大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年3月24日(火) 9:36 ~ 9:50
参議院 議員食堂
金子 一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議では、当省に関係するものはありませんでした。閣議前に「総合海洋政策本部会合(第5回)」が開催されましたのでご報告申し上げます。メタンハイドレート、あるいは地下600から1000メートルで熱水が噴き上げてくる場所でレアメタル、亜鉛あるいは金の含有量の相当大きい岩石が発見され、見本も拝見しましたが、これから政府挙げて海洋政策に取り組んでいこうという会合となりました。メタンハイドレート等々ですので、詳細は経産省から報告をしてもらうことになりました。それから、閣議案件以外で、本日の閣議で、独立行政法人土木研究所など9法人の理事長を4月1日付で任命することについてご了解を頂きました。資料は、後ほど広報課にて配布致します。次に、安定的な海上輸送の確保を図るために必要な日本船舶の確保並びに日本人船員の確保及び育成を図るため、法改正されました海上運送法が平成20年7月から施行されました。要するにトンネージタックスです。トンネージタックス制度を日本の海運会社に使って頂きたい。結果として、日本船籍、ジャパンフラッグを掲げて欲しい。日本人船員を育成・養成・雇用して欲しいという期待を込めて通した法案です。これは外航海運大手の景気が悪くなりましたからどう対応するか心配していましたが、外航海運大手3社を含む10社から計画の申請が行われました。10社を審査しましたが、10社全てが認定の要件を満たしておりますので、本日付けで認定を行うことと致しました。認定を受けたところは、本年4月から開始する計画に基づき、日本籍船、日本人船員の確保に努めることになりました。減少の一途をたどってきた日本籍船、日本人船員は増加に転じる動きが出てきたと思っています。詳細については後ほど事務方より説明させて頂きます。私からは以上です。

質疑応答

(問)幹事から2点お尋ねします。昨日、成田空港で発生したフェデックス機の炎上事故ですが、原因究明と再発防止策について大臣のお考えをお願いします。
(答)まさに今運輸安全委員会で調査をしておりますので、再発防止等についてはきちんと運輸安全委員会で究明を成した上で当然対応をとって頂きたい、又はとられるものと思っております。尚、もし必要であれば必要な措置をきちんと講じていきたいと思っております。成田国際空港のA滑走路は先程再開をしまして海外から1便着陸をしたようです。それから、相当欠航便が出る、或いは他の飛行場に回らなければいけないといったようなことで、昨日の欠航便が116便になっていましたが、待機をしていた等の便もありましたので、結果、昨日の欠航便は99便です。逆に言えば、残りは今朝飛んだということなんですが、何れにしましても9時10分に運用再開を致しました。また、伊丹空港でも重大インシデントに関することが週末立て続けに起こりました。これについても、運輸安全委員会が調査に入っております。事故には繋がっておりませんが、重大事故を起こしかねないということで、どのような状況なのか、何が足りなかったのか、日本は新幹線を含めてソフトにも自信を持っている国ですから、そういうことを、もう一度再点検してもうおうと思っております。

(問)昨日発表になった公示地価ですが、3年ぶりの下落となりましたが、これについてのご所感をお願いします。
(答)三大都市圏で前回までの上昇から下落、地方圏を上回る大幅な下落、三大都市圏以外の地方ブロックの中心都市も下落という、前回高い上昇を示していた中心部を含めてほぼ全ての地点で下落になりました。地方圏においても平均で下落が継続、下落幅が拡大と。今回、全国的に地価の下落傾向が顕著になったと、ある意味非常に心配をしております。下落の理由は、景気の悪化、新規分譲マンションの販売不振、それからもう1つは投資あるいは資金調達がついていかないことも相当大きい要因で、土地に対する需要が減退している。オフィスビルについても空室率が上昇している。賃貸料が下落するという、収益率についても一部で低下する傾向が見られたようであります。ただ、新幹線が整備された鹿児島、あるいは鉄道が整備される日暮里のような地域、都市整備が行われるインパクトがある場所は比較的健闘していると伺っております。何れにしても、先程申し上げましたように本予算を通して景気全体を回復していくこと、それから住宅についても持ち家住宅が更に促進をされるように早く法案を通していきたいと。あるいは住宅事業者に対して既にプログラムも作っておりますけれども、資金繰りの支援を更に行って何とか一刻も早く全体として景気回復される、あるいは住宅需要が増えていくようにしていきたいと思っております。

(問)昨日のフェデックスの事故の関係ですが、A滑走路が閉鎖されて欠航便が沢山出たんですけれども、成田国際空港はそもそもB滑走路が延伸されるといっても、来年の3月31日までジャンボ機が使えない。しかも横風対策用のC滑走路も反対派による抵抗のために未だ着工の目途がたっていない。この成田国際空港の脆弱性についてどう思われますか。
(答)今まで成田国際空港はああいった死亡事故が出るようなことは無かったのです。そう言った意味で、勿論A滑走路以外にジャンボ機が飛べないという脆弱性というのを元々持っている体制なので、今工事中の延長をやって更にその容量をきちんと確保をしていくというのは今我々がやっていることです。

(問)昨日ですが、沖縄県の石垣空港で乗客が拾った不発の手榴弾が機内に持ち込まれるという事案があり、ここのところ、要は空の安全を脅かしかねない事象が続いていることについてどう思われますか。
(答)不発弾、これはセキュリティーチェックの話です。管制、それから運航システムを含めてもう一度点検をしてもらえるようにしていきたいと思います。

(問)先程の成田国際空港の脆弱性の話ですが、要は30年、40年の成田の歴史を踏まえた上で反省はないのかということで、聞いてきていると思うのですが。
(答)ですから、それを踏まえて今のもう一つの並行滑走路を延ばして行き、そして出来るだけキャパシティについて合意を得られる範囲でキャパシティを増やしていこうということを進めている最中ですということを申し上げたところです。

(問)小沢代表はどうでしょうか。
(答)静かに見守ります、これは私の推測の域だから。

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