大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年2月4日(金) 8:35 ~ 8:41
衆・本会議場中庭側廊下
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

非常に活発な活動を繰り返している新燃岳噴火対策でありますけれども、地元の市長、町長、そしてまた被災を受けている農家の皆様も含めて関係者の皆様に心から御見舞いを申し上げたいと思います。
今日、閣議の前に「新燃岳噴火に関する関係閣僚会議」が開催されました。
まず、昨日の「火山噴火予知連絡会拡大幹事会」の見解について、気象庁長官から報告させました。報道されているとおりでありますが、新燃岳では、当分の間は、現在と同程度の溶岩を吹き飛ばす爆発的な噴火を繰り返すと考えられること、二つ目には活動の推移を注意深く見守る必要があること、三つ目には大きな噴石や火砕流に警戒が必要なこと、また、降灰、空振、降雨時の土石流に注意が必要なこと等でありました。
次に私の方から、国土交通省の取組について御報告をさせていただきました。
火山監視・観測体制の充実・強化を図るとともに、降雨による土石流への警戒注意を呼びかけること、二つ目には土石流対策として、降灰状況の調査と土石流危険区域の解析を行うとともに、砂防堰堤に堆積した土砂を取り除いていること、特に土砂を取り除く作業については、力を入れてやっていこうという指示もいたしました。
降灰除去については、今後、降灰除去事業、あるいは災害復旧事業による支援を実施すること等の発言をさせていただきました。
今後とも、鹿児島県、宮崎県、霧島市、都城市、高原町を始め、関係する機関との連携を密接に行い、新燃岳噴火対応に全力で取り組んでまいりたいと考えております。
以上、「新燃岳噴火に関する関係閣僚会議」の内容について御報告を申し上げました。

質疑応答

(問)昨日、東京都営の地下鉄と東京メトロの一元化の協議会があったと思いますが、サービス改善を進めるということで合意しました。
しかし、一元化の結論については先送りになったわけですけれども、一元化を求める東京都の猪瀬副知事は、その原因の一つとして、「国土交通大臣がコロコロ替わるから主体性がない」という発言がありました。
今後、どのように取り組んでいくか御所見をお願いします。
(答)今の後半の部分については、大臣が替わったからといって実務者による話し合いの内容が変更しているわけではありませんので、大臣が替わったからといって、詰めの作業が進まないということではないと私は思っております。
昨日の協議の結果、地下鉄の一元化のうち、東京都の主張される経営の一元化については、都営地下鉄の厳しい財務状況、長期債務1兆1千億円、累積損失4千3百億円という事実や、組織形態など様々な課題がありまして、短期間での実現は容易ではないことが確認されました。
話が進まないということは、これらの原因によるものと考えておりまして、先ほど冒頭にお話しましたように、大臣の交替とは関係はないと考えております。
一方で、利用している方々の利便性、サービスの一体化については進めていくことが必要でありまして、利用者の利便の向上の観点から乗り換えの改善や乗り継ぎ運賃の割引拡大などのサービスの一体化については、可能なものから速やかに実施していくものと考えておりまして、担当にもその旨指示をしているところでございます。
こういうことについては話し合いの結果、認識を共有することができましたので、乗客の方々の利便性向上については進めていきたいと考えているところであります。

(問)大相撲のことですが、管轄外ではありますが、日本相撲協会がこういろいろ続いていることについて、何かこれまでの思い入れ等があれば教えてください。
(答)相撲というのは国技といわれておりますから、日本にとって非常に大事なものでありますし、今回の報道された内容等を聞くと私は非常に悲しくなります。
私も剣道を学生時代から学んできたものでありますが、そういう意味からすると、この辺で関係者の皆様には心を引き締めて、日本の国技といわれておりますから、それにふさわしい体質に大転換をしてもらいたいと考えております。

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