大臣会見

前田大臣会見要旨

2011年11月22日(火) 9:32 ~ 9:43
国土交通省会見室
前田武志 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で特に私からご報告することはございません。

質疑応答

(問)昨日、リニア中央新幹線の中間駅の設置費負担問題を巡って、JR東海側から沿線自治体の県に対して建設費を全額負担するという方針が示されましたが、それに対する大臣の受け止めをお願いします。
(答)劇的にJR東海が踏み切られたなと、歓迎すべきことだと思います。
中間各駅所在の各県には用地取得を初めとする工事促進への協力と駅前広場、道路などの各施設等については地元の発展に繋がるわけですから、そういったことへの協力を当然期待してということだと聞いておりまして、そのような意味では、前へ向いて良い形が出来てくるのではないかと思います。
これから具体的に協議を進めていくと思いますが、各県との協議が円満に、また、積極的に前向きに進んでいくことを期待しております。

(問)全額負担の狙いは、早期実現ということがかなり大きい理由だと思いますが、その辺についての大臣のご所感をお願いします。
(答)もちろんその通りです。
民間企業である経営体としてのJRですから、やはり、とにかく早くリニア新幹線を実現するということがJR東海にとって、経営上重要なことですから、そこはさすが経営体だなと評価いたします。

(問)昨日、参議院でもサイバー攻撃を受けていたという発表がありましたが、大臣が把握されている限りで、それに伴う支障というものがあれば教えて下さい。また、受けたことに対する大臣の感想をお願いします。
(答)私自身については、まだ気が付いていないといったほうがいいのかもしれませんが、実害はありません。
このことについては、どのようなところが攻撃の主体になっているかというところまで分かっておりません。
それだけに、こういった外から、国家の重要な、大げさに言えば、統治機構の中枢にかくも簡単にどんどん入られてしまうということは、私は非常に憂慮すべき事態だと思っております。
もちろん国会は政府とは別ではありますが、特に、政府は専門機関がこれだけたくさん集まっているわけですから、危機管理という面で、しっかりとした総合的な対応を早急に行わないといけないと思います。

(問)リニアの関連ですが、今後国としてどういった形で支援あるいは関わっていかれるのかという方針はあるのでしょうか。
(答)もちろん全体の国土の計画、あるいは全体の交通計画というような面では、今までもいろいろ相談に乗り、お示しをしているわけです。
リニア新幹線の中間駅も含めて、これからどのような段取りで建設していくかについては、あくまでも独立した経営体であるJR東海がしっかり行っていただくことだと思います。
そういう意味では非常に評価をしているわけです。
経営体としてここまで独自に踏み込んで、しっかり行っておられるなと思っています。

(問)昨日、八ッ場ダムの関係で、関東地方整備局が「建設の継続が妥当」という形で、対応方針の原案の案を出したわけですが、それを受けて改めて今後のスケジュールについて、大臣のお考えを伺いたいのですが。
(答)今後の運びについては、非常にタイトなスケジュールですが、粗々決まっているようです。
昨日は幹事会です。
多分、この次にもう一度最終段階になるかと思いますが、知事さんたちがお入りになる最終的な結論を再確認する検討の場があるはずです。
その後、本省にその結果が報告されると聞いています。
それを受けて、有識者会議ということになるわけです。その有識者会議で評価をされた結果として、全体像が私の所に示されると。
そこで私が政務として結論を出すということになるかと思います。

(問)八ッ場ダムの件でもう一つお願いします。民主党の分科会で八ッ場の建設が是か非かという議論がなされていますが、大臣が最終結論を出す際に、民主党の議論はどのように加味されるのでしょうか。
(答)党でおやりになっていることなので、私がどうこう言う立場ではないのですが、部会の中で八ッ場について議論する場を設けて、議論をしていただいていることは非常に良いことだと思います。
もちろん、分科会には国土交通省から説明にも参っております。
そういう意味では党の議論を注意しながら見守っていきたいと思っていますし、そういったことも全て含めて、最終的に判断するということになります。

(問)大臣は就任当初、石巻においでになられました。その石巻なのですが、震災前にメキシコ大使館やキューバ大使館と一緒に、支倉常長の遣欧使節400周年を企画していたと思うのですが、そういった話が市長から出ましたでしょうか。
(答)非常に大変な状況でございましたから、あの時点では市長さんからそこまでお話は出なかったように思います。
そのお話は、個人的には歴史的に非常に意味のある事だと思っております。
今、復興過程に入ってきて、やがては地元からそういった動きが出てくることを期待しています。

(問)この話は津波で立ち消えになりましたけれども、欧米からの外国人が減った現在、なんとかそういった事もということで、観光庁も行っていくようですので、力添えをお願いいたします。
(答)国土交通省としても、地元の盛り上げで応援できることは出来るだけ、行わせていただきたいと思います。

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