大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年4月21日(火) 9:26 ~ 9:38
参議院 議員食堂
金子 一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議で当省に関連するものでは、「特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法第5条第1項の規定に基づき、特定船舶の入港禁止の実施につき国会の承認を求めるの件」、北朝鮮関連の決定がございました。閣議案件以外で1件、本日の閣議で平成20年度国土交通白書についてご報告を申し上げたところであります。今回の白書では、国土交通行政の動向について例年通り紹介するとともに、「私たちの暮らしを支える国土交通行政の展開」をテーマとして取り上げたものであります。私からは以上です。

質疑応答

(問)日本航空が政投銀に対して2,000億円の金融危機対応融資を要請したとの報道がございますが、これについての事実関係の確認をお願いします。
(答)日本の航空会社が政投銀行の融資を受けることについて、国土交通省としてはきちんと支援するということは先般の航空対策の中でも申し上げましたが、個別の案件については発言を控えさせて頂ければと思います。

(問)明日にも道路特定財源の一般財源化の法案が成立する見通しですけれども、今回の一般財源化が今後の道路整備に与える影響についてどう見てらっしゃいますか。
(答)昭和29年から55年間続いてきた本当に大きな予算の枠組みがいよいよ、道路特定財源を一般財源化するということで、政治家が作って、政治家がまた次の新たな枠組みを作っていくということだと思います。今度の一般財源化によって、中央でも外郭環状、或いは昨日は橋下知事等もお出でになられましたけれども、新名神、こういう大都市は勿論でありますが、地方部でも道路の要請が非常にあります。今までの枠組みと違うところで、どのようにして必要な道路を造っていくかについて新たな枠組みを模索していくことが求められるのだと思っております。とりあえず現在は、事業評価手法、費用三便益を基にして判断基準を作っておりますけれども、それだけではない要因が地方でも大都会でも求められてくると思いますので、地域の声、あるいは与野党を越えて、どのような枠組みで必要な道路を造るかということについては大きな課題を我々しょっているなと思います。しかし、無駄な道路は造らない、無駄な公共事業は行わないという基本的な原点といいますか、方向に立ち戻ってやっていくということが与えられたテーマだと思っています。

(問)先程の日本航空の関連ですが、個別の案件についてはコメント出来ないということでしたが、航空業界を支えることを明確にされている観点から、日本航空が融資を要請していると、そこに対して支援を行っていることは事実ということで結構でしょうか。
(答)結構です。

(問)規模は大体2,000億ということで宜しいですか。
(答)具体的な話は、ちょっとコメント出来ません。すいません。

(問)交渉の状況は良い方向に進んでいるのでしょうか。
(答)そう期待したいと思っていますが、そう簡単でもなさそうです。

(問)いつ頃までにまとまりそうですか。
(答)分かりません。

(問)これから行われる選挙に向けて、世襲制について自民党内の議論が活発化しており、菅選挙対策副委員長が何らかの制限を加えるべきではないかと。一方で、河村官房長官は法律上難しいのではないかという見解を述べられています。大臣のご所見をお願いします。
(答)あまり意味のある議論ではないと思います。

(問)合同庁舎の建設の件について先日もお伺いしましたが、その際に丹羽委員長にはご了解を頂いているとのご発言でしたが、その後日曜日のテレビ番組で丹羽委員長の方は了解をしたという印象ではなかったのですが、それについて大臣のお考えをお願いします。
(答)繰り返しますけれども、担当は国交省ですけども、中央合同庁舎、これは国の事業、警察も労働基準局も法務省も入るという国の事業ですから、地方分権改革推進委員会と違うことをやる訳はないので、きちんと了解をとりながら進めていると、官邸とは私も連絡をとりながらやったことです。

(問)丹羽委員長は国土交通省を呼んでもう一度話を聞くと言っていますが。
(答)やって頂いたら良いのではないですか。私は国土交通省の職員はきちんと説明をされ、ここでは言いませんが、彼からも一定の言葉は得ていると、一定の言葉は引き出しているとメモは来ていますから。橋下知事はこの問題について「国交省はよく考えている」ということを昨日発言をされたようです。

(問)橋下知事ですが、昨日の印象と言いますか、「行動をたしなめなければと言われちゃいまして」と恐縮なさってました。
(答)「たしなめると言われちゃいました。」と仰ってましたね。やっぱり必要な道路は、知事という立場で必要だということを先頭に立って進めると、彼の良いところは、単独ではなく兵庫県、京都府、三重県、滋賀県と周辺の知事或いは市長とこういう方達の地域全体を仲間にしてくる。地域の声として位置付けたいということ、協力を求めて動かれているということについては、私もそうしなさいとアドバイスをしましたし、彼はそれに応じてますね。ですから、関空をどうするということ、関西全体、なにわ筋線も含めて全体として私も対応、国交省も対応していこうと思っていますので、そういう中で、幅広く橋下さんもよく分かって行動されているのだと思います。

(問)リーダーシップもあって仲間の声もきちんと代表出来て、橋下知事はすばらしい人だと。
(答)段々ね。まだまだ彼も若いですからこれからでしょう。でも良い動きされていますよ。

(問)高評価ですか。
(答)私はね。そう思います。

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