大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年4月26日(火) 9:41 ~ 9:49
参・本会議場 中庭側廊下
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

閣議後の記者会見を始めます。
今日は、閣議案件の中で、国土交通省関係では、「東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律案」が閣議決定されました。
内容については、後で事務方から聞いていただければと思います。

質疑応答

(問)昨日、東京と仙台、震災後初めて結ばれた東北新幹線に相次いで停電トラブルが起きました。
この事態をどのように大臣は報告を受けていらっしゃるのか。
そしてまた、今週金曜日にも全線再開が迫ってますが、再発防止など改めてJR東日本のトラブルについての御所見をお願いします。
(答)このことについては、せっかく仙台と東京が結ばれたということで、御利用いただく国民の皆さんからは大変好感を持って迎えられたのですが、大変残念ながら、今御指摘のように、架線と言いますか、横の方にある線が風等で揺れて、電力の遮断ということになったと聞いております。これについては、震災後のそういう架線関係の点検が不十分だったのではないかと私も鉄道局長の方に話をして、再度29日から全線開通という形になるのですから、改めて全部の所について、そのようなことが繰り返されることがないようにということで総点検を要請、指示をしたところであります。
せっかく復旧して、みんな良かったなという声がある中でこのようなことになりまして、大変申し訳なく思いますが、改めて全線の点検をして、29日以降このようなことが繰り返されないように心して対処してまいりたいと考えております。

(問)その総点検というのは、昨日指示されたのですか。
(答)今日、改めてです。昨日から始まっておりますが、改めて先ほどそのような話をしました。

(問)先週末に、千葉県の方に視察に行かれた際に、液状化の被害について新たな支援策の枠組みが必要だというような認識を示されたと思うのですが、具体的な進捗具合などをお聞かせください。
(答)今朝も閣議前に、財務大臣に話をしまして、野田さんは千葉県出身ですから、香取市に入って、市長さんからいろいろ状況を聞きましたと、想像をはるかに超える規模で、この液状化による地域全体の被害が発生しているということですから、従来の考え方ではなかなか対応できないと思うと、したがって、この液状化については別枠で物事を考えないと、地域の方々の要求するような状況にはならないということを申し上げまして、野田財務大臣にも現地に入って直に御覧になってくださいという話を申し上げました。
このことについては、よく財務大臣も考えていると、さらに松本防災大臣も液状化については、非常に現象が広範囲になっているので、このことについては、別途、国交大臣にも相談をしたいと思うが、今、国交大臣がおっしゃったような形で検討することが必要ではないかという認識を持っているというような話が、閣議前の待っている段階でありました。
したがって、そういう新たな枠組みで、液状化の被害を受けた地域の対策というのは是非考えるべきだろうと私も思いますので、そのような形で是非進むように更に努力したいと思います。

(問)新たな枠組みというものは、何か検討会を設けるなどされるのですか。
(答)具体的には何らかの形で検討して、どう対処するか、例えば20分の1以上の傾きではないと対象としないという今の基準がありますが、100分の1でも床が傾いていれば、そこに住むことは非常に難しいということがありますし、家全体が1mも沈んでしまうということは、これまでの対策の中では前提とされていなかったと思います。
したがって、家全体が1mも沈む、地域全体が流動化により、歪んでしまうということは、これまでの地震対策という概念から外れていると思いますので、そういう意味では関係省庁とも連携を取らなければならないと思いますが、国土交通省としても、どう対応するかということについては、改めて検討する場を設けていきたいと思います。

(問)これに関して千葉県の森田知事は1世帯当たり100万円の支給を検討していると話していますが、どのように思われますか。
(答)知事として地域の状況を踏まえてのお話だと思いますから、それはそれとしながら国としてどのような対応を行うことができるのか、家全体が傾いているのを戻すことは大変な資金も必要になりますので、千葉県の対応を見ながら、私達国としてどう対応するか検討してまいりたいと思います。

(問)さきほどの東北新幹線総点検ですが、29日の運転再開にはもちろん間に合うのでしょうか。
(答)もちろん間に合わせるように、私は行いたいと思います。29日ということは対外的に公表していることですから、これによって遅れることがないように、心を引き締めて行えば対応できるのではないかと思います。

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