大臣会見

金子大臣繰り上げ会見要旨

2009年7月6日(月) 10:33 ~ 10:48
国土交通省会見室
金子一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議では当省に関係するものはありませんでした。官房長官からは、都議選への出来る限りの応援を頼むという話がありました。私からは以上です。

質疑応答

(問)昨日、大臣が宮崎県の凍結中の国道220号線を自ら視察に行かれて、知事、市長、或いは地元の住民の方から直接意見を聴くということをされたと思いますが、この視察についてのご感想と今回自ら現地に行ったということで何か成果等ありましたらお聞かせ下さい。
(答)本当に行って良かったと思います。よく言われていますように、費用便益評価の中でB/Cと言われる費用便益、これ以外に色々と要因があるなと。これは防災であり、病院との関係であり、学校との関係でありと。こういうところはなかなか費用便益に現れてこない部分ですが、そういったものにどう取組んでいくかということを、これは与野党問わず新たなカテゴリーを作り上げていく必要があると。それを改めて宮崎と鹿児島の件で感じることが出来たと思っていますし、今後生かせていけるテーマの1つになったと思います。これからもこういうことで出来るだけ積み上げて、そして道路を造る場合の基準というものの1つに加えていければと思っています。

(問)注目されていた静岡県知事選ですが、結局自民党が応援した候補が負けて民主党の候補が当選ということになったのですが、今週末には都議選も控えており、今回のこの知事選の結果が政局に与える影響を大臣はどのようにご覧になりますか。
(答)惜しかったです。大きく蹴躓いちゃったというよりは、票数を開けてみると非常に僅差ですので、ちょっと蹴躓いたという感じで負けは負けですが、挽回可能な状況だと思います。都議選に勢力を注いでいきたいと思っています。

(問)今静岡県知事選について惜しかったというか、挽回可能と仰いましたが、民主党の票が事実上分かれたことを考えると惨敗とも言える数字ですが、その辺はどうご認識なさっていますか。
(答)それを言うならば、静岡県内の票の出方、これをまだ見ていないので次の衆議院選に与える影響というのは地区によって違ってくるだろうと思います。今のところはそういう状況です。

(問)宮崎県の視察で東国原知事と会われたかと思うのですが、どんなお話があったんでしょうか。
(答)是非道路を造って、地方の道路の事情を分かって欲しいと。彼からも東京に上京された時に雨が降る時に来てくれと。確かに砂岩と泥岩という2つの大きな層が組み合わさって地層が出来たものですから、雨が降ると泥岩が流されて崩壊するという事情をよく見てくれということを言われて来ましたけれど。だから雨が降ったらその状況がよく分かると。行ってみてよく分かりました。非常に熱心に東国原さんは地元のことを進めているなと改めて思います。

(問)知事の国政転出への意欲に関するやりとりというのは。
(答)昨日はありませんでした。

(問)昨日、現場で知事と少しお二人で話す時間があったと思いますが、どういう会話をしていたのですか。
(答)マニフェストについて、これは政界から色々要請が、或いは東国原知事からも色々要請がある。与党側における検討状況を簡単に説明しました。年始めにまとまりそうだというスケジュールも申し上げました。そこまでです。

(問)今後、知事を国政の場に引き摺り出せる感触は如何でしょうか。
(答)どうですかね。ご本人次第ですね。説得力のある人なんでね。宮崎県民は知事に居て欲しいと思うのも分かりますね。一方、議員に出て来ても相当説得力を持って働ける人であることも事実であると。後は本人次第。昨日、私に総裁選、総理の椅子ということは言いませんでしたよ。

(問)閣僚ぐらいにはなりたいなと。
(答)それも言わなかった。

(問)共同通信の世論調査ですが、7割の人が国政転出に反対しているのですがそれでも大臣としては知事に出て欲しいということですか。
(答)県民の皆さんはそうなんじゃないですかね。

(問)知事が転出することによる世論の反発と、出ることのメリットを天秤に掛けた場合はメリットの方が党にとっては大きいと。
(答)あなたは出るという前提で議論しているのだけれども、出るか出ないかご本人が今考えているって。

(問)自民党にとってはやはり出て欲しいということはありますか。
(答)党内で色々なご意見があったことは事実ですよね。ただあれは総裁の椅子前提みたいな話がついてましたので、何だよという反発があったのだろうと思います。むしろ純粋にというのであれば、必ずしも党内の受け止めは違うのではないかと思います。国民の7割というのは、私はそれ以上に県民の多くの方が「もうちょっとやってくれよ」ということを仰るのは良く分かる感じがします。

(問)繰り返しになりますが、大臣としては東国原さんに出て欲しいという思いは。
(答)彼が決断してくれるなら応援したいと思います。

(問)一斉に報道されていますが、次の次官の人事について事実関係をお願いします。
(答)今、検討中でありますので、私の口から今の段階では申し上げる訳にはいきません。どこかに次官おられたかな。そのうち次官会見でまた皆さん聞いて下さい。

(問)JALを指導・監督していく国土交通省の支援の姿勢は不変のものと考えて、大きく方向性が変わる可能性というのを確認させて頂きたいのと、年金問題についてかなりOB等が先鋭化してきている中で、経営改善という問題と年金の金額を減らしていくという経営側の判断を大臣としてはどう捉えているかコメントをお願いします。

(答)後者は前者とセットなのです。今の年金の部分を半分に減らすという1つの経営指針が出ていますが、現社長が責任を持って実現を必ずして貰う。これが1つの条件です。ここは社長としてはもの凄くつらい役割を負ったと思いますが、これを含めたその他の経営改善計画について、今出されている経営改善計画の方向に沿ってなるべく早期に具体的なものを出して頂きたいというお願いをしていますので、その中に今仰った後者の分も当然に掲げて頂き、実行して頂くというのが1つの大きな条件です。

(問)年金についてはかなりOBから同意を取り付けるのは難しいという見方があると思いますが、仮に駄目だった場合は、それなりの経営責任を取って頂くという考えで宜しいでしょうか。
(答)そこはご本人が一番覚悟しているでしょう。

(問)政権が変わった場合も国土交通大臣が指導・監督していくと。それはどれ位の「しばり」なんですか。
(答)政権交代を前提して質問されて答えにくいですが、「支援止めた」と考えるかもしれないし、支援を止めるいう話だって政権が変われば出るかもしれないじゃないですか。だから今の段階で「しばる」ようなことは出来ない。私も発言出来ないですよ。補正も一旦保留にするんでしょ。緊急経済対策としての一環ですから、そういう意味で新政権が仮に出来たとして対応するかというのは私からは言う話ではない。

                    

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