大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年4月19日(火) 9:31 ~ 9:44
参・本会議場 中庭側廊下
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

閣議後の記者会見を始めます。
冒頭に私の方から皆様に御報告します。
応急仮設住宅の件でございますが、昨日の予算委員会でも答弁させていただきましたけれども、5月末までに3万戸建設する資材関係の準備というものはできるという情勢になりました。
土地は、現時点で26,000戸分を確保していただきました。
あと何とか、この2週間の間に積み上げて、3万戸の土地の確保をしていただき、市町村が土地のおおよそのめどをつけて、県がそれを確認して発注するという仕組みになっておりまして、先日、3県に行きまして知事にも、早急に市町村から上がってきている土地の確認をして、発注を急いでいただきたいという要請をいたしました。
したがいまして、私としては4月末くらいを1つのめどとして、合計3万戸の発注を県がしていただければ、5月末までには3万戸が完成して引き渡しができるという情勢に入っているものと受け止めております。
被災している皆様には一日も早く仮設住宅を完成させて入居していただきたいという決意を含めて、昨日の予算委員会で答弁をさせていただいたところでございます。
以上です。

質疑応答

(問)外航海運の件なのですが、風評被害対策として、先日大臣が会見で発表されたコンテナの放射線測定に係る、その検討の進捗状況について教えていただけますでしょうか。
(答)今日の朝、外国に日本からくるコンテナ貨物等々、あるいは製品等々の放射線量に関して、大変心配しているというニュースもございましたが、過日、報告をさせていただきましたように、検査をする体制を作ろうということで、準備をしてまいりました。
今週の金曜日までには明確にどういう手順で、どういう検査をして、どういう形で安全だということを確認した上で海外に出すという手順、あるいは方法等についてまとめて御報告することができると思います。
したがいまして、詳細については事務方から聞いていただきたいと思いますが、金曜日に、どういう方法で、どういう形で安全というものを証明して、その内容について海外に示すことができるかということについては、改めて御報告させていただきたいと思います。

(問)大臣は先週の会見では、高速道路の料金と無料化実験について、先週末までに与野党の協議を終えてほしいとおっしゃってましたけれども、現時点で、与野党、若しくは政府との調整状況はどうなっていますでしょうか。
(答)私としては、そのような形で玄葉政調会長にお願いをしているわけでありますが、現在聞いているところによりますと、新たな社会実験等については凍結をするということを提示して、今、調整と言いますか、意見交換をしている段階で、まだ協議が合意を得たという形にはなっていないようです。
現場と言いますか、実務をやっている所においてはおおよそそういうことでいいのではないかと、粗々の話も出ていると聞いておりますから、玄葉政調会長には、一日も早く合意を得るように更に努力していただきたいということをお願いしているところであります。

(問)道路、空港に続いて鉄道なのですが、昨日、JRによると月末に前倒しで新幹線が復旧することになっていますけれども、改めて大臣からコメントをお願いします。
(答)鉄道局も一所懸命頑張りました。
これは、どこがどうということではありませんが、道路の復旧についても懸命にやっていただきましたし、港も今、急いでおります。
空港についても、過日、仙台空港に入りましたが、見事にがれき、あるいは障害物等を撤去して、民間航空も飛び立てるようになりました。
その他、皆さんが期待しているのは鉄道でありますが、鉄道についても一つの見込みが出てきているということでありますから、関係者の皆さんの御努力に感謝を申し上げたいと思います。
もう一つ付言するとすれば、港でありますが、港も当初は生活物資あるいは燃料を輸送するために大変大事になるということで、タンカーが接岸できるように復旧工事を急いだところでありますが、次の段階に入り、今度は企業が再開をするという努力を続けておりまして、かなりの企業が港の周辺に立地しており、そこが再稼働する準備態勢に入りました。
したがいまして、企業の再稼働に合わせて、港の機能を回復させるように全力を挙げているところでありますが、現段階では、企業の再稼働と合わせて港の復旧を終えるという目標で進めているところであります。
やはり、企業が立ち上がらなければ地域の方々の雇用の場というものが確保できませんので、そういう意味でも大変大事であります。
さらに、これから東北地方の経済の立ち上げも行っていかなければなりませんから、そういう意味では鉄道それから港の復旧ということは急がれるわけでありますので、地域の状況に合わせて鉄道や港の復旧ということがきちんと期日までに復旧できるように、国土交通省としては力を入れていきたいと思います。

(問)今おっしゃった、企業の再開と同時に整備を終えるということは、何かしらめどがついている話でしょうか。
(答)港の周辺に企業がたくさんありますが、それぞれの企業がいつまでに起動したいという情報は入っておりますので、それに合わせて、その企業に必要な岸壁の補修を行うなど、地域の事情に合わせて港湾の復旧をやっていると。
闇雲にやるというのではなくて、そういう地域で港を利用している企業に合わせて、現在、復旧工事行っていると申し上げました。

(問)本日、茨城に視察に行かれると思いますが、大臣の選挙区のお膝元をご視察されるということで、視察の目的と、なぜこの場所となったのかお聞かせ下さい。
(答)今まで、宮城、岩手、福島というのは、この震災を受けて、非常に多くの災害被害を受けていると言われておりましたが、茨城、千葉も大変被災をしているところであります。
したがいまして、私も先週の土日、その3県に入りましたので、いよいよ茨城と千葉に入りたいということで、今日の午後に時間が空いているということでありますから、まず、福島県に隣接している茨城の北の方から入ろうということにいたしました。
決して私の選挙区ということだからということではなく、福島の方が終わったので、今度は茨城に入って、その茨城も北の方から入りまして、今週の土日には大洗、鹿島、千葉ということで、太平洋沿岸を順番に見ていこうということのひとつであります。
私も、できるだけ早く現地の状況を見ることが必要だろうと思っておりましたが、現地の方もなかなか大変な状況なので控えていたわけですが、そろそろ現地の実態を見て今後の対策を考えるということが必要だろうということで、今日の午後入ることにいたしました。

(問)明後日ですが、リニア中央新幹線に関する小委員会で、最終取りまとめ案をまとめる予定のようですが、震災後に論議を再開して、割と早くまとまる段階になったなと受け止められるのですが、現段階での受け止めと、答申が5月に出される予定と伺ってますが、その後、大臣としてはどのような対応をされるのでしょうか。
(答)しばらく震災対策に没頭しておりましたが、鉄道の次の世代の形態として大変注目をされておりますし、私も関心は強く持っておるわけでありますが、今の話についてはもう一度よく調べて、金曜日にお答え申し上げたいと思います。

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