大臣会見

前田大臣会見要旨

2011年9月27日(火) 8:29 ~ 8:36
衆・本会議場 中庭側廊下
前田 武志 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議では、特に国交省関係の案件はございませんでした。

質疑応答

(問)台風12号に続き、台風15号がありました。
想定を超えるような被害がありましたが、今回お気づきになったこと、今回のことを教訓として今後に生かせるようなことがございましたらお願いします。
(答)一つは台風12号、私の地元でもございましたが、計測できたのは1880ミリということでしたが、そこで振り切れたわけです。
推定ですが、2300ミリくらい降っているらしいということでございます。
これはとても想像できないような雨が一挙に降るということもあり得るということでございます。
土砂ダム等があちこちに発生して、要するに日本の国土とはこういうことなど、非常に危険な災害があり得るということでございます。
しかし、対応が割と敏速に、また、避難もしていただいて何とか被害を最小限に食い止めることが出来たと思います。
その後のことについては今、土砂ダムの水抜き等を行っております。
台風15号は、縦断いたしました。
特に東日本の被災地を縦断するようなこととなり、これもまた非常に心配をしていたわけでございます。
仮設住宅等に浸水したというようなこともございました。
しかし、例えば阿武隈川という川の流域に沿ってずっと北上したようなところがございますが、平成10年に大変大きな水害がございました。
その時と全く同じ規模の雨が降っている訳でございますが、被害は浸水面積でいうと8割方、被害戸数でいうと6割方低減できたということでございました。
XMPという最新のレーダーがございまして、大きな台風で局所的に雨の降り方が違うわけですが、そういったことをかなり的確に推測、推計できるようになってきたものですから、それを避難計画などに反映させることで、ハード・ソフトあわせて、かなりの進歩があったと感じております。一番の問題は、やはり孤立することでございます。
山間部等においては集落等で、非常に不安な状況で孤立してしまう訳でございます。
そこと何とか早く連絡をとり、そして、ズタズタになった道を早く繋げていく。
それも今、緊急車両の通行などは1日、2日で回復するように相当なスピードでやってくれておりますので、こういったことを検証しながら、もっともっと制度化していきたいと思います。
そういう今までの経験の中で出てきたのが、TEC-FORCEというような緊急技術支援隊みたいなものですが、これが非常に有効に効いたと思います。
台風12号、15号についてはこういったことです。
もちろん激甚災害対策や復旧に向けて、これからできるだけの対応はしてまいります。

(問)三陸沿岸道の新規事業の採択時評価手続が行われましたけれども、この道の今後の震災復興における期待度をお伺いできればと思います。
(答)一言で言えば、やはり命の道なのです。
私は25日、日曜日に、三陸に行ってまいりました。
釜石の市長さんとお会いして、いろいろ話を聞きましたら、釜石では児童、生徒、皆さん方がすべて津波を逃れて、自ら逃げて助かりましたと、そのときに、つい10日くらい前に開通したばかりの三陸沿岸道が非常に大きな役割を果たしたと聞いておりまして、非常に喜んでおられました。命の道ですと、こう言っておられました。
それに尽きると思います。例えば、12号台風で十津川はよく出てまいりましたが、ズタズタに命の綱が分断されたわけですが、あそこに多少短い区間ですが、高規格道路で直轄も入って、できたところがあるのです。
そういう所は全く無傷なのです。だから、まさしく三陸においても、その後市長さん方、知事さん方にもお話を聞いておりますけれども、とにかく三陸沿岸道を繋げることが非常に重要で、それは今360キロの計画のうち、130キロぐらい開通しているのですが、残りのうち150キロについて既にルート等の決定をしました。
なるべく早く造っていくわけですが、10年と言わず、重要な地点については優先的に行い、そして現道の45号でも使えるかなり良い規格でできている所、安全で規格の高い所はありますから、そういうものを組み合わせて、とにかく早く命の道を繋ぐということが重要だと思います。

(問)昨日、小沢元代表の元秘書3名に有罪の判決が下りましたが、小沢元代表の政治責任を含めて、大臣の受け止めをお願いします。
(答)内閣の一員ですから、司法の判断について具体的な案件でコメントすることは控えたいと思います。

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