてはそちらの面でしっかりと監視をしていきたいと思います。

(問)昨日の高速ツアーバスの事故ですが、2週間前の抜き打ち検査をした際、乗務時間については漏れがあったということですが、それについてのお考えをお聞かせ下さい。
(答)一斉点検ですが、運行距離は点検の対象項目としておりましたが、乗務時間については対象としておりませんでした。
限られた時間の中での検査とはいえ、点検項目の中に乗務時間の項目を含めなかったことは、不適切だと思っております。
乗務時間の基準を厳守していない事業者が事故を起こしたことについては遺憾に思っております。
今後の点検においては、乗務時間についてもしっかりと確認を行うように指示をさせて頂いたところであります。

(問)JALの問題についてですが、先程、安心・安全の面からというお話しをされていましたが、国土交通省として特に経営というか、JALの再上場については、制約を作ったりなど特にアクションを起こされないということなのでしょうか。
(答)基本的には、国土交通省はJALの再上場についての所管ではないと思っておりますので、我々国土交通省としては安全・安心ということ、また公平・公正な競争関係をしっかりと守っていただけるような状況を監視していくことだと思っております。

(問)先程の抜き打ち検査の件で、言い方を変えれば本来二人乗務であるはずの距離・時間であったということを考えると、そこで指摘がなされていれば、少なくとも今回二人乗務になったであろうと、また今回眠気を訴えているので、その辺り事故を防げる要因にはなったのではないかと思うのですが、やはり国土交通省の責任という意味では、どのようにお考えでしょうか。
(答)運行の日程の中で、車庫から乗客を乗せるところまでと、終点から車庫までという部分で超過してしまうという状況だったようで、行程表の中では10時間以内であったということであります。
ただ、この時間というものはしっかりと厳守するように緊急対策で指示をし、徹底を図ってきたところでありますので、点検項目にしっかりと入れていくべきだったと思っております。

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