大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年2月1日(火) 8:32 ~ 8:40
衆・本会議場中庭側廊下
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

閣議後の記者会見を始めさせていただきます。
今日は、閣議前に大雪、それから新燃岳の噴火に関する関係閣僚会議が開催されました。
今回、大変な雪、それから新燃岳の噴火ということでありますが、まず大雪の方では、皆さんもご存じのとおり、雪下ろし等でいろいろ亡くなられた方もおられますので、心から皆様に哀悼の誠を捧げたいと思います。
また、雪と新燃岳の噴火ということで、大変なご苦労をされている国民の皆さんがおられますが、政府としてもできる限りの支援策を講じてまいりたいと思いますので、是非、自治体の首長さんを中心に頑張っていただきたいと考えているところであります。
この大雪及び新燃岳噴火に関する関係閣僚会議の中で、私の方からは、気象庁を中心として、現在の状況の正確な把握に努めているところでございますが、気象の状況と今後の見通しについて、「今年の冬は、日本海側を中心に記録的な大雪となっている所がある、また新燃岳に関しては、火砕流に警戒が必要であり、降灰及び小さな噴石等にも注意が必要である」と、こういう報告をさせていただきました。
また、地方公共団体への除雪費の支援につきましては、社会資本整備総合交付金を活用して追加配分を実施する等、国交省としてもスピード感を持って、しっかりと支援を行ってまいりたいと考えております。
最初に、大雪の被害でございますが、1月30日からの大雪によりまして、国道8号の福井県敦賀市において、通行不能状態が発生しまして、敦賀市から越前市間の28キロメートルにおいて、1月31日、1時30分より通行止めを行いましたが、除雪作業の実施により、自衛隊のご助力もいただきながら、同日20時に通行止めを解除しております。
また、北陸自動車道でも通行不能車両が発生し、通行止めとなりましたけれども、除雪作業の実施により、2月1日、6時30分に全線通行止めを解除することができました。
また、鉄道につきましても、北陸線等で運転休止等がありましたが、本日始発より運転を再開いたしました。
また、本日、越美北線ほか2線で運転休止中でございます。
今後とも、大雪に関して迅速な対応が取られるように、関係機関との連絡調整体制の強化を図るとともに、防災気象情報の提供、交通の確保など大雪への対応に万全を尽くしてまいりたいと考えております。
次に、新燃岳噴火につきましては、私も1月29日に急遽現地を視察してまいりました。
まずは、自ら現地の被災状況をよく把握することが大切と考えて行ったわけでありますが、鹿児島県・宮崎県両知事、霧島市長、都城市長、高原町長と会見し、それぞれ要望を伺ってまいりました。
この要望の中で、町の職員の方が調査をするときに使う車両の確保というものを求められまして、当初、国土交通省管内にはそのような車両は無いと思っておりましたが、いろいろ調査をした結果、2台の車両が見つかりましたので、これを霧島市及び高原町に派遣をし、昨日の段階から2台の車両が活動することになりました。
その他に観測体制の強化というものも求められまして、これも現地ですぐに気象庁関係者に話をして観測体制の強化というものを図りましたし、路面清掃、土石流対策というものも求められまして、今日の対策会議等でもそのことについての1つの方針が出されたところであります。
これからも現地の状況を正確に把握をして速やかに対応したいと思いますし、関係省庁とも連携して全力で取り組んでまいりたいと思います。
なお、現地の霧島市長、高原町長とは、私も携帯電話のお互いの連絡番号を交換して、いつでも連絡が取れるような状況といたしました。
国土交通省としても、こういうときにこそ国が全面的にバックアップすることによって国民の命と暮らしをしっかりとサポートするために行動したいと考えております。

質疑応答

(問)昨日、小沢元代表が強制起訴されました。
大臣としての受け止めはいかがでしょうか。
(答)この問題は、今朝もいろいろ新聞で状況を把握しましたが、これは基本的に党が対応していただくということで、国土交通大臣としては特にコメントは差し控えたいと思います。

(問)党の中からは議員辞職を求める声なども出ていますが、党の一員として、また、一国会議員としてはどのように見ていらっしゃいますか。
(答)基本的には、この問題は政治家としてどう判断するかということですから、私は、小沢先生がこの状況を受け止めて、どう判断されるかということが第一義だと思いますから、そのような形で後は党の方とよく話をして、適切に対応していただければと思います。

(問)新燃岳の件ですが、先ほど観測態勢の強化というお話がありましたけれども、具体的にどういったことでしょうか。
(答)専門家の方々にいろいろ対応していていただいておりますが、観測ポイントを増設するとか、あるいはそういう情報を総合的に把握をしてより正確な対応が取れるような観測態勢にするとか、そういう観測ポイントを追加する等の態勢の強化というものをお願いをしておりまして、おおよそそのような形で対策の強化を図れたと思います。
首長さんからもきちんと現場の状況が把握できるような態勢の強化を図ってもらいたいという話がありましたので、それに基づいて態勢の強化を指示したということであります。
大臣室でもテレビ画面で現在の新燃岳の状況が見られるようにしてございまして、私も部屋に帰ったときには朝、あるいは夕方に全部確認が取れるようにしております。
また、地元の町長さんとも不安なこと、あるいはこうして欲しいということがあれば、直接私に連絡してもらいたいということで、町長さんとも携帯で連絡体制が取れるようにいたしました。

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