大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年3月25日(金) 9:09 ~ 9:19
衆・本会議場 中庭側廊下
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

今日の閣議では、私の方から御報告すべきものはございません。

質疑応答

(問)4月1日からの新しい高速道路の料金制度について、当面はやらないということが決まりましたけれども、浮いた資金を震災復興に回すという話もありますが、その話についてお願いします。
(答)この話は、既に池口副大臣から皆さんに報告をさせていただきましたけれども、
今日の状況を考えると、東北、関東地区の大震災に対する対応のために予算を回すということが非常に大事だと思いますので、今やっている制度に新たに制度を追加することはしないという方針を決めました。
したがって、原則無料化の社会実験の予算も復興の方に充てるという方針で政府、党の方でもそういう形でいくと思います。
したがって、当面は社会実験も現状維持とするということにいたしました。

(問)無料化の1200億円を全て震災復興に充てるということでしょうか。
(答)(私の思いとしては)そういうことになることもあるということです。

(問)今の社会実験の件ですが、4月からは、既に無料になっているところも、今度はお金をとるということでよろしいでしょうか。
(答)もともと税金で造ったところは最初から1千3百キロは無料ですから、今の状況のままいくということです。
(社会実験については)現在の状況は変わらないということです。

(問)新たに区間の追加はしないということですか。
(答)(思いとしては)そういうことです。

(問)具体的にいうと、6月から新たに区間を追加することが予定されていましたが、その追加は行わないということでしょうか。
現在行っている区間のままということでしょうか。
(答)今、システムが動いておりますが、それに新たなシステムは加えないということです。
新たなシステムに変更するよう準備してきましたけれども、その変更はしない、現在のままいくと。そして、今後どうするかということについては、与党内、各党からいろいろな御意見もありますので、それを踏まえて決めるということになると思います。

(問)トラックの夜間無料化もなしということでしょうか。
(答)(私としては)今のところはそう考えております。
新たなものは加えないということで考えております。

(問)昨日、東北道が全線開通しまして、明日以降、初めての週末を迎えるのですが、被災地ではまだ道路事情も未整備というところがある中で、かなり渋滞なり混乱なりが予想され、危機感を持つ地元の声もありますけれども、国土交通省としてどのように対応をされますでしょうか。
(答)国土交通省として、とにかく人命救助を第一にしてスタートしまして、それから生活支援の物資、水、食糧を運べるようにしようと、道路の整備を第一に、鉄道の方は時間がかかりましたが、道路、鉄道、空港、港湾とやってきましたけれども、まずは復興することが第一として一所懸命やってまいりました。
その後、今御指摘のように、各所でいろいろな事象が出ていると思うのですが、それについては東北地方整備局、あるいは関連のところでも状況を把握して、いろいろ混乱が起こっているときに新たに状況を把握しながら対策をしていきたいと思います。

(問)福島県の風評被害に関連してですが、タクシーで那須塩原から郡山に行く際、乗車拒否をした関係で国土交通省が指導した、それに関しての受け止めを教えてください。
(答)事実関係を私も把握しておりませんけれども、いずれにしても、風評被害というのは非常に広範にわたっているような感じもします。
日本国内は元より海外からも日本に寄港することなく船が別なところに入るというような話も聞きますし、事実関係を正確にお伝えしようという努力を今一所懸命してまして、そういう状況があれば私の方でもよく調べてみますが、正確な情報をお伝えして是正するように努力したいと思います。

(問)正確な情報に基づいてということですね。
(答)そうです。

(問)昨日、官邸での被災者支援の連絡会議で各省庁に対し、今後、復興対策に必要になる法律について検討するように指示があったと思うのですが、現時点で大臣のお考えがあればお願いします。
(答)阪神・淡路大震災のときに関連する様々な対策も行いましたから、今それを掘り起こしまして、それをベースにどのような対策が必要なのかと全部整理をしています。
いずれそれを政府全体として取りまとめて的確に手を打っていくと思います。
今日の閣議の中でも、多分皆さんの方にも報道されたと思うのですが、自動車関係の私有財産をどういうふうに扱うかということについて、今日10時くらいには1つの対策をまとめるという話ですが、国土交通省も、例えば、自動車税の件をどうするかとか、そういうことも出ていますので、よく精査して、国民の皆様に迷惑を掛けないような形で手を打っていきたいと思います。

(問)復興財源を巡って、昨日、岡田幹事長が予算全体をしっかり見直すと、それで公共事業についても口にされていたのですが、来年度予算の公共事業費、例えば、減額補正だとか見直しだとか、そういった被災地以外の公共事業費について見直すということはあり得るのでしょうか。
(答)今回の私ども国土交通省の関連予算を見ますと、地域における公共財の対策という意味でぎりぎりのものを出しております。
災害に強い国土を造るということから、私は全体的には見直す必要はないのではないかと思いますが、この件は政府全体としてどういうふうな形で行うかまだ明確ではありませんけれども、基本的には、社会資本整備を図るという意味から、今の状況の中に私は追加する形になると思います。
岡田幹事長の考えもよく伺ってみたいと思います。

(問)高速道路のあり方の見直しの検討会を近日中に作る予定でしたけれども。
(答)大震災で遅れましたけれども、将来を見通す道筋が必要なので、4月の第1週くらいから何らかの形で動けるように、この新たな状況を踏まえて、そして長期的な視点に立ってどうすべきかということについての検討は進めたいと思います。

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