大臣会見

金子大臣会見要旨

2008年11月14日(金) 8:50 ~ 9:00
衆議院議員食堂
金子一義 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)本日の閣議で当省に該当するものはありませんでした。

質疑応答

(問)大戸川ダムの関係で正式に関係4府県知事が反対を表明されました。その受け止めと、先日、国会で新しいルール作りも必要だということを言われていますけれども、どのように取り組むかをお願いします。
(答)川辺川、淀川水系について地元の知事さん達の御意見が出ました。これを重く受け止めなければいけないと思いますし、こういう事案が出て来ていますので、何故こういう状況が出て来ているのか、今の手続きのどこに問題があるのか、あるいは財政負担のあり方についてもどのように考えるのか。方向は、災害を起こさないと、地域住民の安全を守るというのが地方自治体も国土交通省も同じ立場ですから、これをどのように進めていけば良いのかについて、見直してみる時期だと思っています。事務方には見直しをするという指示をしました。どこからどのように進めていくかということについては、私が主導させていただこうと思っていますけれども、何を、どういうメンバーで、どのような期間でということはこれから検討していきたいと思っています。

(問)各地の地方自治体の公共施設で耐震化が遅れているという事案があるようなのですが、大臣のご所見をお願いします。
(答)耐震技術者がいないというのが現実です。これは公共施設関係だけでなく、民間にもそういう状況が現れているようです。第1次補正予算でもそうですけれども、各地域、各県でサポートセンターを作ってもらって、そこで国が費用負担をして、耐震技術者、を紹介するとか、来てもらうとか、育成するとか、要するにあちらこちらにいる診断士に時間的な融通をとって対応してもらえるようなサポートセンターを作ってもらうと。そこで支援していきたいと思っています。

(問)ダムですが、熊本のケースのように地域から直接話を聞くようなお考えはあるのでしょうか。
(答)あるかもしれないし、無いかもしれません。とりあえず、近畿地方整備局に4知事から報告頂くことになっていますから、その報告を受けてから考えようと思っています。

(問)昨日、公明党の税調が自動車重量税について廃止を含めた見直しをという議論があったようですが、それについてご所見をお願いします。
(答)昨日だけでなくずっとあります。一貫して自動車重量税については法的根拠が無いので無くすべきだという議論はずっとあります。これは年末の税調で議論されると思っています。

(問)道路財源の地方への配分について、麻生総理が記者団に「最終的には自分が判断する」と仰っているのですが、これに関して大臣のお考えをお聞かせください。
(答)谷垣さんが座長として党のプロジェクトチームがやると。税調からもインナーの町村さん、野田毅さんが入り、自民党は4役が入るということでこのチームが一昨日発足しています。そこで結論を得て欲しいというのが総理の指示だと聞いていますので、自分が判断するというのは最後、与党PTで出来上がった結論について総理とそこで話し合ってもらうことになるのだろうと思います。

(問)例の7千億円の件ですが、やはり総務省や地方自治体からは1兆円とは別枠だというような話が残っていますが、それについて改めてお考えをお願いします。
(答)総務省は分かりません。私の立場上、かなり市町村長、議会の皆さん、知事さんが来られますが、仰ったように必ずしもそうではないのではないですか。ただ地方の財源が厳しいということについては幾度も話があります。これとそれとはまた別の話。特に、来年地方税収、交付税の減収が見込まれてますので、それの難しさというのも、それが大変だというのもあるのではないでしょうか。

(問)大戸川の件ですが、指示を出されたというのは具体的にいつ、どういうニュアンスで指示を出されたのでしょうか。
(答)先程言った通りで一昨日です。

(問)次官の会見でのニュアンスと若干雰囲気が違うのですが。
(答)そうかもしれません。

(問)次官は要するに「見直しも含めて可能性があるというように大臣は言われたのだ」と。今大臣は「見直しを指示された」と言われましたが、これは今の大臣のニュアンスで宜しいわけですね。
(答)時間差みたいなものがあるのでしょうか。次官が会見をしたのと私が指示した、昨日から一昨日にかけて多分何か時間差で次官が聞いていなかったのか、次官が会見された後に私が言っているのか、何か少しタイミングの違いがあるかと思いますので、改めて次官に伺って下さい。

(問)見直しの指示というのは整備計画案のことではなくて、ダム手続き一般のことを先程言われた訳ですよね。
(答)一般です、勿論一般です。

(問)治水対策全般の見直しまで及ぶのですか。
(答)治水ということも対象にする必要があればやるのでしょう。ただ、取りあえずはダムが問題になっている訳ですから、ダムと治水は決して切り離せる訳ではありませんから、先程申し上げましたように何を見直しの対象にするかというのはそれも含めてこれから、つまり検討の課題はこれから相談をしていきたいと思います。

(問)その話の中で出て来たものをベースにして、川辺川とか大戸川の見直しの基準になっていく、そういうものはあるのでしょうか。
(答)それなりに影響されるかもしれませんが、見直しをしてから川辺川あるいは大戸川に適用するという、少なくとも大戸川、川辺川に間に合わせる、対応するために見直しするという話には多分時間的にならないだろうと思います。

(問)大臣主導ということですが、これは事務方任せでは不十分であると。自らやらないと事は進まないというように考えられた訳ですか。
(答)事務方に任せるだけではなかなか進まないということで、申し上げたつもりです。

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